2年前に、素晴らしい鳥型の飛行ロボットSmartBirdを発表したドイツのFAメーカーFesto社が、前回と同じハノーバーメッセで、これまた空前の完成度でトンボの飛行を再現した飛行ロボットBionicOpterを公開することがわかりました。
プレスリリースやサイトの記事によると、この機体はトンボの翅の複雑な羽ばたきの仕組みを史上初めて完全再現した、と豪語。空中で全方向への移動、空中停止、滑空などを自由自在に行え、それでいて操縦も容易とのこと。さらなる詳細については、メーカーサイトのPDFを参照(英文)。また、YSFCブログで、栗田さんがいちはやく日本語で紹介されています(記事)。
当方としては、大企業の「本気」に脱帽するしかありませんが、画像・映像を子細に観察すると、採用されている羽ばたきメカニズムなどは当方で以前試作していたデザインと通ずるものもあり、考えることは同じだなーと、少しうれしくもあります。
資料では、メカニズムやボディーには、アルミニウムとポリアミド(ナイロン)、ABSを使用と記載されています。このうちポリアミドは、当方でも最近利用している3Dプリント技術(SLS)で成形されているようです。3Dプリントは、出力サービスを利用することで、大企業が使う技術を個人でも使えるようになっており、画期的な状況が到来していると思います。
何にせよ、また一つ、開発史に残る羽ばたき飛行機が完成したことに祝意を表したいと思います。
栗田さん最新情報ありがとうございます。