電影宣伝自由人

香港映画を中心にしたアジア映画のよもやま話などを紹介

明17日公開のアジア作品

2007-02-16 19:37:54 | Weblog
明日17日(土)公開のアジア作品です。

『孔雀 我が家の風景』
監督 クー・チャンウェイ
出演 チャン・チンチュー、ファン・リー
『さらば、わが愛/覇王別姫』のカメラマンとして名高いクー・チャンウェイの初監督作で、第55回ベルリン映画祭審査員特別賞・銀熊賞を受賞した作品。文化大革命後の時代が激変する中国の田舎町で暮らすある家族の年代記を描いた作品。
東京:渋谷Q-AXシネマにて公開

『不機嫌な男たち』
監督:ミン・ビョングク 出演:チョン・チャン キム・ユソク
喪失感を抱えたまま30代半ばを過ぎた幼馴染の二人の男性の日常と女性とのかかわりを描いた作品。
東京:渋谷シアター・イメージ・フォーラムにて公開


業界では決算の報告やら今年のラインアップ発表やらでいろんな情報が出ていますが、先日、新聞でアミューズの決算報告の記事が出ていて、当初より下方修正となったと書かれてありました。その原因のひとつとして、韓国映画が大不振で、当初予定していた売り上げの半分ぐらいにしか収益があがらなかったことが挙げられていました。
昨年、韓国で大ヒットした『グエムル 漢江の怪物』『王の男』の興行的な失敗で、韓国映画ブームは去ったと業界内ではささやかれています。買い付け金額ほど利益があがらなくなった原因を作ったのも日本側にもあるのですが、高く買ってくれる日本のお金をあてにして、粗製乱造をまねいてしまった韓国側にも大きな問題をもたらしました。それはまずギャラの問題。多くは語りませんが、日本と韓国の人気スターの順位はまったく違うので、それの比較で自国でのトップ俳優たちの軋轢や諸問題が噴出しました。また、ビジネスと関係しているのかわかりませんが、連続して起こった自殺事件。ネットでの誹謗中傷が言われていますが、仕事上でのストレスもささやかれています。
今年は昨年に比べて日本国内での韓国映画の公開本数は減るとは思いますが、このまま沈没していくのではなく、俳優の人気に左右されない、良質の作品が日本でヒットすることを望むとともに、2008年北京オリンピックに向けて、中華圏の作品の奮起に期待したいところです。
そういえば、さっきフライデーを立ち読みしていたら、ジョウ・シュンの濡れ場!という記事があって、6月に有楽座ほか東宝洋画系で『女帝〔エンペラー〕』という作品が公開されるとのことでした。これ、あの『夜宴』の日本語題名になっていたのですね。


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
アジア映画の未来は? (パイコーめん)
2007-02-19 19:54:24
初めまして。
韓国映画、そんなにダメだったんですねぇ。
私は、ここのところの怒涛の韓国映画公開に
うんざりしていたクチですが…。
「いい作品だから」というよりは、「日本で
流行りの韓国モノで一儲けしてやろう」的な目で
適当に買いあさってきた作品がぞろぞろ公開
されたような気がして、アジア映画ファンとして
悲しい思いをしていました。

韓国映画がアジア映画の公開枠を独占しているので
香港などの本数が減っている、と聞いたことがある
のですが、韓国が不振だとアジア映画自体の枠が
小さくされてしまうんでしょうか?
それもまた心配です。
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>未来は (FREEMAN)
2007-02-21 00:55:34
パイコーめんさん、初めまして。
基本的に公開枠というのはありません。
いちばんの問題は香港映画の製作本数が減っている分、魅力的な作品が少なく、利益をあげられそうな作品がないからです。ただ、今は日本映画バブルになっているので、そっちに目がいっていることは確かです。いいものがでてきてヒットすれば、風向きはかわるということです。
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ありがとうございます (パイコーめん)
2007-02-21 02:56:48
FREEMANさま、教えてくださってありがとうございます。
そうだったんですね。ちょっとは希望が見えてきたようなこないような?笑 少なくとも韓国映画に対する逆恨みはなくなりそうです。

それからトニー@大英雄はカエルちゃんじゃなくて
アヒルちゃんですよ♪
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 (FREEMAN)
2007-02-21 20:11:08
パイコーめんさん、こんばんは。
トニーはあの映画でカエル拳使ってませんでしたっけ~(勘違いだったのかなあ~)同じキャラが出てくる『レスリー・チャンの神鳥英雄伝』を思い出したので。
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