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羽ばたき飛行機製作工房

小型羽ばたき機(オーニソプター、Ornithopter、Flapping Wing)専門の研究開発サイトです

3Dプリントパーツで組み立てたRC羽ばたき機その2

2013-08-27 07:33:03 | 製作記事(羽ばたき機)

前作Meganeuropsis 3Dに続いて、3Dプリントパーツで組み立てた新作機を紹介。前作と共通のギアボックスを使いながら、羽ばたき翼の枚数を減らしてシンプルな2枚翼形式としたもの。「Megabat」や「Gigabat」の系列をくむデザインです。

従来、スムーズに動作するギアボックスの自作は常に難問でしたが、3Dプリント技術の恩恵で、精度の高いパーツを簡単に複製できるようになり、迅速な機体開発が可能になりました。試作結果をフィードバックしてのデザイン改良もかんたんです。

翼幅80センチと大型ながら、飛行重量は8グラムほどと低翼面荷重なので、予備テストの感触では軽々と浮揚する感じです。週末には本格的な飛行テストを行って、映像を公開する予定です。お楽しみに!

機体スペック
全幅                 800mm
全長                 250mm
飛行重量               8.3g
(50mAhLi-po電池含む)

  製作年月 2013年08月

 


3Dプリントパーツで組み立てたRC羽ばたき機

2013-08-18 21:10:00 | 製作記事(羽ばたき機)

最近取り組んでいる、3Dプリントパーツで組み立てたRC羽ばたき機の新作。

数年前から各地で披露して好評を得ていた大型軽量の4枚翼機「Meganeura」もしくは「Meganeuropsis」系列のデザインで、主要パーツを3Dプリントパーツに置き換えたものです。オリジナル機に比べ機体重量は1割ほど増えましたが、機体強度が上がってむしろ扱いやすくなりました。

現時点では2.4GHz DSM2でコントロールしていますが、最近tokoさんが開発されたBluetoothシステムに、近々置き換える予定。Android端末からタッチパネルでコントロールが可能になります。

出力したパーツ:

パーツ出力に使用した3Dプリンター MakerBot Replicator 2X(FABLAB Kitakagaya所有):

組みあがったところ:

正面からみたところ:

横方向の操縦に使用するサイドスラスター:

全体像:

コーポ北加賀屋共用スペースでの屋内飛行シーン(画像クリックで動画にジャンプ):

機体スペック
全幅                 760mm
全長                 250mm
飛行重量               8.7g
(50mAhLi-po電池含む)

  製作年月 2013年08月

 


Replicator2Xによる羽ばたき機ギアボックスの試作

2013-07-14 22:00:00 | 製作記事(羽ばたき機)

先日の記事に続いて、Fablab Kitakagayaが所有する3DプリンターReplicator2Xによるギアボックスの試作。

前回は4mmモータ用の超小型軽量ギアボックスでしたが、今回はマルチロータ用の7mmロングモータを組み込み、翼幅~1000mmクラスの大型機への使用を想定しています。材質はABS、重量は画像の状態で5.8グラム(7mmモータ含む)。

翼幅1000mmといえば、ちょうど1年前に横須賀で飛ばし、この5月にはめざましテレビにも登場したMegabatや、超小型飛行体研究所のとしちゃんやフシミさん達が飛ばしているTB30と同等のサイズ。首尾よく完成させて、夏の青空の下で思い切り飛ばしたいものです。

2013/07/15補足:
画像で、真っ白に見えているパーツが3Dプリンターで出力したもの。黒い部分はカーボン・ロッド。乳白色のギアはポリアセタール製の既製品。


空飛ぶパンツ2 改良版パーツ入荷

2013-07-13 11:00:00 | 製作記事(羽ばたき機)

この春から各地の製作ワークショップで使用しているオリジナル3Dプリント羽ばたき機キット「空飛ぶパンツ2」は、おかげさまで好評のうちに初回ロット約100機が出荷済みとなりました。

この夏休みシーズンも、各地で羽ばたき飛行機製作ワークショップを開催予定です。そこで、設計を一部見直した改良版をShapewaysに追加発注しました。通常の量産プラスチックパーツと異なり、3Dプリントパーツは金型を起こさないため、このような改良が費用をかけずかんたんに行える特長があります。

