flight2005

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<SKY修理放置>「今後、厳しく監視」国交相

2006-03-14 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
「安全上の問題はなかったが・・・」と前置きしてから会見が始まりました。が、本当に安全上まったく問題がなかったのか?問題がないのであれば、ボーイングからの修理勧告要請は必要ない事となる。国民に不安を与えたくない思いは良くわかるが、乗客としては知る権利もあるはず。
隠蔽されるほど、猜疑心が高くなるのは必然だと思う。修理しなくてはならないと知っていたのか、それともまったく知らなかったのか・・・ここで企業としての「安全」尺度が決まる。

(毎日新聞) - 3月14日11時32分更新
 北側一雄国土交通相は14日の閣議後会見で、スカイマークエアラインズ(SKY)のボーイング767機が必要な修理を行わず運航を続けていた問題について、「安全上の問題はなかったが、修理が放置されていたことは極めて遺憾。今後、立ち入り検査を行うなどして厳しく監視を行う」と述べ、近く航空法に基づく立ち入り検査を実施する方針を示した。国交省は14日中にスカイ社に文書で厳重注意し、同種事例の有無などの調査や再発防止策を指示する。

(共同通信) - 3月14日11時50分更新
 スカイマークエアラインズは14日、修理期限を約9カ月過ぎたまま、ボーイング767を運航させていたことについて「事実が判明した時点で速やかに運航停止し適切な整備をしたが、利用者を不安にさせたことを深くおわびする」とするコメントを出した。
 問題の機体は13日までに修理を終え、14日朝の羽田-徳島便から通常運航に復帰した。
 コメントで同社は、ブルネイ航空から機体の引き渡しを受けた際、修理が必要との引き継ぎがあったことは認めた。
 しかし、修理しなかった理由を「ボーイング社からの指示が整備会社だけに連絡され、適切な対応ができなかった」とし、連絡体制の不備が原因と説明。再発防止のため情報管理を強化しているという。

<SKY>修理行わず9カ月運航 国交省が厳重注意へ

2006-03-14 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
とんでもない修理ミスが発覚してしまった。機体に小さな「穴・亀裂」が残ったまま飛行を続けていたのだ。車両との接触でへこみが出来たのは仕方がないし、応急処置も適切。メーカーであるボーイング社より1年以内の修理命令が出たのが2004年11月。結局修理は行われず、亀裂が広がった。
このまま飛び続けたらいったいどうなっただろう?高度約1万メートルを飛ぶ飛行機には、大きな圧力が内外からかかっている。風船が膨らんだりしぼんだりするのに似ている。ある時予圧に金属疲労が耐えられなくなり、一気に機外へ吸い出されてしまう。右最前列席の「1F」「1G」は、イス毎機外へ放り出される事となる。
ボーイングからの修理命令、勧告を見過ごしてしまったのか、知っていながら行わない、いや行えなかったのか、しっかりとした内部調査をお願いしたい。
これは間違いなく、重大なインシデントである。
さらに、スカイマーク発表の欠航案内は、おわびの言葉もなく、淡々と機材繰りが出来ないので欠航する!というもの。

(以下はスカイマーク発表の安全に対するポリシーです)
当社は「安全を第一に」考える経営理念のもと、経営者をはじめ社員の一人一人に至るまで、安全運航に対する取り組みを最優先としています。
実務レベルでは、フライトコントロールを中心に運航本部、整備本部、空港本部がそれぞれの業務内容を確実に実行することにより、安全運航を支えています。
さらに安全の問題に関しては安全推進委員会が、また業務の品質については監査室が、随時あるいは定期的に各部門の業務を点検し、改善を図っています。

「安全運航に対する取り組みを最優先」とある。文字にすることは何と簡単な事だろう。やってもやらなくても誰も解らない。「安全推進委員会」は機能しているのだろうか?

(毎日新聞) - 3月13日22時37分更新
 スカイマークエアラインズ(SKY)のボーイング767型機が、航空機メーカーから指示されていた必要な修理を行わず9カ月にわたって運航を続けていたことが分かった。スカイ社の調査で機体前部ドア付近に亀裂の兆候があることが判明。国土交通省は、飛行を続けた場合は亀裂につながる可能性もあったとして、スカイ社を厳重注意する方針。
 国交省によると、問題の旅客機はスカイ社が04年11月、ブルネイ航空から中古機としてリース契約で購入。ブ航空が同年6月、機体を台湾の整備会社に搬入した際に、右前客室ドアの下側外板にくぼみ(縦6センチ、横1.5センチ、深さ1ミリ)があることが分かった。整備会社は製造元のボーイング社の指示に基づき、アルミ製の補強板で修理。ボ社はこの際、「1年以内に再度修理を行う」との条件を付けた。
 スカイ社は同年12月から羽田―鹿児島線などで運航を開始したが、ブ航空から引き継がれた修理期限について記された文書が社内で共有されず、05年6月の修理期限に気づかずに運航を続けたという。
 今月9日になって、スカイ社の技術担当者が資料整理中に、修理期限が発覚した。スカイ社は同日から運航を停止し、国交省に報告。日本航空に整備を委託、補強板に亀裂の兆候があることが分かった。補強修理は13日に終えた。
 国交省は「安全面への支障は見つかっていないが、必要な情報が共有されていない問題があった」としてスカイ社を厳重注意する。
 スカイ社は「傷のあった状態で飛行したのは本来はあってはならないこと」と説明している。【長谷川豊、野倉恵】

(共同通信) - 3月13日21時1分更新
 スカイマークエアラインズ(SKY)が、ボーイング社から1年以内に行うよう指示された修理の期限を約9カ月過ぎたまま、旅客機を運航させていたことが13日、分かった。機体に不具合は生じていなかったが、国土交通省は社内の安全管理態勢が不十分だったとして、厳重注意する方針。
 国交省によると、旅客機は2004年11月にブルネイ航空から引き渡され、同年12月から運航を始めたボーイング767-300。同年6月に台湾で整備中、右側最前方のドアの下に縦6センチ、横1・5センチ、深さ1ミリのへこみが見つかった。

(スカイマーク発表)
機材整備に伴う機材操りのため、下記の便につきまして欠航及び運休とさせて頂きます。
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