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flight2005

航空機関連の情報をアップしています。今日もナイスなフライトをお願いします。

[乱気流]大韓航空機乱気流で11人負傷(2007/9/2)

2007-09-03 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
 2日午後、韓国済州島発関西国際空港行きのエアバスA300型機が、松山沖で乱気流を受け、11人が負傷した。機はそのまま飛行を続け、午後8時14分関西国際空港へほぼ定刻で着陸した。
 乱気流が起きた高度は約1万メートル(約3万3千フィート)の降下準備中で、シートベルトサインは消灯中。トイレに行く人、荷物を片付ける人、シートベルトを外しリラックスする人が自由な時を過ごしていた事でしょう。
コクピットでは、気象レーダーから送られ表示されるディスプレイを監視していた事でしょうが、やっかいな事にこの乱気流を見分ける事は現在のレーダーでは無理なのです。

まず身を守るために・・・航空機に乗ったら『シートベルト』を締めましょう!

<関連リンク>
大韓航空
乱気流に関する過去のブログ

関西空港行き大韓航空機、乱気流に巻き込まれ11人けが 9月3日3時24分配信 読売新聞
 2日午後7時30分ごろ、韓国・済州島発関西空港行き大韓航空733便(エアバス300―600型機、乗客102人、乗員9人)が松山市沖の上空を飛行中、乱気流に巻き込まれた。
 午後8時14分、関空に着陸。乗客5人と乗員6人が軽傷を負った。
 国土交通省関西空港事務所などによると、けがをした乗客は日本人男性1人、中国人の男性2人と女性1人、韓国人女性1人。
 同機は同6時46分、済州島を出発。松山市の北西約110キロの海上、高度約1万メートルを飛行中、乱気流で機体が突然、急降下し、乗客らが天井に頭をぶつけるなどしたという。同社によると、シートベルトの着用サインは出ていなかった。

※備えあれば憂いなし・・・かな?
三井ダイレクト損害保険

[整備ミス]車輪が格納されず引き返す(JAL機)

2007-08-27 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
 25日、整備ミスと思えるトラブルで、秋田発羽田行きのJAL(日本航空)1268便(MD-90型機)が出発空港の秋田へ引き返した。乗客乗員にけが人は出ていない模様。
 引き返し原因は、離陸した機の車輪が収納出来ないトラブルのため。発生原因についてJALは、「車輪が格納される部位が定位置に固定されていなかった」と発表。今回は車輪が出たままだったので、重大な被害が出ていないが、もし車輪が摩擦を受けながらでも収納された場合、着陸時に車輪が出ない事も想像できる。
 今回はJAL機だが、自分の事と思い、整備に望んで欲しい。本当に最悪の事態とならず、ホッとしている。


航空トラブル:車輪格納されず、引き返し点検--日航機の羽田便 /秋田 8月27日12時1分配信 毎日新聞
 25日午後8時半ごろ、秋田空港を離陸して上昇中の羽田行き日本航空1268便(同16分発)の左右主翼下の車輪が格納されないトラブルが発生し、同便は間もなく秋田空港に引き返した。緊急点検の結果異常は確認されず、同10時20分ごろ再出発した。乗客78人と乗員5人にけがはなかった。
 日本航空広報部によると車輪が格納される部位が定位置に固定されていなかったことが原因という。


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[炎上事故から1週間]整備の実態に焦点

2007-08-27 | 事故・事件・トラブル
<事故原因特定へ>
 中華航空機炎上事故から1週間が経過し、事故原因は主翼から低速時にせり出すスラットを出し入れするバーを固定するボルトの設置整備ミスが濃厚となりました。これを受け、事故機と同タイプのスラットを持つ機にFAAより再点検指示が出されました。国内には該当機は23機。

 実際に中華航空により、ナットの付け忘れ(と思われる)が発生している以上、付け忘れる事が絶対にない『しくみ』を作らざるを得ないのかも知れない。
もし本当に今回、ナットの付け忘れだった場合、組み立て終了後に残った部品を見て何も感じなかったのだろうか?それとも、秘密裏に担当者が処理してしまったのだろうか?
こんな事は考えたくないが、『なぜ起こったのか?』を繰り返すと、どうしてもそこへ行ってしまう。
天下りとも言われているが、そこに何か重大な問題が集結しているように思えてならない。


