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flight2005

航空機関連の情報をアップしています。今日もナイスなフライトをお願いします。

[管制ミス]また伊丹空港で誤指示であわや・・・

2007-10-06 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
 大阪伊丹空港で、また、管制官の指示ミスが発生してしまいました。
今回の管制官指示ミスを簡単に説明しますと、場所は大阪伊丹空港で、着陸しようとした機材は比較的小さい全日空448便『エアバスA320』型機、離陸しようとしたのは、も少し小さい『MD-87』型機。滑走路は慈方位32度に向いた滑走路が2本あります。向かって右が短いA滑走路、左が長いB滑走路です。大型機は主に長いB滑走路を使用しますが、両方とも小型のため、短いA滑走路を使用するようになりました。
 問題はここからで、既に離陸許可を受けた日本航空2441便(MD―87型機)は、短いA滑走路(32R)へ向かっていました。その後着陸許可を申請した全日空448便(エアバスA320型機)がA滑走路32Rへの着陸を申請し受理。管制官はB滑走路と勘違いしてしまい、全日空448便(エアバスA320型機)はそのままA滑走路に着陸してしまったのです。

「ぶつからなくて、良かったね!」では済まされない管制ミスなのです。

今回は、『たまたま』左席の機長が着陸機を見ると、「何だかこちらに着陸しているようだな」と気づき、滑走路に進入しなかったため防げたものです。管制指示を信じ、滑走路に進入していたら・・・

事故になっておりませんので、重大インシデントにはならないのでしょうが、管制ミスがこう続いてはいかがなものでしょう。
以前から、管制官の『技能』について問題が起こっていますが、公務員から民間へ。真剣に考えて頂きたいものです。安全は『本気』な者でなくては、守れませんから。

※写真右側の滑走路が問題の『A滑走路32R』


全日空機が滑走路誤り着陸、管制官も気付かず…伊丹空港 10月6日3時6分配信 読売新聞

 5日午後5時45分ごろ、大阪・伊丹空港で、松山発全日空448便(エアバスA320型機、乗員乗客165人)が、管制官が出した指示とは異なる滑走路に誤って着陸するトラブルがあった。
 同じ滑走路には、宮崎行き日本航空2441便(MD―87型機、乗員乗客142人)が進入許可を受けていたが、接近中の全日空機に気づき停止したため、両便にけが人はなかった。
 伊丹空港には2本の並行した滑走路が設置されており、着陸誘導装置のあるB滑走路(全長3000メートル)と、住宅街から離れたA滑走路(全長1800メートル)がある。
 当時、全日空機は着陸3分前に、管制官にB滑走路への最終進入を報告したため、管制官は全日空機がB滑走路への着陸を要求したと思い込み、着陸許可を出した。しかし、全日空機は、指示を聞き間違え、「A滑走路に着陸する」と誤って復唱。管制官もこの誤りに気づかず訂正しなかったため、全日空機はそのまま着陸していた。

<関連ブログ>
[伊丹空港]パイロットと管制官ミスで滑走路無許可横断

国交省、伊丹空港・全日空機誤着陸で特別監査実施へ 10月6日14時40分配信 読売新聞
 大阪・伊丹空港で全日空機が管制官の指示と異なる滑走路に着陸したトラブルを受け、国土交通省は6日、同空港に対して特別監査を実施することを決めた。
 伊丹空港では9月にも航空機が無許可で滑走路を横断するトラブルが起きており、週明けにも調査担当の管制官を派遣して、聞き取り調査などを行う。
 いずれも事故にはつながっておらず、航空法上の「重大インシデント」にも該当しないため、国交省航空・鉄道事故調査委員会の調査対象にはならないが、同省では、同じ空港で管制トラブルが短期間に連続した点を重視、調査が必要と判断した。

[スターフライヤー]免許不携帯で操縦発覚し2便欠航に

2007-10-05 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
 航空機を運航するには、技能証明・身体検査証明・計器飛行証明などの各免許が必要で、航空法では、従事する際『携帯する義務』を法として定めています。

(航空従事者の携帯する書類)
第67条 航空従事者は、その航空業務を行う場合には、技能証明書を携帯しなければならない。
2 航空従事者は、航空機に乗り組んでその航空業務を行う場合には、技能証明書の外、航空身体検査証明書を携帯しなければならない。

