電影宣伝自由人

香港映画を中心にしたアジア映画のよもやま話などを紹介

日本のドラマ大好き、中華人

2006-05-06 18:23:34 | Weblog
政治では、日本と中国、また中国と台湾の関係が微妙ですが、こと文化となるとそんなことは関係なく、中華圏の若者たちはどんどん日本かぶれしているように思えます。
最近は足ツボマッサージとか、コンビ二とかに行くと、日本語がしゃべれる中華圏の女性がたくさん働いているのですが、彼女たちと話をすると、かならずテレビドラマの話がでます。彼女たちが日本に来た理由を聞くと、海賊版のVCDやビデオで日本のドラマを見てはまり、日本語が理解できれば楽しいだろうなあということで、日本に来てアルバイトしながら日本語の勉強をしているというのです。特に人気が高いのがキムタクで、北京に行ったときも地元旅行会社の女性ガイドも同様のことを言っておりました。上海から来ているという来日3年目の女性は、「ビューティフル・ライフ」にはまり、またタッキーも大好き!と言います。そして彼女たちが口々に言うのは「東京ラブストーリー」が大好きで、すごい人気があった!というのです。
その日本のドラマ人気がピークを迎えたのが、1990年代後半です。中国本土は海賊版が横行していましたが、ちょうど衛星放送やケーブル放送でチャンネルが多様化し、またVCDが一般化してきていた香港や台湾では、一気に見る機会が増えました。この日本のテレビドラマ・ブームがあったからこそ、香港映画に日本の俳優たちがオファーされることとなったのです。めざとい香港映画界のビジネス・マインドには感服します。
『もういちど逢いたくて 星月童話』の常盤貴子、『SPYN』の藤原紀香、『ジェネックス・コップ』『東京攻略』の仲村トオル、『フルタイム・キラー』の反町隆史などなど、また唐沢寿明、竹之内豊、松島菜々子にもオファーがあったという話も耳にしました。
香港人の日本のドラマのはまりっぷりで面白い話が、ちょうど『ブラック・マスク』の宣伝をしていた98年の12月23日のことでした。クリスマス休暇で、ツイ・ハークが若いスタッフを連れて日本に遊びに来ていたのですが、その若いスタッフたちとやはりドラマの話になって、「眠れる森」が面白いというので、「明日が最終回だよ」と言うと、「みんなより早く結末がわかってうれしい!」とにこにこしながら話していたのが思い出されます。
近年では「流星花園」や「あすなろ白書」等、台湾ドラマの原作が日本の漫画だったりしますが、この影響はますます衰えることはないでしょう。

※ちなみに、今、日本に住んでいる中国人が好きな番組のひとつに「あいのり」が入っています。


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