電影宣伝自由人

香港映画を中心にしたアジア映画のよもやま話などを紹介

復讐者に憐れみを

2006-10-22 13:28:57 | Weblog
最近ぺ・ドゥナにはまっていますと以前ブログに書きましたが、昨晩は『復讐者に憐れみを』を真夜中に観ました。
DVDの入った容器の表に(18禁)というシールが貼られてあったので、それがすごく気になりながら真夜中の2時ごろから観始めました。
この作品は『オールドボーイ』のパク・チャヌク監督による<復讐3部作>の第1弾で、ソン・ガンホ、シン・ハギュン、ペ・ドゥナが主演。主人公の聾唖の青年には腎臓移植しなければいけない姉がいて、自分の腎臓を提供しようとしたら、実は姉との血液型が違っていた(つまり血がつながっていない)。その姉のために闇の臓器売買人に自分の腎臓と引き換えに姉と合う腎臓を得ようとするが、会社をリストラされて貰った退職金と自分の腎臓1個を取られたあげくにだまされ、その直後に病院からドナーが現れたと聞くも手術費がなく、共産主義の女友達(これがぺ・ドゥナ)に相談すると、彼をクビにした会社の社長の娘を誘拐して金を奪おうということになり・・・というストーリーが展開されていきます。
金を見事に奪ったところまではうまく成功したかにみえたのですが、そこから微妙なズレが生じいろいろな出来事が起きてすべてが悲劇にむかっていきます。そして金を奪われる社長がソン・ガンホなのですが、後半は彼の復讐劇となって話はすさまじい展開です。
ぺ・ドゥナも体当たりの演技をしていて、ますます彼女の魅力にはまりそうですが、見終わって18禁になった意味がよくわかりました。すくなくとも血が苦手な人、映像の表現に“うぁー、痛っ”というシーンが多いのでご注意を。(切り口パックリなんてあります)
血の気が多いのは、さすが韓国映画、というところですが、ハードな映画好きにはお奨めいたします。