電影宣伝自由人

香港映画を中心にしたアジア映画のよもやま話などを紹介

私の宝物

2009-01-15 21:19:57 | Weblog
この前、うちのスタッフたちと「初めて観た映画は?」という話をしました。あなたが記憶している最初に映画館で観た映画を覚えていますか?
私が最初に観た映画は、東宝のお正月映画『三大怪獣地球最大の決戦』と『エレキの若大将』の二本立てでした。たぶん幼稚園生ぐらいの年齢でしたが、扉が閉まりきらない、大混雑した場内の後ろのほうで、オヤジに肩車されて観た記憶があります。

中学生になってから、初めて友達と観に行った映画が、夏休みの『ポセイドン・アドベンチャー』と『男の出発』の2本立てでした。うちの田舎では、学校が決める推薦映画というのがあって、毎月、指定された作品を観に行くこととなるのですが、それを初めて破って観に行った映画が『燃えよドラゴン』でした。

実はこの作品をきっかけにどんどん映画にはまっていくのですが、どれだけはまったかというと、ロードショーについていた付録の手帳に書いてあった住所録から、配給あてへ手紙を出して、いかに面白かったか、そしてもしよかったら映画のちらしをほしいと書いて出したのでした。
地方では映画のちらしってすごく珍しく、なかなか手に入らないものでした。
年があけたある日、郵便受けに配給会社からの封筒が届いていました。中をあけると1通の手紙、そして折込A4サイズの漫画が描かれた「燃えよドラゴン」新聞が入っていたのでした。

これをきっかけに、どんどん映画にはまって、おまけに他の会社にも手紙を書いてちらしをもらったりしたのですが、ぼろぼろになっても今も手元に持っている、「燃えよドラゴン」新聞は大事な宝物でもあり、私の映画界に入っていく最初のきっかけだったのかもしれません。