中華航空機事故1週間、整備の実態焦点 ボルトやナットの点検を指示 8月27日13時53分配信 産経新聞
 那覇空港の中華航空機炎上事故は、27日で発生から1週間。機体整備でボルトの抜け落ちを防ぐ部品を付け忘れた可能性が浮上しており、中華航空側の整備の実態解明が次の焦点となっている。一方、台湾からの観光客が“お得意さま”の沖縄観光業界では、「事故のショックが沖縄離れにつながるのでは」との懸念が広がっている。
 ◆ボルトの動き解析
 燃料流出と出火は、右主翼内の燃料タンクに直径約2センチの穴が開いていたことが原因。翼のスラット(高揚力装置)支柱に留められているべき金属製ボルトが脱落し、支柱に押される形でアルミ合金製のタンク外壁を突き破っていた。
 事故機の整備記録には、7月6日に手順通り点検したと記載。ボルト脱落は、この際に抜け落ちを防ぐ部品(ワッシャー)を付け忘れた整備ミスだった可能性がある。
 一方、脱落したボルトがどういう動きをした結果、タンクに穴を開けたのかは不明。事故調は、機体から切り離した燃料タンクの損傷部分やボルト類を東京に持ち帰り、解析する方針という。
 ◆観光への影響懸念
 現場となった那覇空港の駐機場41番スポットには、事故機の残骸(ざんがい)が無残な姿をさらしたまま。
 便数が少ない国際線用で、運航への影響は比較的少ないものの、空港事務所は「イメージもあるし、できるだけ早く撤去させたい」としているが、見通しは立っていない。沖縄の観光業者は「これ以上台湾客が減っては大変」と気をもむ。
 台北-那覇は飛行機で1時間余り。もともと海外旅行先として日本人気が高い上、近くてツアー料金が安い沖縄は根強い人気だ。ただ、沖縄を訪れる台湾人客は平成11年の約15万8000人をピークに新型肺炎(SARS)の流行で年々減り、昨年は4万人余りに。
 業界が危機感を募らせている中で、今回の事故は起きた。事故後、これまで目立った団体客のキャンセルはないといい、県では「台湾側や観光業者と連携して、影響が出ないよう努力したい」と話している。
 ◆米当局、国交省も
 米連邦航空局(FAA)は26日、事故機と同系列機に対し、燃料漏れの原因として指摘されたボルトやナットが適切に付いているかの点検を、世界の航空会社に指示する耐空性改善命令(AD)を出した。
 これを受けて国土交通省も同日、耐空性改善通報(TCD)を出し、同じ内容の点検を国内の航空会社に指示した。
 FAAによる指示の対象は、事故機と同じボーイング737-800型、同系列の600、700、900型で、世界で約2300機。国内では700、800型23機が該当する。


[炎上原因]ボルトが燃料タンクを破る、製造ミスか整備ミスか?

2007-08-24 | 事故・事件・トラブル
中華航空機の炎上事故で、原因がはっきりしてきたようだ。
右第二エンジンのパイロン付近にある、スラットを出し入れするバーを格納するアルミ製のトラックカンと言われるボックスに脱落したボルトにより穴が開き、燃料が流出した可能性が高い。

スラットとは、主翼の全面にあり、低速での飛行を安定させるため前にせり出す補助翼。主翼後部にあるものはフラップ。

22日の報道で、事故機は2日連続でフラップの異常を知らせるトラブルがあったと報じている。その時はパイロン内部の亀裂が原因ではないかとの見方が強かったが、既にフラップ、スラットに異常があったのではないかと思える。

(以下記事引用)
 【台北=石井利尚】那覇空港の中華航空機事故で、台湾の交通部(交通省)民航局当局者は21日、事故機の翼のフラップ(高揚力装置)のセンサーに今月初旬、2日連続でトラブルがあったことを認めた。
(ここまで)

 ただ、同当局者は、今回の事故とは無関係としている。

 同当局者によると、最初のトラブルは今月4日、札幌から台湾・高雄に向かっていた際、センサーに異常が起きた。高雄空港で整備をしたが、5日にも、タイから高雄に向かう際に、同様のトラブルが発生した。



着陸態勢に入った中華航空機は、徐々にスピードを下げ、主翼のフラップを1度、5度、10度・・・と下げ、同時に主翼全面のスラットが前にせり出して行く。この時、何らかの原因で、スラットに関連したボルトが脱落したと考えられる。
着陸後は、手動によりフラップをアップすると、全面にせり出していたスラットも格納される。が、そこに脱落したボルトも一緒にアルミ製の格納ボックスに押しつけられ、穴が開いたと考えられている。

では、なぜボルトが脱落してしまったのか・・・?

想定されるボルト脱落の理由を、加藤寛一郎・東大名誉教授(飛行力学)は、四つ挙げる。
(1)異物が入り込んでボルトに当たり、傷をつけた
(2)航空機の製造時に、紛れ込んでいた強度の足りないボルトやナットを使ってしまい、金属疲労で壊れた
(3)ボルトを固定する部品が外れた
(4)湿気などの影響でボルトが早く腐食した。

製造時点でのミスか、定期整備でのミスかは現時点では断定できないが、ハイテク機と言われている航空機の盲点だった事は確かだろう。人工的に止められたり締められたりしたものは、破損する可能性を充分に持っています。この737型機に限らず、基本的な構造部分の総点検をぜひ航空各社にお願いしたい。