 今回携帯するのをうっかり忘れた機長は外国人男性だったようですが、絶対に決められた事をしなくてはならない航空業界ですから、うっかりでは済まされないような気がいたします。 従事する日の前日には酒を飲んではならないとか、ディスパッチャーまでは自分で車を運転しないとか、エンジンを始動さすにはマニュアル通りに進まなくてはならないとか・・・
いろんな決まりがあり、ベテラン機長で全てを暗記出来たとしても、一つひとつ決め事に従ってなされています。
 ついうっかり忘れた!では、済まされないと思います、特にこの業界は。車の免許不携帯と同じようには思ってないでしょうが、気の緩みを正して頂きたいと思います。これはパイロットだけでなく、管理者であるスターフライヤーも同罪ですし、決められた事を守る事ができないと、安全にも影響します。ぜひ緩みを正し、安全宣言をして頂きたいと思います。


<関連リンク>
スターフライヤー
スターフライヤーのお詫び文(pdf)


機長、免許不携帯で5便操縦=自宅に忘れ検査で発覚-欠航2便・スターフライヤー 10月4日18時32分配信 時事通信

 格安運賃の定期便を運航する新規航空会社スターフライヤー(本社北九州市)の外国人の男性機長が、操縦免許に当たる「航空従事者技能証明書」などを携帯せずに、エアバスA320型機を計5便、運航していたことが4日、分かった。羽田空港で国土交通省航空局の検査を受け、不携帯が判明。同社は機長が乗務する予定だった同日の羽田-関西線の2便を欠航させた。
 機長は「自宅に忘れたことに気付かなかった」と話しているという。 

[コンゴ]離陸直後の貨物機が墜落し25人死亡

2007-10-05 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
 アフリカ中部のコンゴ民主共和国で、アントノフ26型機が離陸直後に墜落し25名が死亡したと報じられました。アントノフ2×シリーズは、1950年代から製造が開始された老朽機。墜落原因について報じられていませんが、老朽化に伴うさまざまな要因で墜落したのではと思われます。
犠牲になられました方々のご冥福をお祈りします。(機材は墜落した同型機)

※写真左:コンゴ民主共和国 写真右:ヌジリ空港 (写真:Google Earth)
 


離陸直後の貨物機が住宅街に墜落、25人が死亡…コンゴ 10月4日23時19分配信 読売新聞

 【ヨハネスブルク=角谷志保美】アフリカ中部・コンゴ民主共和国(旧ザイール)の首都キンシャサで4日朝、コンゴの「アフリカ・ワン」航空が運航するロシア製アントノフ26型貨物機が市内のヌジリ空港を離陸直後、近くの人口密集地帯に墜落し、爆発炎上した。
 国連コンゴ支援団の報道官によると、貨物機には27人が乗っており、技師ら2人が救出されたが、25人が死亡した。現場では住宅約10軒が炎上。多数の死傷者が出ていると見られる。
 内戦が2002年まで続いたコンゴでは、整備が行き届かない老朽化した航空機が多く、墜落事故が頻発する。首都では1996年にもロシア製の貨物機が離陸直後に空港付近の市場に墜落し、300人以上が死亡する事故があった。

<アントノフ26>
An-24をベースに開発された輸送機で、両者の決定的な違いは、An-26の後方にランプ(自動車を運び入れるときに走らせて機内に入れる、下に開いて接地する扉)が付いている点と、窓の数の少なさである。ほとんどの航空会社ではAn-26は貨物機として利用されているが、貨客混載機として、乗客と貨物両方を運ぶ場合もある。ランプを装備したAn-26は地上設備を多く必要としないため、アフリカや南米の設備の整っていない空港でもオペレーションが可能で、援助活動に頻繁に利用されている。

<アントノフ関連事故>
航空機墜落で30人死亡イラク、トルコ人ら搭乗
2007年01月10日 1:05 【共同通信】
 【カイロ9日共同】ロイター通信によると、イラクの首都バグダッド北方バラド近郊の空港で9日、輸送機が墜落、トルコ外務省当局者は少なくとも約30人が死亡したと述べた。同機にはトルコの建設会社から派遣された労働者30人が搭乗していた。
 事故か武装勢力などによる攻撃かどうかなど、詳しい状況は不明。ロイター通信によると、墜落機は霧の中で着陸しようとしていた。
 墜落したのはモルドバの航空会社に所属するチャーター機で、機体はロシアのアントノフ26。トルコ南部アダナからイラクに向かっていたという。
 労働者らの渡航目的は明らかでないが、バラドはイラク駐留米軍の補給拠点で、米軍基地や施設で働く目的だった可能性がある。

