羽ばたき飛行機製作工房

小型羽ばたき機(オーニソプター、Ornithopter、Flapping Wing)専門の研究開発サイトです

Trilobite2号機

2008-06-30 07:32:48 | 製作記事(羽ばたき機)

前の記事と変わり映えしないが、ほぼ同じフォーマットで製作した2号機。前作では1基だったスマートサーボを2基に増やし、操縦性の向上をはかる。tokoさんのIndoor airplane world e-shopで、軽量なサーボ用受信機が発売される予定なので、入手次第搭載するつもり。

2008/07/06追記:

tokoさんのサーボ用小型受信機の発売がしばらく先になりそうなので、以前の301受信機をサーボ用に改造して搭載。スマートサーボはレスポンスが向上したと評判の低電圧対応型を2個奮発してみた。
3CHとなりエレボン形式になったので、エレベーターを利かせて安定した旋回が可能になった。また、今回の機体でねらっていた機動の一つ、背面飛行にはすでに成功している。あとは通常飛行からの遷移ができるかどうか。それと、他のアクロ機動がどこまでイケるか。次の飛行会が楽しみ(って参加できるのかオイ)。

       機体スペック
全幅                400mm
全長                300mm
飛行重量             9.5g
(30mAhLi-po電池含む)
製作年月   2008年7月

2008/07/13追記:
コメントにもあるように、本日開催のIAC-ASOに、またしても機体のみでの参加を予定している。というかテストをとしちゃんに押し付けちゃうわけで^^飛行会レポートが楽しみだな~

2008/07/14追記:
昨夕のIAC-ASO例会で、先月の1号機に続いて2号機のフライトテストを行っていただいた。ビデオはこちら(超小型飛行体研究所提供)。結果は見ての通りで、機体剛性が足りない!ターンできない!ロールできない!と完成度の低さを露呈してしまった。これは次回までに着実な進化をとげて再登場を期すほかないだろう。メンバーの方々には、暑い中をテストに付き合っていただき貴重なインプレッションをたくさんいただきました。としちゃん永野さんGeorgeさんありがとう!

Video Clip is Here


ハイブリッド羽ばたき機「Trilobite」

2008-06-08 14:57:18 | 製作記事(羽ばたき機)


羽ばたき翼の前方に、大きな固定翼をもつハイブリッド羽ばたき機である。固定翼の後縁には、全幅にわたるエルロンを設置、話題のスマートサーボ1基で駆動する。tokoさんの「PICマイコンでつくるインドア・プレーン」に掲載のサーボ用受信機を自作して搭載しているが、このタイプの受信機は、近々Indoor airplane world e-shopで、より改良された軽量な完成品が発売される予定とのことなので、入手したら換装してみるつもり。

肝心の飛びの方は、まだ本格的なテストを行っていないが、ちょっと試してみたところでは、エルロンがよく効いてきれいなターンを見せてくれそうである。

下はスマートサーボ取り付け部のアップ。

       機体スペック
全幅                360mm
全長                300mm
飛行重量            7.7 g
(30mAhLi-po電池含む)
製作年月   2008年6月

2008/06/09追記:
機体を上方から見た画像と、エルロンの作動の様子を示すGIFを追加。


2008/06/23追記:
すでにコメント欄でも報告のとおり、6/22のIAC-ASO例会で、ベテランテストパイロットYAMANEKO氏の手により、見事な初フライトが達成されました。まさかほんとうにできるとは思っていなかったロール機動までやってしまったのは作者としても本当にオドロキ。当日の飛びっぷりを余すところなく収めたビデオはこちら(例によって超小型飛行体研究所提供)。としちゃんGeorgeさんありがとう!

Video Clip is Here


「Flapping Wings」掲載記念Video Clips再掲(前半)

2008-06-07 20:43:44 | Video Clips(羽ばたき機)

Flapping Wings」最新号で当方の羽ばたき機が大特集されたのを記念して、誌面に登場した機体のカラー画像とVideo Clipsを再掲しておきます。


1.Large Luna (Dec 2006)
誌面トップに登場。YouTubeでは一年前の時点で既に累計20,000Viewを記録していたが、いま見るとなんと58,000Viewに到達している。 驚くべき視聴数!

VideoClip is Here


2.Large Luna (late version) (Dec 2006)
Large Lunaの旋回性能を改善するため、ラダーに代えてサイドスラスタ(テイルローター)を装備した改良版。

VideoClip is Here


3.Tailless monoplane (Dec 2007)
新考案のデザインコンセプトにより、ラダーやローターなどの外部的な操舵機構を不要にした新世代無尾翼羽ばたき機。

Video Clip is Here


4.Twister (Sep 2007) & Delta Twister (Jan 2008)
前後タンデム配置の羽ばたき翼をシーソーのように往復させて推力を生み出し飛行する。と口でいうより動画を見てもらったほうが早いかと。2機は翼平面形状だけでなく、操舵機構もまったく異なる。

Video Clip is Here


5.Wave Rider  Nano(Oct 2007)
左右ひとつながりの大きな翼面を波打たせるようにして飛行する。同じ機構で大小いくつも試作したうちの1機。

Sorry, no suitable video


以上はいずれも無尾翼タイプの羽ばたき機だが、「Flapping Wings」では今回これ以外にも、多葉機やツインモーター機などの変形羽ばたき機の写真をいくつか掲載してもらっている。これらの紹介はまた次の機会に。


季刊誌「Flapping Wings」で紹介される!

2008-06-03 00:02:41 | 関連情報(羽ばたき機技術関係)

 

Flapping Wings」は、世界で最も充実した羽ばたき機専門ウェブサイトThe Ornithopter Zoneを主宰するNathan Chronister氏が発行している、羽ばたき機関係専門の英文ニュースレターです。その最新号となるSpring 2008 issueがこのほど発行されましたが、目次に注目→

・Ornithopter experiments of Indoor Airplane Club, Aso, Japan.
・"Twister" tandem RC ornithopter by Yusuke Takahashi.
・New reaction design from Dick Quermann.
・Tumbling pigeons.

何と巻頭で、我らがIAC-ASOにおけるインドア羽ばたき機実験の数々を大特集!
第2特集では、製作者自らの寄稿による、タンデム羽ばたき機ツイスターの詳細解説!
とまあ、実に5ページを割いて、当方の羽ばたき機を紹介してくれています。うれしいことですね。
すでに国際的にも注目されているIAC-ASOの活動ですが、あらためて、後世に残る印刷物の形で世に出ることには感慨ひとしおです。我々の活動について、言葉の壁を超えて、さらに多くのファンに知ってもらえることを願います。
なお、「Flapping Wings」は年4回発行。購読料は年間$12.95(日本を含む海外ではさらに$4+が加算されるとのこと)。