中華機炎上 燃料タンクに穴 事故調 ボルトずれ、破る 8月24日8時1分配信 産経新聞
 那覇空港で中華航空のボーイング737-800型機が炎上した事故で、事故機の右主翼内の燃料タンクに穴が開いていたことが23日、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会の調べで分かった。離着陸時に使う翼前面のスラット(高揚力装置)のボルトがずれ、タンクの壁を突き破っていた。この穴から流出した燃料が大量に流れ落ち、エンジンの熱で発火したとみられる。機体メーカーの米ボーイング社は2005年、これと似たトラブルで燃料漏れが起きたとして、航空会社に点検を求めていた。
 スラットはアームと呼ばれる部品で支えられ、離着陸時に主翼から前方向に突き出す仕組みになっている。事故調が右主翼内部を点検口から調べたところ、アームの端に取り付けられていた長さ数センチのボルトがはずれかけ、ボルトは燃料タンク内部に達していた。ナットの所在は不明という。
 事故調は、事故機が那覇空港に着陸し、誘導路を駐機場へ走行しながらスラットを格納した際、ボルトが押し込まれてタンクを突き破ったとみている。
 タンクの穴は直径2~3センチで、当初調査の焦点となっていたパイロン(エンジンつり下げ部分)に近い位置。パイロン内部の配管に損傷は見つからなかった。
 これを受けて国土交通省は、同系列機を運航する日本航空インターナショナル、スカイマーク、エアーニッポンの国内3社にボルトの取り付け状態を確認するよう耐空性改善通報(TCD)を出した。これを受けて各社は同日深夜、燃料管と接する両主翼の一番内側のスラットの点検を急いだ。
 航空関係者によると、米ボーイング社製の機体でスラットからナットが外れるトラブルは過去に2件あり、うち1件で今回と同様にタンクが破れ、燃料が漏れた。このため同社は2005年12月、各国の航空会社にナットの点検を勧める文書を送付していた。
 中華航空機は20日、那覇空港の駐機場に停止直後、右エンジンから出火。乗客乗員165人全員が機外へ脱出後、左主翼のタンクに引火して爆発、炎上した。

[中華航空機]燃料不足で関空に緊急着陸

2007-08-23 | 事故・事件・トラブル
中華航空機、今度は燃料不足で目的地中部国際空港へ降りられず、急遽関西国際空港へ緊急着陸した。乗員乗客にけが人などは出ていない。

原因は、中部国際空港へ先に到着した機がエンジンに鳥を巻き込み、航空機が上空待機状態だったため。
「先日燃料が漏れ炎上したから、少な目に入れて不足したんじゃないのか!」とフッと頭をよぎる方もいらっしゃるかもしれませんが、そんな事は絶対にありません。そんな事をもし、行ってしまったら運営自体が出来なくなりますから。
何分空中待機中だったのかは不明ですが、絶対に落とさない事が最重要ですから、関空への目的地変更は正当な判断だったと思います。

燃料の不足によって墜落した事は海外で実際に発生していますが、何と燃料の換算が違った(ガロン・ポンド)という、あまりにもお粗末な原因だったようです。


<中華航空機>関空に緊急着陸 中部空港降りられず 8月23日0時28分配信 毎日新聞
 台北発中部国際空港行きの中華航空150便が22日午後8時47分、関西国際空港に緊急着陸した。関西空港会社などによると、中部空港に着陸予定の別機がエンジンに鳥を巻き込んだため、中華航空機は着陸待ちの状態で中部空港上空を旋回していた。燃料不足になる恐れがあったため、着陸地を変更したという。

[中国国際航空]車輪がポロリ、整備本当に大丈夫か?

2007-08-21 | 事故・事件・トラブル
那覇空港での航空機炎上事故とは関係ありません!
※間違えてはいけないので、この記事は『中国国際航空』で中華航空ではありません。

が、気になるニュースが飛び込みました。
何と、中国国際航空機が着陸の際、前輪の一つが外れそのまま着陸した模様。着陸後、係員が付近を探すと、外れた車輪が発見された。
冗談なら笑いそうなネタですが、これが本当に起こっています。
着陸の衝撃で、主輪(主翼下)がバーストする事故は何度かありますが、着陸後低速となった前輪が外れてしまうとは、これもなかなか聞かない事故です。
金属疲労だったのか、それとも整備不良なのか・・・
原因は報道されておりませんが、何とか普通の整備をしてください!中国国際航空さん!


【中国】中国国際航空機が着陸後前輪紛失、乗客全員無事―瀋陽 8月20日12時22分配信 サーチナ・中国情報局
 遼寧省瀋陽市の桃仙国際空港で19日午後1時ごろ、、四川省成都発瀋陽行きの中国国際航空CA4185便が着陸し、エンジン停止後、前輪1つがなくなっているのを空港関係者が見つけた。関係者が付近を捜したところ、まもなく外れた車輪を見つけた。同機は正常に着陸し、乗員乗客にけがはなかった。20日付で遼瀋晩報が伝えた。(編集担当:巖本雅子)


[炎上事故]右主翼に燃料が・・・新たな仮説

2007-08-21 | 事故・事件・トラブル
航空燃料『ケロシン』は、何度くらいで燃えてしまうのか?
・引火点:43度~72度
・発火点:261度

繰り返し放映される黒煙を上げる中華航空機。煙が立ち上り、その後引火。気化したケロシンが数百度もあろうエンジンの熱で引火したと思われます。

着陸直後に破損したと思われる燃料供給パイプですが、なぜ誘導路に燃料がこぼれておらず、駐機後大量に機外へ漏れだしたのか?

