羽ばたき飛行機製作工房

小型羽ばたき機(オーニソプター、Ornithopter、Flapping Wing)専門の研究開発サイトです

ウェーブ・ライダー浮上

2007-04-28 20:14:08 | 報告記事(テストレポート)



ナゾの実験機の正体は、主翼前縁が固定で、後縁のみを波打たせるように羽ばたかせて飛ぶ変形羽ばたき機。見ようによっては、フライング・ロッドシリーズのスイング・ウイングが前後癒着して一体化した形態ともいえる。
さてせっかくの実験機に通常型のラダーでは面白くないのだが、突飛なコントロール方法を考える気力がないので、使いまわしのラダーユニットを仮装着してみた。予備テスト結果は、左右ともわずかに効いているかどうか?微妙なところ。

       機体スペック
全幅                600mm
全長                240mm
飛行重量          約6.6g
(20mAhLi-po電池含む)
製作年月   2007年4月

4月29日のIAC-ASO飛行会でのテスト飛行の模様(動画)。
案の定、舵はあまり効いていないが、思いのほかよく飛んだ。
翼を波打たせながら飛ぶその姿から、本機をウェーブ・ライダーと呼ぶことにする。
としちゃんが撮ってくれた、動翼の羽ばたきの様子↓


新方式実験機製作中

2007-04-26 23:10:58 | 製作記事(羽ばたき機)

先週の飛行会では、フライング・ロッドシリーズのテスト結果も上々で充実していたが、週明け以降は例によって作業停滞気味。とはいえ次の飛行会がまた数日後に迫っているので、なんとか新作をものにしなくてはいけない。そこで、このところ温めていた企画に取りかかった。従来なかった新しい方式なので、なかなか手が動かなかったが、なんとかここまでは形になった。さてこの実験機、いちおう片持ち式羽ばたき機のバリエーションなのだが、どういう推進機構になってるかおわかりになるだろうか。

       機体スペック
全幅                600mm
全長                240mm
飛行重量          約6.5g
(20mAhLi-po電池含む)
製作年月   2007年4月


フライング・ロッドシリーズの飛行

2007-04-22 19:36:43 | 報告記事(テストレポート)

翼変形によるコントロール機構を組み込んだフライング・ロッド2号機、および同様のシステムをもつ3号機メガ・ツイスターを、4月22日のSSFC飛行会に持ち込んでテストを行った。
結果は上々で、両機とも緩慢ながら左右のコントロールが可能になった。
CQ出版社吉田さんによるピントばっちりの2号機飛行シーン↓

あれれ?2号機については誰も動画は撮ってくれなかったようで(後でよく似た3号機を飛ばしたので編集されてしまった模様)・・・と思っていたら、6月10日のIAC-ASO飛行会でようやく撮っていただけました→としちゃんによる動画

で、これが人気を集めた3号機↓

こちらはみなさんがこぞって動画を撮影してくれました。
としちゃんによる飛行会レポート動画
tokoさんによる動画(中盤以降に映っています。前半1/3あたりにはエレキジャックNo.3掲載用片持ち式単葉機の飛行シーンも)
そして、この頃しばしば取材に来られていたアマチュア映像作家の川田さんによる映像作品(こちらは筆者や他のメンバーのいろいろな羽ばたき機を集めたビデオクリップになっています)
いや~よく飛んだ。満足~


30インチ級メガ・ツイスター完成

2007-04-15 10:14:26 | 製作記事(羽ばたき機)

当初ラダーなしで進空した30インチ級メガ・ツイスターに、2号機に準じた操舵機構を組み込んだ。
3号機にも、2号機同様のFalconサーボを搭載したいところだが、残念ながら持ち合わせがないため、4mmモータ0.3ギア・モジュールで作った簡易サーボを組み込んである。モータのトルクが弱いせいか、操作してもあまり舵が効いているような気はしないのだが。

       機体スペック
全幅                800mm
全長                350mm
飛行重量          約9.1g
(20mAhLi-po電池含む)
製作年月   2007年4月

フライング・ロッドシリーズ1号機から3号機までの揃い踏み↓


30インチ級メガ・ツイスター製作中

2007-04-08 12:10:29 | 製作記事(羽ばたき機)

