電影宣伝自由人

香港映画を中心にしたアジア映画のよもやま話などを紹介

蛇王子

2009-01-28 16:28:29 | Weblog
昨日は3月発売『蛇王子』のコメンタリー立会いをしました。
この作品は、蛇の造型と特殊撮影を日本のスタッフが行っておりまして、ティ・ロンが演じる蛇王子とその部下3体の蛇は、日本で怪獣造型の第一人者である村瀬継蔵さん(『キングギドラ』など東宝特撮や『大魔神』など)が手がけられています。
その村瀬さんが当時、8mmで現場の映像を撮られていて、それを特典映像に入れることとなり、その説明を村瀬さん、そして相手役を石井良和監督にお願いいたしました。
村瀬さんは、『北京原人の逆襲』も担当されていますが、当時のショウ・ブラザースのことがよくわかり、非常に面白いお話でした。また、これらの作品は、日本でもおなじみのチャイ・ランが関わっており、なぜこういった作品を作るきっかけになったかも知ることができ、あらためて当事者にお話を聞くといろんなことがわかるのでした。
さて、その映像ですが、クライマックスで大蛇たちと村の住人たちの大バトルがあるのですが、その中に出演者のひとりである徐少強もアップで顔が映っていたりと、コアなファンにはちょっと面白い映像かもしれません。
また怪獣映画ファンの方にも楽しい、村瀬さんのお話となっております。
ちなみにこの『蛇王子』ですが、当初内容が知らなかったときは、伝奇ものだと思っていたのですが、作品を見たら、な、なんとミュージカルだったということで、ティ・ロンが歌っているシーン(たぶん吹き替えだとは思いますが)もあって、なんかヘンな映画でした。歌あり、アクションあり、特撮ありと、インド映画みたいでした。