下の記事で何となく仮説が立ちます。
『右翼端付近から燃料漏れを確認』とあるように、着陸後すでに右主翼の中で燃料が漏れだしていましたが、主翼内部の空間に漏れ、こぼれる事なく駐機場までたどり着いたのでは。そして右主翼の空間がいっぱいとなり、一気に機外へこぼれだしたのでは・・・

書いている所にビッグニュースが入りました。
主翼につけられエンジンを支える『パイロン』の接合部付近での燃料パイプ破損がどうやら濃厚になってきたようです。航空機の動脈とも言える場所でのトラブルだけに、改めて『なぜ?』と思ってしまいます。

あくまで私の仮説ですので、後に発表されると思われる事故調の報告と違っている場合はお許しください。
※写真はエンジンを吊り下げている『パイロン』


中華航空機、翼とエンジン接合部の燃料管に不具合か 8月21日15時38分配信 読売新聞
 那覇空港で着陸・駐機後に炎上した中華航空120便(ボーイング737―800型機)は、右主翼下の第2エンジンをつり下げる「パイロン」と呼ばれる接合部周辺で、燃料をエンジンに供給する管に不具合が起きて燃料漏れが起きていた可能性が高いことが、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会の調べでわかった。
 燃料は主翼内部にある高圧ポンプでエンジンに送り込まれており、事故機は駐機してからわずか数分間で大量の燃料が機外に流出したとみられる。


燃料パイプ、損傷か 那覇・台湾機炎上 8月21日10時38分配信 産経新聞
 中華航空機炎上事故で、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会(事故調)は21日未明、事故機の右翼端付近から燃料漏れを確認したことを明らかにした。関係者は、右翼の燃料タンクから第2エンジンに燃料を送る管が何らかの原因で壊れ、燃料が漏れた可能性を指摘。漏れた燃料がエンジンの熱で発火し、数分で左翼の第1エンジンに燃え移ったとの見方が出ている。
 事故調によると、滑走路から駐機場(スポット)までの路上には、燃料漏れの痕跡が見当たらず、機が停止した後に大量の燃料が漏れた可能性がある。
 航空関係者によると、エンジンには温度センサーが付いており、高温になると操縦室の表示盤に警告が表示される。消火装置もエンジン内に装備されており、エンジン異常を把握した場合は、消火装置を作動させるのが通常の操作だ。
 だが、事故機の機長は那覇空港に着陸してからスポットに入るまで、操縦席の計器は機体の異常を示していなかったとしている。このため機長は脱出直前まで出火に気付いていなかった。
 事故機が台北を出発したとき約7920キロあった燃料は、那覇着陸時には約4717キロに減っていた。これは「通常の減り方」(国交省幹部)で、燃料の量からも異常は見あたらない。
 このため、機体の異常は那覇空港の41番スポットに入ってから起きた可能性が高くなっている。
 特定非営利活動法人「航空フォーラム」代表理事の清水喜由さんは「駐機場に燃料が飛び散っている。燃料ポンプが動いていて勢いよく噴き出したようだ」と指摘。そのうえで(1)着陸した機体が滑走路上の物体を巻き上げて機体に当たり、燃料系統に損傷が生じた(2)ポンプで送られる燃料の振動で、管に疲労が蓄積していた-などと推測する。
 航空燃料は灯油とほぼ同じ成分の「ケロシン」。ガソリンより発火しにくいとされるが、気化した場合は40~70度で、小さな火花でも一気に燃焼する。
 元全日空機長で同型機を操縦したことのある乙訓昭法さん(64)は、「操縦席には燃料漏れだけを知らせる装置はない。燃料漏れは離着陸の際に地上から指摘を受けるか、飛行中の燃料の消費状態で判断しなければならない。しかし、空港会社はエンジンを切る直前の火災は想定していないのが現実。事故があった以上、これからは徹底した着陸後の管理が求められる」と話している

[中華航空機]炎上原因は、整備ミスが濃厚・・・?

