Year In, Year Out ~ 魚花日記

ロッドビルドや釣りに関する話題を中心に。クラシック音楽や本、美術館巡りに日本酒も。

Optical Chevron 完成

2008年06月15日 | ロッドビルド

飾り巻きが完成しました。

今回は少しブランクが細いこともあって、いつもの1cmピッチでは菱形が少し横に広がったようになりました。スレッドは赤(#335 Candy Apple)と白(いずれもNCP)を1パス2本ずつ使いました。ブランクの幅(径)方向に出来ているギザギザがアクセントとしてよく効いていると思います。

この手のシェブロンの出来具合は、スレッドを巻いていない部分の菱形がどれだけ整って巻けるかですが、今回もよく見ると部分部分でいびつなところがあり、まだまだ精進が必要だと感じました。上から下、下から上、それぞれのスレッドのテンションによって微妙にスレッドの幅が変わってきます。それは分かっているのですが、互い違いにスレッドを巻いているそのテンションを一定に保つことは至難の業です。

今回は1パスに2本ずつ巻くことにしましたので、例えば1本目を緩めに巻き、次の2本目でそのスレッドを引っ掛けるように隙間を詰めながら巻いてみたのですが、特段いつもより上手に巻けたような気はしなかったです。

改めて難しいと感じたのは、一番最後のパス。通常はスレッドを重ねるうちに順々に目が詰まっていくようなところがあるのですが、最後の1パスはそれだけで位置が決まってしまうので、上の写真のように少しまだ隙間が残ったままになっている箇所があります。

ともあれ、久しぶりに巻いたシェブロンは、飾り巻きの辛さと面白さを改めて思い出させてくれるには十分でしたし、出来栄えも今の私の技術では精一杯でしょう。円周4点にマーキングしたことで基準線のズレは最小限に抑えられましたし、出来ることは全てやったなぁ、というのが実感です。

これから留め巻きをしますが、コーティングは梅雨が明けてからにしようと思っています。恐らくこの部分だけで4~5回塗り重ねることになると思うので、わざわざ一年で最も湿度が高く、失敗するリスクの高い時期に合わせてやる必要なありません。ホコリがしないように十分に養生して、梅雨明けまでそっと保管しておこうと思います。
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