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[KLM]乱気流事故後なぜ日本へ向かった?

2007-06-01 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
 昨日のブログで、離陸2時間後に起きた乱気流でケガ人が出ているにもかかわらず、なぜ予定通り日本へ向かったのか?向かった理由として・・・

①なぜ機長はけが人が出ているのに、出発空港へ引き返さなかったのか?
②けがのレベルは正確に機長へ伝わっていたのか?
③別に引き返せない理由があったのか?
④ケガをした乗客が日本人だったためか?

と、私の勝手な想像で書かせて頂きましたが、どうやら想像通りだったように感じます。
当初ケガ人は16名と発表されていました。が、医師が到着後確認したところ10名だったようです。その内訳は・・・
・日本人乗客・・・7名
・客室乗務員・・・3名

各報道でも、「トラブルが起きたら即引き返すべきではないか!」など機長の判断が間違っていたかのような報道がされていますが、私は機長の慎重かつ乗客のために日本へそのまま向かう事を選んだ事に拍手を贈りたいと思います。

燃料満タンの航空機は一気に巡航高度へ昇る事ができず、燃料を消費しながら機体を軽くし、何回かに分けて上昇します。こんかいのタービュランスもその時起こったようです。シートベルト着用アナウンスの後、大きく揺れてケガ人が出てしまいました。もし、乗客が機長の指示に従いシートベルトを締めていたら、今回のようなケガ人が多数出たのかどうか?

現在の最先端技術を要しても、晴天乱気流を発見する事は困難とも言われています。自分の命を守る事は、「着席中はシートベルトをつける」。ちょっとした事でケガをした人とそうでない人に分かれました。ぜひシートに座ったら車同然、シートベルトを着用されますように・・・


[乱気流 関空着陸のオランダ機で乗客ら10人けが] 5月31日17時15分配信 毎日新聞

 31日午前0時45分ごろ、アムステルダム発関西国際空港行きのKLMオランダ航空867便(ボーイング777-200型、乗員14人、乗客262人)がロシア上空で乱気流に巻き込まれた。同機は、そのまま飛行を続け同日午前9時15分ごろ、ほぼ予定時刻通りに関西空港に着陸した。大阪府泉佐野市消防本部や国土交通省関西空港事務所などによると、オランダ人の女性乗員3人と、日本人の乗客7人がけがをし、同市内の病院に搬送された。10人は、こぼれたコーヒーによるやけどや首のねんざなどで、けがの程度はいずれも軽いという。
 同機は日本時間の30日午後10時40分ごろ、アムステルダムを出発。約2時間後、ロシア北西部のサンクトペテルブルク上空で高度3万3000フィートから3万6000フィートに上昇中、乱気流に巻き込まれた。当初、けが人が16人いるとの情報もあったが、関空着陸後に医師が症状を訴える乗客らを機内で診察し、10人を病院搬送した。
 JTBによると、ポーランド、オランダ、イタリアへのツアーに参加した計44人と添乗員2人も搭乗。その中にけが人1人が含まれている。
 乱気流によるとみられる事故では、97年12月、北太平洋上空を飛行中の成田発ハワイ・ホノルル行きユナイテッド航空機(乗員・乗客393人)で、女性会社員が頭を強打して死亡したほか、102人の重軽傷者を出した。また05年3月、台北発成田行きエバー航空機(同267人)が三宅島上空で乱気流に巻き込まれ、49人が負傷した。【花岡洋二】