[JAL機]関空着陸の際オシリをこする

2007-10-04 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
 2007年10月4日午前、羽田空港発関西国際空港行きのJAL173便(737-800型機)が着陸する際、機体後部下にある『テールスキッド』を地面にこすり、滑走路へ散乱しました。このため飛散した部品の回収作業などで約1時間、第一滑走路が閉鎖されました。

※写真は、今回の機材ではありませんが、矢印部分が『テールスキッド』です。

『テールスキッド』は離着陸時に機首ピッチが何らかの原因で上がりすぎ、テール(機尾下)の破損を防ぐために付けられています。
こすった原因は発表されていませんが、可能性としては・・・
・急激なダウンバーストで、着陸時の降下率が変わり、機首を持ち上げて接触。
 ※ダウンバースト:水平に向きを変えて突風となる現象。急に発生して数分で消滅するが、離着陸時の航空機にとっては危険。
・何らかの原因で接地速度(touch-down speed)が失速速度(Vs)の1.3倍を下回り機首が異常に上がったまま接地。
・自動操縦を解除し、手動で着陸を試みたが速度不足で機首を持ち上げ接触(これは考えにくいですが)。

関西国際空港は、今年8月2日に第二滑走路(4,000m)の運用が開始され、第一滑走路が閉鎖されたにもかかわらず、ほぼ定刻で離発着が行われていますので、ご搭乗予定の皆様、ご安心を!

こんかいの事故原因は何だったのか?
予測不可能な気象条件だと思いますが、原因究明と対策をしっかり行って頂きたいと思います。


<関連リンク>
テールスキッド(ウィキペディア)
JAL発表過去のテールスキッド事故


着陸の日航機、機体後部を滑走路に接触・破損…関西空港 10月4日10時23分配信 読売新聞

 4日午前8時ごろ、関西空港に到着した羽田発の日本航空173便(ボーイング737―800型)が第1滑走路に着陸時、機体後部が滑走路に接触し、機体を保護するテールスキッドと呼ばれる部品を破損した。
 滑走路上には金属片が散らばり、清掃作業のため、同8時33分から約1時間、第1滑走路を閉鎖した。乗客・乗員計139人にけがはなかった。国土交通省は経緯を詳しく調べる。
 国土交通省によると、テールスキッドは胴体後方下部に取り付けられており、過度に機首を持ち上げた状態になった際、機体後部が滑走路に接触して破損するのを防ぐもの。
 日航機は2005年3月にも、福島空港で着陸時、テールスキッドを破損させるトラブルを起こしている。


楽天トラベル株式会社

[ボンバルディア機]ドイツでまた胴体着陸事故

2007-09-26 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
 しばらく安全に飛行していたと思われていたボンバルディア社製DHC8-Q400型機(※写真は同型機で事故機ではありません)ですが、ドイツでまた車輪のトラブルで胴体着陸事故が発生しました。国土交通省は24日、前脚ドア開閉機構のばねと留め具について、目視点検と非破壊検査を行うよう航空各社に指示しましたが、どうもイタチごっこ。
 最近は、車輪まわりのトラブルが多い当該機ですが、それ以外にも電気系統などのトラブルも多い。いつまでこの機材を飛ばし続けるのか、航空各社の安全に対する企業姿勢に期待したい。


<関連ブログ>
[ANA機]胴体着陸パーフェクトなランディングで成功!
[ボンバルディア機]ANA機胴体着陸の続報!
[ボンバルディア機]胴体着陸の原因は製造ミスか?
[ボンバルディア機]全ての車輪出ず手動で出し着陸!
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※その他の記事はブログ内検索で[ボンバルディア]で抽出しご確認ください!