今週、パーツが無事に到着。いつもより大きなカートンで発送されたためか、輸入関税もしくは手数料が少しかかってしまいましたが、納期は予定通りでした。

セカンドロットでは、初版で強度が不足していた箇所の肉厚を上げるなどの改良を行っています。その分、胴体の軽め穴の数を増やす等くふうし、パーツ重量は初版と変わりません(上の画像で、上のパーツが改良版)。

セカンドロットの具合がよければ、いよいよキットとしての市販準備に入りたいと思っています。


Meganeura Ver. 2013完成

2013-06-22 09:27:28 | 製作記事(羽ばたき機)

久しぶりの新作は、先日試作した3Dプリントギアボックスを使用した、伝説の機体Meganeuraの2013年リニューアル版。

サイズはオリジナルとほぼ同じ。モータもオリジナルと同じく、メインにエアロソアラ(絶版)用の4mmショート、サイドスラスタ用に3.2mmのSHICOH F7を使用。飛行重量は搭載するバッテリーによって3グラム台後半から4.3グラム程度。

現在は赤外線タイプの受信機を搭載していますが、屋外飛行テストに備えて2.4GHz受信機に換装予定です。

機体スペック
全幅                 620mm
全長                 180mm
飛行重量               4.3g
(20mAhLi-po電池含む)

  製作年月 2013年06月


空飛ぶパンツ2改良型パーツ到着→さっそく組み立て

2013-03-23 01:36:41 | 製作記事(羽ばたき機)

先週Shapewaysに発注していた空飛ぶパンツ2改良型のパーツが、発注後ちょうど1週間で到着しました。

さっそくパーツ重量を計測したところ、従来品に比べ10%以上の軽量化が実現しており、うれしい限りです。パーツの嵌合も改善され、後加工なしでもスムーズに可動するようになりました。

いつものバッグに入って到着:

改良型パーツの重量:

改良前のパーツ:

さっそく組んでみました:

総重量は、輪ゴム2本装着時で2.1gと、以前より2割近く軽量化。輪ゴムを1本に減らした場合は、なんと1.9gと、ついに2gをきりました。その分、飛びもさらに軽やかになり、いよいよワークショップ本番に使える完成度に達しました。

というわけで、これから、本格的にワークショップ開催準備に入ります。お楽しみに!


新作3Dプリント羽ばたき機 空飛ぶパンツ2X

2013-03-17 19:00:00 | 製作記事(羽ばたき機)

「空飛ぶパンツ2X」はメインパーツを3Dプリントで作成したゴム動力の小型羽ばたき飛行機です。羽ばたき翼は4枚あります。前作「空飛ぶパンツ2」を少しだけ改造して作りました。

「空飛ぶパンツ2」同様、尾翼をもたないデザインですが、飛行中は羽ばたき運動によって機体姿勢が動的に安定します。

「空飛ぶパンツ2」との比較:

飛行テストの様子(画像クリックで動画にジャンプ):

http://youtu.be/rri8BGHtdfw

日本語キャプション付き動画

飛行テストの結果が良好だったので、パーツの3D-CADデータを作成し、出力サービスに3Dプリントを発注予定です。

機体スペック
全幅                 300mm
全長                 155mm
飛行重量              2.56g
(動力用輪ゴム2本含む)

  製作年月 2013年03月

 

 


空飛ぶパンツ2改良型パーツ発注完了

2013-03-16 00:00:00 | 製作記事(羽ばたき機)

ワンオフの軽量化改造が良好な結果だったので、いつもの123D Designを使って3D-CADデータに反映しました。重量は当初に比べて約8%程度削減されています。改良型パーツをShapewaysに発注済です。発注数量は4月末のニコニコ超会議2超技術部飛びものワークショップで使用する分(+試作用、予備パーツ若干)。本格的に金型を製作して量産する場合と異なり、必要なだけ少しずつ生産できるのは、3Dプリント方式の大きな特長といえます。入荷が楽しみです。