2007-08-21 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
 今回の中華航空機炎上事故の原因がわかりつつある。最新報告では・・・
①着陸直後、右第二エンジンへの燃料供給パイプが破損
②駐機直後、大量の燃料が機外へ流れ出す
③整備ミス、製造不良の可能性を示唆

ここから先は、まだ憶測の域を超えないが、爆発に至る過程をこのように考えます。
①右主翼付近の燃料供給パイプが破損し、高熱(数百度)の右第二エンジンにかかり気化および、地表へ落ちる。
②当日の風は南風で、機の右側からの風となっていた
③右第二エンジン付近の燃料は高温で熱せられ煙を発し後に炎上
④機の下には大量の燃料が流出し、何らかの原因で引火(主ブレーキの熱か?)
⑤風にあおられた炎は左第一エンジン下で勢いを増し、第一エンジン付近が爆発

これらを見る限り、着陸時の衝撃で燃料供給パイプに亀裂などが入り、駐機後一気に機外へ流出したと考えられます。では、なぜ滑走路から駐機場までの間、燃料の漏れが発見されないのでしょう?
まだまだ疑問が多い今回の爆発事故ですが、もし製造不良であるなら、現在飛んでいる飛行機も同じ事が起こる可能性があります。同型機を保有する各社は一斉点検を実施していますが、その中で要因となるものを洗い出して頂きたいと思います。

なお、先のブログにて中華航空発表コメント(和訳されたもの)において、燃料が飛行中から漏れていたような表現をし、情報を錯綜させてしまいましたこと、お詫び致します。


爆発・炎上の中華航空機、駐機後に燃料が一気に漏れる 8月21日3時4分配信 読売新聞
 那覇空港で20日、着陸・駐機後に爆発、炎上した中華航空120便=ボーイング737―800型機、猷建国機長(47)=は、着陸直後に燃料タンクから右主翼下の第2エンジンに燃料を供給する管に不具合が発生し、駐機後、短時間に大量のジェット燃料が機外に漏れ出した可能性が高いことが、国土交通省などの調べでわかった。
 この結果、エンジンの余熱で引火したとみられる。同省航空・鉄道事故調査委員会は、燃料管部品の整備ミスや製造不良がなかったか調査を進めている。
 国交省は20日、事故機と同型のエンジンを搭載している日本航空、スカイマーク、エアーニッポンの各社に対し、保有する計23機の緊急点検を行い、結果を報告するよう指示した。



事故情報 - 2007年8月20日 13時30分
20日10:35頃、沖縄県の那覇空港の駐機場付近で、中華航空機(B737-800 乗客乗員165人)が炎上しました。
航空機は台北08:15発那覇行きの中華航空120便で、10:27頃着陸し、駐機場に移動し乗客157人が降機した時点で左エンジンが爆発し火災が発生しました。
乗客全員の無事はおよび乗員8人の生存が確認されていますが、乗員1人が負傷との情報があります。
なお、那覇空港は事故の影響で一時閉鎖されたものの、11:00に運用を再開しています。

被害状況は以下の通りです。(20日13:30現在、レスキューナウまとめ)

■発生事象
【出火時刻】10:35頃
【出火場所】那覇空港駐機場41番スポット付近
【当該航空機】
・中華航空機 B737-800(2002年7月就航)
・台北08:15(日本時間09:15)発→那覇10:45着予定の120便
・乗客157人(うち日本人18人) 乗員8人(うち日本人1人)
【火災状況】
・国土交通省によると、左エンジンが爆発炎上したとの情報あり。
・中華航空本社によると、着陸前に左エンジンに異常があり、着陸開始後に発煙、着陸後出火したとのこと。
・航空機は胴体が2つに折れ曲がった後、ほぼ全焼。機首を左斜めに傾けた状態となっている。
・一時炎と黒煙が上昇したが、11:00過ぎに白煙に変わり、那覇市消防本部によると11:37頃鎮火を確認した。
・那覇市消防本部は、市内のすべての消防車を空港に派遣中。

・火災状況等から、テロではなく事故との見解が示されている。

■被害状況
【人的被害】
・国土交通省によると、乗客全員の無事を確認。乗客は炎上直前、脱出用シューターで緊急避難した。
・乗員8人の生存も確認されているが、うち1人が負傷

・日本航空の整備士1人が火災に巻き込まれ負傷との情報あり。
・乗客2人が降機後体調不良を訴え、うち子供1人が病院に搬送されたとの情報あり。
・那覇市消防本部によると、消火活動の消防隊員3人が熱中症の症状を示しているとのこと。

【その他】
・那覇空港は事故の影響で一時閉鎖されたものの、11:00に運用を再開している。
・沖縄県は災害警戒本部を設置中。
・首相官邸危機管理センターは連絡室を設置中。
・防衛省は災害対策連絡室を設置中。那覇空港に隣接する航空自衛隊那覇基地から消防車4両が出動した。
・国土交通省航空局は事故対策本部を設置中。
・国土交通省航空・鉄道事故調査委員会の調査官5人を派遣予定。

[中華航空機炎上]原因は、はやり・・・

2007-08-20 | 事故・事件・トラブル
炎上事故から、約12時間が経過し、乗客の証言などから何となくではありますが、原因が浮かび上がってまいりました。炎上に至るまでをまとめてみます。

10:27 那覇空港ランウェイ18(南方向)へ着陸
10:32 41番駐機場へ停止。地上係員より右(第二エンジン)より出火を機長へ伝える。
10:32 機長は、緊急脱出を指示。だが、乗客全員には伝わっていない。
10:33 緊急シューターより、乗客が脱出。60秒経過。
10:34 この頃、乗員含め全員が脱出。
10:35 右第二エンジンの火が左第一エンジンへ燃え移り爆発。

結果として、90秒以内の脱出は出来き、最悪の犠牲者を出す事はありませんでした。が、もし地上係員からの的確な通報が機長になかったら・・・

機は、機種を東に向け停止。風は南から、すなわち機の右から吹いていますので、炎は左へと進みます。右エンジン付近から漏れだした燃料は、高熱で温められて気化し、同時に機の下へ溜まります。そこに引火し、風によって運ばれた炎は左の第一エンジン下へ進み引火、そして爆発。

ここまでは、各報道から信憑性の高いものと思います。では、なぜ燃料が漏れたのか・・・?