<関連リンク>
ボンバルディア社


ボンバル機“視界不良” ドイツでまた胴体着陸事故 9月26日8時2分配信 産経新聞
 今年3月、高知空港で前輪が出ず胴体着陸したカナダ・ボンバルディア社のDHC8-Q400型機が、ドイツでまた胴体着陸する事故を起こした。同型機は経済性に優れ、国産旅客機YS-11の後継機として主要国内線で就航してきたが、海外で主脚破損事故が相次ぎ、25日には鹿児島県・沖永良部空港でも不具合が起きた。「トラブルの多い機体」と利用者や関係者に不安が広がっている。(水野拓昌)
 同型機は21日、ドイツ・ミュンヘン空港で前輪が出ず、胴体着陸した。国土交通省は24日、前脚ドア開閉機構のばねと留め具について、目視点検と非破壊検査を行うよう航空各社に指示した。
 国内では全日空グループ2社が14機、日本航空系列の日本エアコミューター(JAC)が10機を保有。高知空港の事故を受けてこまめに非常操作での作動点検を行ってきたこともあり、点検指示による運航への影響はなかった。
 一方、同型機は9日にデンマーク、12日にリトアニアで主脚破損事故を起こし、ボンバルディア社が各国の航空会社に緊急点検を要請。同省も着陸回数が多い機体の詳細点検を求める耐空性改善通報(TCD)を出し、12~17日に計140便が欠航した。追加指示により25日もJAC4便が欠航、大きな影響が出た。
 6日間で85便欠航したJACは「利用者に迷惑をかけたのは不本意だが安全を優先させた」(総務部)。高知空港の事故を経験している全日空は「その後はトラブルも減り、安全性回復が認められていると思った矢先だった」(広報室)と当惑している。
 ボンバルディア社のトッド・ヤング副社長は14日に記者会見し、「利用者に心配をかけ、心苦しく思っている」と陳謝した。それでも業績への影響は小さいとの自信を保っている。
 同型機はプロペラ機としては最高水準の巡航速度(時速約670キロ)を誇り、騒音も小さい。ジェット機に比べて燃費効率が良く、「原油価格の高騰も背景にあり、価値は持ち続ける」(広報担当者)とみているからだ。
 だが、航空関係者の間では「トラブルがやや多い」と不安視する声も。以前にも計器の異常などトラブルによる欠航があったという。

[中華航空機]今度は機体に70センチの亀裂のまま飛行

2007-09-21 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
 9月20日、佐賀空港に着陸した中華航空機(ボーイング737―800型機)の尾翼付近に約70センチもの亀裂があるのを点検で発見したようです。この機材は先日、那覇空港で爆発炎上した機材と同型機。
 尾翼のどの部分に亀裂があったかは不明ですが、付近には圧力隔壁と呼ばれる機内気圧を保つ重要な部分があります。もし上空で亀裂が進み、隔壁が破損するような事になると、と思うとゾ~とします。

亀裂の原因は何なのか。機材の疲労なのか、尻餅事故などがあったのか?
出発前点検では異常がなかったのか・・・
徹底した調査を行って頂きたいと思います。


中華航空(チャイナエアライン)


中華航空機、佐賀空港着陸後に亀裂見つかる 9月21日14時37分配信 読売新聞
 国土交通省に入った連絡によると、20日に佐賀空港に到着した、台北発の中華航空チャーター便(ボーイング737―800型機)の機体に長さ約70センチの亀裂があるのが見つかった。
 同省によると、亀裂は尾翼付近の下側にあり、着陸後の点検で発見。同省で詳しい原因を調べている。
 この機体は、那覇空港で先月20日、爆発炎上事故を起こしたものと同型機。

[着陸失敗]豪雨のなか横転炎上で88人死亡(タイ)

2007-09-17 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
 9月17日、タイのリゾート地、プーケット国際空港で、旅客機が着陸後オーバーラン(横転し滑走路脇の林に激突か?)し、炎上。88名もの犠牲者をだしてしまいました。墜落したのは、格安航空会社の「ワン・ツー・ゴー」で、機材は、MD-82型機。
 原因は調査中ですが、当時は豪雨で視界が悪く、着陸するかゴーアラウンドするか、管制と機長の間で何らかの交信があった様子ですが、詳細は現在不明。普通に考えると、着陸を試みているところから、視界は確保できており、それ以外の原因で着陸に失敗したと思われます。一部の報道から原因を推察しますと・・・

・突風により、機体があおられ横転?
・着地地点が伸び、滑走路内で停止できなかった?
・豪雨により滑走路に水たまりが出来、ブレーキが利かず制御不能?

