電影宣伝自由人

香港映画を中心にしたアジア映画のよもやま話などを紹介

墨攻

2007-03-03 22:15:20 | Weblog
今日は3月3日の桃の節句です。昨日、スタッフ用になにか甘いものをとデパ地下をうろうろしていたら、各ケーキ屋で桃の節句用のケーキが置いてありました。おまけにコンビ二寄るとそこにもそれ仕様のケーキが。商魂たくましいかぎりですね。
さて、今日は久々に映画を観てきました。で、遅ればせながらも『墨攻』です。松竹洋画系が今日から『蒼き狼』に番組が替わったので、銀座シネパトスでした。
さて、作品の原作は小学館のビッグコミックに連載されていたコミックを、ジェイコブ・チャン監督が権利を得て10年の時を経てやっと作られた作品です。なにせ、この映画、製作は日本側が主体となっており、日本側の製作関係の名前をみると知り合いばかりです。日本語版字幕者の小阪さんは、ツイ・ハーク映画祭の時に通訳でお世話になった方で、懐かしい名前でした。
さて、映画の感想はというと、もともと中国の歴史が好きだったので、この作品、かなり面白く観ることができました。頭脳を持って小が大を苦しめる。限られたことからいかに作り出して相手と戦うかという、この映画のキャッチになっている「10万人の敵をたった一人で挑む。」という、その策略の過程が面白い。それは将棋や碁の頭脳戦でもあります。
アンディ・ラウ以下、各キャラクターを演じている俳優陣の魅力もあり、またジェイコブ・チャン監督の演出も素晴らしく、あっという間に映画は終わりました。
俳優の中でも子団を演じたニッキー・ウーが個人的には印象的に残り、また梁王の側近である司徒を演じたウー・マに懐かしさを覚えたのでした。
ちなみにこの映画の上映前に流れていた予告が『蒼き狼』だったのですが、作品力で比較したら『墨攻』のほうが魅力ある作品なんだろうなあと感じた次第です。(『蒼き狼』の戦闘シーンの撮り方が『天と地と』に見えてしょうがないのは私だけ?)