①燃料タンクが破損した?
②燃料を運ぶパイプが破損した?
③パイプとエンジン間で破損した?

そこで、もう一つ疑問が・・・
燃料関連に異常がある際表示される、コクピットの警告灯は灯されていたのか?

不適切とは思いますが、機内の様子を想像してみます・・・
10:32 機長:「OK!、パーキングブレーキ、エンジンカットオフ!」
10:32 地上係員:「右エンジンより煙が上がっています。」
10:33 乗客はシューターで脱出開始。
10:35 「全員、脱出!」その後約15秒で爆発炎上。

なぜ、燃料が漏れてしまったのでしょう?
先入観は良くありませんが、人的また整備ミスの原因で大きな事故を起こしている中華航空。今回の原因は今現在解りませんが、ただ一つ明確になりつつあるのは、燃料の漏れ。なぜ燃料が漏れてしまったのか?

同航空会社の整備記録調査はもとより、安全に対する基本的な事を再度徹底して調査し、乗客に解るよう説明頂きたいと思います。

※今回の事故を、現時点で中華航空の整備ミスと断定したコメントではありません。

[旅客機炎上]那覇空港で中華航空機、乗客全員無事

2007-08-20 | 事故・事件・トラブル
那覇空港の国際線駐機場41番で、中華航空機(B737-800型機)の左第一エンジンより出火し機が炎上した事故で、続報が入り何となくではありますが、事故原因が絞られるようです。

新たに解った事実と思われる報道は・・・
①当該機は着陸前、既に燃料漏れが発生していた(パイロット発言でなく、会社発表)。※着陸前は誤情報と思われます
②管制との更新では、エンジン漏れという重大インシデントにも関わらず報告されていない。
③航空機停止後、乗客が普段通り頭上の荷物を下ろしている最中に爆発。

もし仮に、エンジン漏れを事前にパイロットが知っていた場合、まずトラブル内容を管制に報告。そして緊急車両(消防、救急)の手配、残燃料の放出を済ませた後、指示により着陸すると思われます。ですから、燃料漏れを知っていて、それでも管制に報告せず、知らん顔で着陸するなんて、考えられないのです。最悪の場合、着陸時の衝撃や摩擦で、一気に引火する事が容易に考えられますから。
それとも、中華航空側は、着陸の衝撃で燃料系統に異常が発生し、燃料漏れを起こした。着陸後だったので、報告はしていない。と言うのでしょうか?

乗客は本当に怖かったでしょうね。
着陸し、ベルトサインが消灯され自分の荷物を下ろそうとしていたら、左前方が爆発するのですから・・・一気に前方へ走ったとありますが、各ドアのCAからの指示が適切だったのか、それとも言葉が伝わらなかったのか?

不幸中の幸いは、乗客が航空機から降りる準備をしていた時に小さな爆発が起き、シューターで全員が脱出できた事です。これがもし着陸直後に起こったとしたら、どんな事になっていたか・・・
「あ~、良かった」でなく、機材の徹底検査、安全教育など、航空各社さんの安全に対する意識を今以上に持って頂きたいと思います。

<関連リンク>
中華航空
B-737型機(ウィキペディア)
那覇国際空港

※記事投稿後の最新情報
中華航空機炎上、乗客・乗員165人無事 那覇空港 2007年08月20日13時36分
 20日午前10時34分ごろ、那覇市の那覇空港駐機場で、台北発那覇行きの台湾・中華航空120便(ボーイング737―800型機)の主翼エンジン付近から出火、機体が炎上した。那覇市消防本部が消火に当たり、約1時間後に鎮火した。国土交通省によると、日本人23人を含む乗客157人、乗員8人は全員、脱出してけが人はなかった。同省航空・鉄道事故調査委員会は同日、調査官4人を現地に派遣した。
 中華航空は「エンジンから燃料漏れがあり、エンジンを停止させようとしているときに炎上し始めた」と説明しているという。
 国交省などによると、事故機は午前8時15分に台北を出発し、同10時27分に那覇空港に着陸。駐機場41番スポットにつけたところで、エンジンから出火した。乗客らが非常脱出した直後に、機体が炎上したという。
 消防車十数台が機体を取り囲んで消火に当たり、同11時37分に鎮火。機体は大部分が黒く焼けこげ、周辺には大量の消火剤がまかれた。事故直後から、午前11時まで滑走路が閉鎖された。
 乗客のうち、気分が悪いと訴えた7歳の女児が病院に搬送された。また、整備士1人がけがをして手当てを受けているという。
 那覇空港管制官によると、飛行中の交信では特に異常を伝える連絡はなかったという。
 乗客らによると、飛行機が駐機場に止まり、みんなが荷物を取り出そうとしたとき、エンジン付近から出火した。乗客は一斉に機体前部の扉に殺到し、「早く開けろ」と怒鳴った。煙が入り込む機内に数分間ほど閉じこめられた後、脱出シューターで機外へ出たという。
 事故機に乗っていた沖縄県豊見城市の中山賢さん(50)は、朝日新聞社の電話取材に対し、「死ぬかと思った。空港ビルに向かって走っている時に、背中ごしに『バババン、バババン、バババン』と3回ほど爆発する音が聞こえた」と話した。
 那覇空港事務所などによると、乗客のうち86人が国際線ターミナル、71人が国内線ターミナルのVIPルームに待機中。一時は騒然とした雰囲気だったが、落ち着きを取り戻しつつあるという。