ボイスレコーダーなどの回収分析が今後行われ、原因が特定されると思いますが、着陸が的確な選択だったのか、管制の指示に問題はなかったのか、早急に原因の特定と発表、再発防止をお願いしたいと思います。
犠牲になられました方々のご冥福を祈ります。

旅客機炎上88人死亡 130人乗り 着陸に失敗 プーケット 9月17日8時1分配信 産経新聞
 【バンコク=菅沢崇】タイ南部のリゾート地、プーケット国際空港で16日午後4時(日本時間同6時)ごろ、乗員乗客130人乗りの旅客機が、悪天候の中で着陸に失敗し、炎上。旅客機はタイの格安航空会社「ワン・ツー・ゴー」のMD82型機。タイ政府などによると、88人の遺体を発見し、42人の負傷者を病院に搬送したという。
 同社は、搭乗者に日本人はいないと発表。外務省も在タイ日本大使館を通じ、乗客に日本人がいないことを確認した。プーケット県の副知事は「43人を救出し、病院に搬送した」と述べた。乗客123人のうち78人がオーストラリア人やイスラエル人、英国人など外国人で、残る45人がタイ人という。
 墜落したのはバンコク・ドンムアン発プーケット行きのOG269便。豪雨の中、プーケット空港に着陸しようとして墜落し、滑走路脇の林に突っ込んだ。複数の爆発音が聞こえ、機体は2つに割れたという。生存者の一部は自力で事故機から脱出した。
 タイ航空幹部はロイター通信に「着陸時は視界が悪く、パイロットは着陸のやり直しを試みたが、バランスを崩して墜落した」と事故の状況を語った。滑走路にも水がたまっていたという。機体の炎は消し止められたが、空港は閉鎖が続いた。
 国家災害警戒センターは、管制官がインドネシア人の機長に悪天候を伝えなかったことと、機長が管制官に着陸の指示を仰がなかったことが事故の原因になった可能性があると指摘した。
 ワン・ツー・ゴーは国際便を運航するオリエント・タイ航空が出資して2003年12月に設立された。13機を保有し、バンコクと国内地方都市の間を運航している。
 プーケット島は日本人にも人気のリゾート。2004年12月に起きたスマトラ島沖地震の際、津波に襲われ、大きな被害が出た。プーケット島とその周辺で日本人28人が死亡した。


[管制トラブル]レーダーなしで誘導か?(沖縄)

2007-09-08 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
 9月7日午前、沖縄周辺を管制する米軍嘉手納基地にある管制レーダーが故障し、画面から機影が消えた状態で30分程度航空機の管制業務(誤:誘導業務)を行っていた事が解った。

画面は羽田空港周辺のレーダー画面ですが、便名・高度・速度などが表示され、管制官はそれを見て予測し、高度や速度、機種方位を的確に指示しています。
が、その視覚情報がなくなってしまったのです。

現在飛行する旅客機には、TCASと言われる衝突防止装置がついていますが、パイロットが勝手に他の飛行機を避け、着陸する事は絶対にできません。

管制官は「画面が消えてからの約30分間、レーダーなしの管制業務を続けた
」とありますが、いったいどんな方法で・・・

普通に考えると、画面の消えた30分は、空中待機場で旋回していたと思いますが、これこそ一歩間違えれば大きなトラブルとなっていたかもしれません。2重3重のバックアップ体制はどうなっていたのか?
徹底した原因究明を米国に求めて頂きたいと思います。

<関連リンク>
嘉手納ラプコン
TCAS(衝突防止装置)


レーダーなしで30分間管制業務 嘉手納ラプコン故障 9月8日10時17分配信 琉球新報
 沖縄本島周辺の上空を航空管制する米軍の進入管制レーダーシステム、嘉手納ラプコンのレーダーが7日午前に故障し、那覇空港を発着する15便にダイヤの乱れなどの影響が出た件で、嘉手納基地報道部は7日午後、琉球新報社の取材に対し「ラプコンのレーダー画面が約5―7分間映らなくなり、ラプコンの職員(管制官)が画面が消えてからの約30分間、レーダーなしの管制業務を続けた」と回答した。
 原因など詳細については「運用上の安全のため」として明らかにしていない。
 画面が映らなくなった時間と、レーダーなしの管制業務を続けた時間に差があることについて、国土交通省航空局管制保安部保安企画課は「画面が映るようになったからといって、すぐにレーダー業務に戻れるわけではない。機械を検査し、メンテナンスなど検証を終えてから、レーダー管制業務を再開させているはずだ」と説明した。
 同課によると、7日の午前9時51分、那覇の航空交通管制部で、嘉手納ラプコンとの情報のやりとりが中断されたことを告げるアラームが鳴った。
 その2、3分後に嘉手納基地から同管制部に対し、レーダーを使った管制ができなくなったとの連絡が入り、レーダーを使わない管制方式に切り替えた。
 午前10時30分に、嘉手納基地からレーダーが復旧したとの連絡が入り、通常通りの間隔で航空機の送り込みを始めた。


