電影宣伝自由人

香港映画を中心にしたアジア映画のよもやま話などを紹介

チャイニーズ・ゴースト・ストーリーその21

2006-11-14 20:07:27 | Weblog
映画の興行はうまくいきませんでしたが、会社にとってはそれ以上に大きな利益を生みました。まず、ビデオは香港映画としては30000本という大ヒット、そしてテレビ権はフジテレビが購入し、ゴールデンタイムの番組であるゴールデン洋画劇場のお盆企画として放送されました。これがあったからこそ、パート2の権利も1よりも倍の買い付け金額だったにもかかわらず、ベストロン映画は購入したのでした。ただ、この話が浮上した頃、パート2にはある俳優の名前が出演予定でした。それはチョウ・ユンファだったのですが、正式な資料が来た時にはその名が消え、ジャッキー・チュンに変更していたのでした。
私にとってこの仕事が大きなプラスになったことは、まず、香港映画=私のイメージがこの作品で決定づけられたことでした。今、私がこうやってブログを書いているのも、この作品に出あったことが大きいわけです。それからもう一つは、ツイ・ハーク監督と奥さんのシー・ナンサンにすごく褒められたことでした。なぜならば、この作品の宣伝キャンペーンが香港の新聞や雑誌に大きく取り上げられたからでした。それはこれまでの香港映画の日本キャンペーンといえば、ジャッキー・チェンぐらいしか知られていなかったそうですが、それ以外の作品で大きく取り上げられたことが二人はたいそう感激したということだったのでした。それがあったからこそ、その後も二人と付き合いを持つことができたのですが、当時はそんなに凄い人たちとはあんまり思っていなかったのが率直な感想でした。でも私にとってはこの関係がいろんな香港映画人と知り合いになるきっかけでもあったわけです。


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