※以下は、最初のコメントです
本日(8/20)10時35分頃、那覇空港の国際線駐機場41番で、中華航空機(B737-800型機)の左第一エンジンより出火し機が炎上した。数名ケガをした様子だが、死亡者は出ていない模様。
報道された記事やTVなどのマスコミ報道を整理すると・・・
①10時28分頃、当該機は那覇空港へ着陸
②41番駐機場へ向け移動。その間にAPU(補助動力エンジン)始動?
③10時34分頃までに、41番駐機場へ到着
④同時刻、両エンジンをカットオフ(電源はAPU)?
⑤10時35分頃、ベルトサインが消え、乗客は機外へ(想像です)?
⑥同時刻、左第一エンジンより出火、爆発炎上。

炎上した航空機は、現在飛行している機材の中でも最新鋭と言われる機材。最新の技術、バックアップ、安全性を備えている。が、なぜ・・・?
国交省担当者の発言にもあるように、「こんな事故は聞いた事がない」。停止しているエンジンがどうして発火したのかが解らない。

無理矢理、事故原因を推理するならば・・・
①着陸時にオーバーヒート状態で、しかも燃料漏れがあった。
②APUの故障で、想像外の負荷がかかった。
③実は、エンジンを停止していなかった。
④地上係員が燃料補給する際、スパークし引火した。
⑤エンジンカットオフ状態で、エンジン再点火を試みた。

上記は、考えられない事ばかりを列記したもので、実際は絶対に起こるはずはありません。そのくらい今回の事故は衝撃的で、現時点でなぜ引火したのか特定する事が困難です。
今後の発表を待ちたいと思います。


那覇空港で中華航空機炎上、乗客157人は全員避難・無事
 20日午前10時35分ごろ、那覇市の那覇空港で、台湾・台北発那覇行き中華航空(チャイナエアライン)120便(ボーイング737―800型機)が着陸、駐機場に移動して停止後、左主翼下の第1エンジンが爆発、機体が炎上した。
 事故当時、日本人乗客18人を含む同便の乗客157人は全員、脱出用装置を使用して避難し、無事だった。乗員8人も全員脱出したが、1人がけがをしているとの情報もあり、那覇市消防本部などが確認を急いでいる。
 国土交通省航空・鉄道事故調査委員会は同日、事故調査官3人を現地に派遣した。
 国交省や、那覇空港事務所によると、同便は午前9時23分、台北を離陸し、同10時28分に那覇空港に着陸。管制官の指示を受けて空港北側にある第41番スポットに移動、駐機した直後にエンジンから出火したという。火はそのまま搭載燃料に引火したとみられ、機体全体が炎に包まれたという。エンジンのほか、胴体の大部分を焼き、約1時間後に鎮火した。


「同種の事故、聞いたことない」国交省 8月20日13時10分配信 産経新聞
 「爆発が起きたのは大変残念だが、全員生存しており不幸中の幸い」。午前11時50分から始まった国土交通省の記者会見で、航空局の田村明比古・総務課長はこう述べ、犠牲者がいなかったことに安堵(あんど)の表情をみせた。
 着陸後に機体が爆発するという衝撃的な事故。「同種の事故事例はこれまでにあったか」との質問に、田村課長は「聞いたことがないですね」と同局の職員と顔を見合わせた。
 幸い重いけが人はいないもよう。「乗客の脱出はどのように行われたのか」「中華航空側からの報告内容は」「けがをした乗員の国籍は」-。記者会見では矢継ぎ早に質問が飛んだが、田村課長は「確認します」と繰り返すだけ。国交省側も情報収集に苦慮している様子がうかがえた。
【会見やりとり】
 国土交通省航空局・田村明比古総務課長の記者会見でのやりとりは次の通り
 --乗客で取り残された人はいないのか
 「いない。乗員も全員、安否は確認されている」
 --脱出はどういう方法だったか
 「緊急時のシューターで全員、脱出した」
 --管制官とのやり取りで異常はなかったのか
 「事故前の管制とのやり取りでは異常を示すものはなかった」
 --爆発は飛行機が停止してからか、動いていたのか
 「スポットに入った直後と聞いている」
 --爆発前に、煙やにおいなどの異常はなかったのか
 「なかったようだ」
 --同種の事故事例は
 「聞いたことない。確認する」
 --空港の閉鎖は解除されたのか
 「午前11時に一部を除き、解除された」
 --原因について
 「あえてコメントを差し控える。これから事故調が(調査に)入るので」
 --乗員の行動は
 「これから情報が入ってくるかもしれない。確認する」
 --航空局としての受け止め方は
 「爆発が起きたのは大変、残念だが、全員生存しており、不幸中の幸い」