楽天トラベル株式会社

[伊丹空港]パイロットと管制官ミスで滑走路無許可横断

2007-09-07 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
 9月6日午前10:40頃、大阪国際空港(伊丹空港)で、パイロットと管制官のミスがあり、無許可で滑走路を横断してしまいました。
横断した旅客機は、JAL(日本航空)の宮崎発大阪伊丹行きのMD87型機。

写真のように、大阪国際空港は2本の滑走路を持っており、写真下の滑走路がメインの32L、上の短い滑走路が32Rで主にプロペラ機の離着陸に使用しています。

問題となった機は、32Lに着陸後、駐機場へ向かうため32Rを横断。思いこみ、勘違いで別の機の指示を自機へと思い横断。着陸機がなかったため、大事故とはなっていない。が・・・

事件があった時刻には、各地からプロペラ機が着陸する。横断した32Rへ着陸すると思われる着陸時刻はおおまか以下の通り。
・10:20 佐賀空港発(デハビランド・カナダ8)
・10:25 山形空港発(ボンバルディア)
・10:25 福島空港発(ボンバルディア)
・10:30 松山空港発(サーブ)
・10:35 但馬空港発(サーブ)
・10:45 新潟空港発(デハビランド・カナダ8)
※32Lを使用すると思われるジェット機は除いています

もし、32Rに着陸する機が定刻また延着した場合、横断時刻と着陸時刻が同じ事も充分予測されるのです。今回は、たまたま運が良かっただけで、間違えば大惨事になっていたかも知れないと言う事を再確認し、猛反省して頂きたい。
※写真は、Google Earth


JAL機、無許可で滑走路横断=パイロットと管制官がミス-伊丹空港 9月7日0時35分配信 時事通信
 伊丹空港(大阪)で6日午前、パイロットと管制官の双方のミスで、着陸した日航機が管制官の許可を得ずに滑走路を横断するトラブルがあった。国土交通省は、管制官がすぐミスに気付き、他に離着陸する航空機がいないことを確認した上で横断を黙認したため、安全上問題はなかったとしている。
 同省によると、トラブルがあったのは午前10時40分ごろ。宮崎発の日本航空2430便、MD87型機(乗客乗員121人)が同空港に着陸した際、パイロットは空港内に着陸したヘリコプターに対する飛行場管制官の指示を勘違いし、無線を地上管制官との交信周波数に切り替えた。
 滑走路横断を許可するのは飛行場管制官だが、日航機は着陸時とは別の滑走路を横断し、駐機場に入った。

[中部空港]滑走路にウミネコが!空港閉鎖に

2007-09-03 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
 ウミネコの鳴き声は「ミャー、ミャー」。だから愛知県が好きという事はないと思いますが、昨日の2日夜、中部国際空港(セントレア)がウミネコによって占拠され、一時空港が閉鎖となりました。着陸予定の機は、関西国際空港へ一時着陸し、様子を見て中部空港へ向かったようです。大きな事故、トラブルにはなっておりませんが、交通機関の『最終便』が終了し、多くの方が空港へ泊まられたようです。
 中部国際空港は、海上空港で普段から多くの鳥が周辺を飛んでいます。先月も航空機と鳥がぶつかる「バードストライク」が数回発生しています。最悪の場合ですが、降下中すべてのエンジンに鳥を吸い込んでしまうと・・・

 空港側も、爆竹音を流したり、車で追いやったりしていますが、効果のほどは・・・?

<関連リンク>
ウミネコとは(ウィキペディア)

中部空港にウミネコ、滑走路閉鎖で到着遅れ100人夜明し 9月3日9時34分配信 読売新聞
 2日午後8時ごろ、中部国際空港(愛知県常滑市)の滑走路上にウミネコの群れが断続的に飛来した。
 このため、空港会社が鳥を滑走路から追い出す作業を同11時までに5回行い、滑走路が延べ46分間にわたって閉鎖された。
 この影響で、香港発のキャセイ航空機、台北発の日本アジア航空機、西安発の中国東方航空機の計3機が関西国際空港にいったん目的地を変更した。3機は同11時15分から同35分にかけて中部空港に到着したが、最終電車に間に合わず、計680人の乗客が一時足止めされ、約100人が同空港で一夜を過ごした。
 中部空港では8月22日、31日に航空機に鳥が衝突する「バードストライク」が起きている。

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