China Wedding

先週友だちと食事をしている時、この週末が私たち夫婦の20回目の結婚記念日だという話をしたら、ちょっと調べてくれて「それは磁器婚式っていうんだよ」と教えてくれました。

銀婚式や金婚式は聞いたことがありましたが、聞くところによるとこれはもともとはヨーロッパの風習で、1回目の結婚記念日からそれぞれ年数ごとに呼び名がついているようです。それぞれにまた意味合いがあって、それにふさわしい贈り物を贈るのだとか。

20回目は磁器婚式（China Wedding）というらしく、明治記念館のHPによると「年代と共に値打ちが増す磁器のような夫婦」という意味らしいです。私たちの場合、値打ちが増しているかどうかは甚だ疑問ではありますが、これもひとつの区切りと、久しぶりにカップを買うことにしました。

もともとコーヒーカップやティーカップは好きで、これをはじめ、気に入ったのを見つけては細々と集めてきました。以前はデパートに行けば必ず売場を覗き、主だったブランドのカップは値段と共に頭に入っていましたが、久しぶりに見て回ると、ずっと変わらずにあるものや新しいもの、色々並んでいます。私たち夫婦は微妙に好みが異なるので、例えばロイヤルコペンハーゲンのブルーフルーテッドは私は以前から好きなのですが、いつまで経ってもカミさんのお許しが出ません。

今回もさんざん見てまわった後（これがまた楽しいのですが）、ようやく二人の意見が一致して買ってきたのがこちら。



ウェッジウッドのターコイズ・ジュエリー。この青が、珈琲を入れた時にまた一段と引き立ちます。

先のウェッジウッドは20年ものですが、このターコイズも、使い込んで気づくとまた何年も経ってしまうのでしょう。カップは縁のメッキが剥げていきますが、人との関係は、それが大事なものであればあるほど、だんだんと余分なところが取れて、本質的なところが残っていくような気がします。

次の20年がどんな20年になるのか、今は全く分かりませんが、多分これまでと同じように、たまにこうして珈琲を淹れて、のんびり話をしながら過ごしていくのでしょう。そういう心のゆとりだけは、いつまでも持ち続けていたいと思います。