<中華機炎上>那覇空港で「一体何が…」全国に衝撃 8月20日12時38分配信 毎日新聞
 「ドーンという大きな音がした」「雷のようだった」――。20日午前、沖縄県那覇市の那覇空港で着陸後に爆発、炎上した中華航空120便。戸惑う空港関係者。幼児2人を含む乗客157人は、地上勤務員からの連絡で出火した機体から逃げ出して全員無事。取り残された乗員数人も救助された。お盆休み明けの月曜日。テレビの臨時ニュースが消火活動と黒焦げになった機体の無残な様子を伝えると、全国に衝撃が走った。
 約300メートル離れたビル内で仕事をしていた男性会社員(50)は「10時半ごろ、ドーンと大きい音が1~2回した。窓の外を見たら空港の方から煙が上がっていた。何が起こったのかと事務所内が騒然とした」と話した。
 空港の建物などを管理する「那覇空港ビルディング」の男性社員によると、事務所で約40人が仕事中、雷が落ちるような「ボーン」という音が聞こえ、数分後に再び同じような音がした。外を見ると、約300メートル先にある機体が激しく炎上しており、その後、利用客や報道から問い合わせが殺到し、職員全員で確認作業などに追われた。
 空港内の飲食店に勤める女性(36)は「気づくとものすごい火が出ていて怖かった。煙も高く上がり、周りの飛行機に引火しないか心配だった」と話していた。
 中華航空沖縄支店によると、午前10時40分過ぎ、空港にいる社員から「飛行機が大きく炎上している」と連絡が入った。連絡を受けた予約課の女性社員(30)は「空港のスタッフもパニック状態で、内容もよく分からなかった」。同支店にも「身内が乗っているはず」と乗客の安否確認の電話も多く、女性社員は全員の安全が確認される前、「『確認中です』と答えるしかないです」と話していた。
 空港の警備員によると、脱出した乗客は空港内の国際線と国内線の出発ロビーにいるが、落ち着いた様子だという。
 一方、炎上した機体の近くにある那覇空港検疫所支所の佐藤克美支所長(57)によると、「飛行機が着陸したので受け入れ準備をしていたところ、パチパチという雨のような音がした。窓の外を見たら飛行機から高さ1メートルぐらいの炎が上がっていた」という。機体に近づくと、乗客が次々と脱出しており、しばらくすると、窓から機長らしき制服姿の男性がロープで脱出したという。


※以下の記事は炎上直後の記事で、後の報道内容と一部食い違いがあります
<那覇空港>中華航空機が着陸炎上 8月20日11時11分配信 毎日新聞
 20日午前10時半過ぎ、沖縄県那覇市の那覇空港駐機場で、台北発那覇行きの中華航空120便が炎上した。同機は、着陸後に乗客155人を降ろし、駐機場に移動したところで、炎上したとみられる。那覇消防本部が消火活動を進めている。逃げ遅れた乗務員3、4人がいるとの情報があり、沖縄県警などで確認を急いでいる。
 国土交通省や警察庁などによると、左側の第2エンジン(訂正:第1エンジン)から出火したとみられる。同機は午前10時27分に着陸し、乗客全員を降ろした後、駐機場に移動中に31分ごろ炎上した。県警によると、乗客にけが人は出ていない。
 中華航空によると、乗客155人のうち、日本人は18人。乗員は8人でうち日本人は1人。同機は、午前8時15分ごろ台北を発った。炎上した飛行機は、ボーイング737―800で、短中距離用の航空機で、全長は約39.5メートル、客室幅約3.5メートル。座席数は162席から189席。
 ◇左エンジン付近から炎上か
 情報によると、同機はこの日午前10時45分に同空港に到着予定だった。乗客は着陸後に避難したというが、左右の主翼下にエンジンが各1機あり、エンジン周辺から出火し、オレンジ色の炎が激しく燃え上がったという。火が出たのは、左側のエンジン付近だったという情報もある。
 国際線ターミナル前の駐機場で消火活動が行われたが、消防車が白い消化剤をまくものの、炎はなかなか収まらない。機体は進行方向に向かって左側にわずかにねじ曲がったような状態。乗客室や操縦席の上部には、火災によるものと見られる穴が無残に空いていた。前部の乗降用ドアからは緊急脱出のためのクッションが見えた。