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僕の消灯時間まで

ブログの引越しをしました。
愛する方々へ、遺書のように。

卒業旅行

2022-03-26 12:27:00 | 日記
小さい頃から、節目節目で僕は子どもと旅に出る。
長男、次男、それぞれに二人きりで僕との時間を。

幼稚園の頃はバイクで二人きりでキャンプ。
目的もなく車で東北の北三県をぐるり。
フランスにも行った。
僕の好きな鰻を食べに行って、富士山も見たね。
函館も行った。
今回は僕が大好きな波照間島に行きました。
波照間ブルーを見せたくて。
あの海でね、泳いでほしくて。

今回は四日間でした。


色んなことを話したね。


色んなものも見ました。


一緒に見たものは忘れても、一緒にいたということは、いつまでも忘れないと思うんだ。


そして、いつか誰かと来た時に、思い出は心強い「心のガイド」となる。

初めて行く場所や国。
学校や職場も同じか。
無理に強がってみたりするけれど、不安だったり「知らない」というだけで人は弱々しく、その瞬間、平等になり地の強さの勝負となる。
映画とか見ててもそうだ。
偉そうな人でも無人島などでは無力だし、普段の力強さは発揮できない。
「知ってる」というだけで地元の方は自信に溢れている。
例えば月に出かけたとしたら、どんなに偉そうなやつでも「小さい人」のようになるだろうし、その場合は皆平等であろうね。
でも、ガイドは強気なはず。

立場を履き違えて態度がデカい人って必ずいるんだ。

でもね、一歩外に。別な場所に彼らが行くと、やっぱり「平等」になる。

そんなもんだよ。
みんな一緒。
だから、みんな仲良くなれるはず。

今起きてる戦争のこと。
こないだの地震。
これまでの出来事。
今夜食べるもの。
さっき食べたもの。
今見た動物。
さっきの人。


みんな仲良くすればいいのにね。

そんなこと、色んなことを話した。
同じ方向を見ながら。


父親らしいかどうかは分からない。
これまでもこれからも、それは分からない。

でも、僕はいつかの未来で君の心のガイドとなりたい。

どこに行ってもさ、力強い人だったなぁ。
と思い出してもらいたい。
僕は先に死ぬんだろうからね。

青い海を見せてあげられてよかった。
少しでも晴れてよかった。

君は運がいい。

晴れ間を見抜いて、僕らは泳いだ。
雨雲のスピードで、晴れ間の時間は分かるのだから。


「りんごを買ったはいいけど、どうすんの?ナイフとかないよ?飛行機で来たんだもの。」
「大丈夫。」
「丸かじりか。」
「いや。待ってろ。おいしょ!ほれ。」
「ウソでしょ…?」


「泳いだ後の果物って…」
「美味しいし、回復早いよね。」
「うん。」


最南端は、なんにもないね。
グーグルマップだけが、その遠さを示してた。


愛情とはきっと、可愛がるだけではなく、経験を積ませてあげて、強くすること。

僕はそう思う。


最後の夜はバーベキューでした。


美味しかっただけではなくて、楽しかったね。


君はこれから、大体のことを一人でしていく。
でも、みんなそうだったんだから大丈夫。

大丈夫だよ。

卒業おめでとう。
僕が知らない、色んなことあったんだろ?

よく乗り越えたね。
おめでとう。

お前は別な人間だけど、僕の子。
お前は僕の子。

お前はやれるよ。

世界は広い。
そして、自由。

大丈夫だよ。



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