何かのコンセプトがイケるとなると、つい大型化に走ってしまう悪いクセで。普通にいえばフライング・ロッド3号機ということになるが、機体の縦横比がロッドというにはちょっとアレだし、何しろデカイので、メガ・ツイスターと呼ぶことにする。 メカフレーム完成のこの状態で6gほど(20mAhLi-po電池含む)だから、翼面を張って仕上げても10g以下に収めたいところ。減速比は大小のスパーギアを3枚使って100:1。

続いて、いつものスーパーポリ袋翼面を張って、いちおう完成したところ。ただし現状では左右コントロールを考えていないスロットルオンリー。

さっそくテストしてみると、浮きます浮きます、うにょうにょと翼をくねらせながら、恐ろしくゆっくりした羽ばたきレートと前進速度で空間を進んで行く。やったね!これだけ大きな翼面を持ちながら、全備重量は7.5gしかないのが浮きの良さのヒミツか。
さあ、浮くことはわかったけど、左右コントロールはどうしようか。ふつうのラダーじゃあまり効かないだろうし。

       機体スペック
全幅                800mm
全長                350mm
飛行重量          約7.5g
(20mAhLi-po電池含む)
製作年月   2007年4月


ラジコン雑誌に取り上げられました

2007-04-07 15:17:22 | 関連情報(書籍の紹介)

国内随一の専門誌である「ラジコン技術」2007年5月号で「超小型スケール機や摩訶不思議な飛行物体が空間を乱舞するインドア・エアプレーンの世界」として、SSFC飛行会でいつもごいっしょしている鈴木さんのピーナッツ・スケール機と、筆者の4葉羽ばたき機(通称スカイ・フィッシュ)が、仲良く見開き2ページに並んで紹介されました。飛行中の機体はさすがプロの編集I神さん、いい感じに撮っていただいていますが、操縦者の方は何とも締まりのないニヤケタお面で、恥ずかしい~!


フライング・ロッド2号機がコントロール可能に

2007-04-06 00:02:37 | 製作記事(羽ばたき機)

2号機を操舵可能にする方法として、以前30インチ級無尾翼機で実験したテンション・コードによるコントロールを試してみた。後翼の付け根にFalconサーボを装着、短い延長ロッドと左右翼端をテンション・コードでつなぎ、サーボの作動によって左右の翼端が変形することで空力効果が生まれるようにする。
 
予備テストでは、相変わらず左曲がりの傾向はあるものの、確かに効いている様子。エルロン・スティック左で左タイト・ターン、スティック右で直進~わずかに右。きちんとアラインメントを調整すればモノになりそうだ。

       機体スペック
全幅                560mm
全長                330mm
飛行重量          約8.1g
(20mAhLi-po電池含む)
製作年月   2007年4月


フライング・ロッド2号機調整難航

2007-04-04 00:35:13 | 報告記事(テストレポート)

前日に生地完成まで持ち込んでおいた2号機にいよいよ翼面をセットしてテスト飛行に臨んだ。結果はあえなく失敗。実は、後部固定翼の前部動翼に対する傾き角度を、Falconサーボによって変更することで左右のコントロールをねらったが、強いロールのトルクにサーボのリンケージが耐えられず、がたつきを生じてしまい、スイングが減衰して浮力が失われ、飛行できなかった。しまいにはサーボごと機体から脱落してオシマイ。がっかり。
仕方ないので後部翼面の可動を廃して機体に固定。スロットルオンリー仕様に改めて再度テストすると、今度は初号機同様軽快な飛行を見せてくれた。翼面が大きい分だけ浮力も大きい模様。たいへんゆっくりした羽ばたきレートでぐんぐん上昇する。
どうしたらコントロールが可能になるだろうか。

       機体スペック
全幅                560mm
全長                330mm
飛行重量          約5.9g
(20mAhLi-po電池含む)
製作年月   2007年4月


フライング・ロッド2号機製作中

2007-04-02 23:54:31 | 製作記事(羽ばたき機)

フライング・ロッドのスイング・ウイング方式は、大きな発展の可能性を秘めていることが直感されたので、追試検証もろもろを兼ねてすぐに2号機の製作にとりかかった。初号機よりもやや大型化している。新しいコントロール方式の導入も計画している。まずは生地完成。

       機体スペック
全幅               560mm
全長               330mm
飛行重量         約6.5g

 (電池含まず)

製作年月   2007年4月