Year In, Year Out ~ 魚花日記

ロッドビルドや釣りに関する話題を中心に。クラシック音楽や本、美術館巡りに日本酒も。

レンブラントとバッハ

2010年04月17日 | お酒・飲み物

先日、週末の金曜日に紀尾井でコンサートと桜を堪能した後、寛いだ気持ちを何となく保ち続けたくて、ちょっとご無沙汰していたバーに寄りました。

夜の10時をちょっと過ぎた時間でしたが、カウンターは殆ど埋まっています。入口の所に立ってしばし思案していると「こちらにどうぞ」。どうやらカウンターの一番左端が空いていたようです。

この店では何故だか不思議とこの左端の席に座ることが多いと気付きます。目の前にオーディオがあり、この日も座ってすぐにCDが取り替えられたのですが、鳴り出したのはバッハのヴァイオリン協奏曲

駆けつけの1杯目、ジンリッキーが美味いです。

「お久しぶりですね。」

「ご無沙汰しております。」

私でほぼ満席になったカウンターを、順にまわってお客と言葉を交わしつつ、バーテンダーさんが私のところに来られます。あとで家に帰って調べてみると、前回訪問したのはちょうど1年前、この方と。

それでもちゃんと顔と名前を覚えていて下さるのは、さすがプロ。

2杯目は少し休憩したいので、フレッシュフルーツを使ったカクテル、アルコール控え目を所望。



鮮やかな江戸切子のグラスに注がれた葡萄色。レッドグローブという南米産のブドウだそうです。甘みと酸味がほどよくバランスして、とても爽やかな飲み口です。

そして何よりも、この切子のグラス。



自分ではとても手が出ないですが、いつか小さいので良いから欲しいですね・・・

この頃にはバッハが終わり、今度は見覚えのあるCDが。



またまたバッハです。原曲はオルガンやヴァイオリンですが、それを色々な人がピアノ用にアレンジしたものを、アレクシス・ワイセンベルクが弾いています。

実はこの時まで、私は自分がバッハ好きであることは言っていません。或いは、以前来た時に話したことをバーテンダーさんが覚えていたのかも知れませんが、ともかく、この日この場所、この席で、美味しいお酒を前にして聴いたバッハのことは、久しぶりにバーテンダーさんと話した内容と併せて、ずっと忘れないでしょう。

さて、ちょうどお気に入りの「前奏曲とフーガ イ短調」に差しかかる頃。

これまたお気に入りの1杯を頂いて帰りましょう。切れ味鋭い、まさに「錐」のようなギムレット。



「ご馳走さまでした。」

「またお待ちしております。」



Bar 夜警
豊島区西池袋3-31-15
ロイヤルプラザⅡ 7階
03-3590-8890

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2 コメント

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1年か。。。 (かっしー)
2010-04-17 12:25:01
オレかよっ!(爆)


夜警か、、、何もかも皆、懐かしい。。。(沖田艦長風w)

ホント、丁度1年前ですね!
あの時の“伝説のキャバ嬢”のハナシは、タメになったなぁ。。。
(↑何がw)
お蔭様でFinePix買っちゃったし(爆)。

私もリフレッシュしたいっす。。。_| ̄|○
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かっしーさん (魚花)
2010-04-17 18:35:49
お疲れさまです。

早いですねぇ・・・もう1年です。

池袋伝説の店は他の店に替わってましたが、
夜警はそのまんまでした。

なかなかお忙しそうですが、何とか機会を
作って、またご一緒しましょう
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