エチュードの頃

思いつきを書きとめておくために。

サラリーマンと消費者金融

2005-04-19 | 思考
ひと頃ほどの勢いはなくなったとはいえ、相変わらず宣伝攻勢をかけているのが消費者金融。
自分は車のローンを組むことすらためらわれてしまうケチなので、お金が足りない「あっとその時」にすぐ借りてしまう神経が理解できません。


そもそもサラリーマンに限らず、月々ある程度決まった収入で生活している個人が消費者金融やらクレジットのリボ払いやらを利用する必然性があるのでしょうか。

企業がカネを借りるのは、商売するにあたってまずは設備を整えなければいけない「設備投資」とか、掛売で代金回収が先になる一方で仕入れ物の支払いや従業員への給料等に充てるための「運転資金」がどうしても必要だからです。

しかし個人の立場なら、ふつうカネを借りる必要があるのは、例えば就職したてでとりあえずスーツが要るとか、通勤するのに車を買わなきゃ他にどうにも足がないとか、そういった設備投資的な場面に限られるのではないでしょうか。

それ以外で普通に(多寡はともかく)収入を得てその範囲で暮らす限り、一体いつ消費者金融に走る必要があるでしょう。
カネが足りないという時は、大抵何か消費行動をとろうとしている時です。
その時、自分の収入で足りない支出を、人に借りてまであえてしてみる意義は果たしてあるのか。
いま借りて不足を補っても、あとで利息まで付けて返したら余計にカネが足りなくなる、というところに思いは至らないのでしょうか。

消費者金融の利息は驚くほどの高利です。
合法とはいえ2割以上も余分に返さねばならないのですよ。
ちょっと3万円借りたら、返すのは3万6千円。(計算、これでいいのだろうか?※)
いま、高々3万円足りなかったという人が、さらに6千円もの余分を払う力を一体いつ持てるのでしょうか。

こんなことを繰り返せば、行く先は火を見るより明らかなのに…


想定内の収入を得て、その範囲内で支出する。
底が着く前に(あるいはギリギリ底がつく頃か…)次の収入がある。
そんな繰り返しを守ってさえいれば、想定外の苦境に陥る筈がない。


もっともそれができない性格ゆえの自己破産なんでしょうけどね。


※訂正です(2005-04-22)

利息計算、何となく怪しい気がして再確認したらこの20%とかは「年利」でしたね。
ということは例えば1ヶ月で返すなら、上の例でいえば

30,000×20%×(1/12)=500

で、返済額は30,500円となります。
500円ぐらいなら確かに、ひょいと借りちゃうかも知れませんね。
しかし、今そのお金が手当できないほどのギリギリの暮らしの人が、後で余分な利息を払えるゆとりが持てるとはどうしても思えないのですよね。

余計な世話だと言われればそれまでですが。
コメント
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