電影宣伝自由人

香港映画を中心にしたアジア映画のよもやま話などを紹介

チャイニーズ・ゴースト・ストーリーその13

2006-10-19 16:38:13 | Weblog
キャンペーンで苦労するのがもうひとつ、スタイリストさんとヘアメイクさんを頼むことです。昔は海外来日の場合、予算の関係で日本で用意をしていたのですが、来日した本人と相性があったりするので、これも神経をとがらせます。『チャイニーズ~』のキャンペーンも、香港からスタイリストを連れてこない代わりに、日本でスタイリストを用意いたしました。なので、向こうから送られてくる俳優さんたちの情報は大事なのですが、そこで意外なことがわかってしまい、けっこう難儀する場合があります。たとえばですが、日本のタレントさん、女性の場合だとだいたいWが63ぐらいまでの表記が表向きなので、実際に衣装を着てもらう段階で微妙なずれがあり、その女優さんの専属スタイリストを使わなければいけなかったりします。ところが海外の場合だと、足のサイズ、身長のサイズ、そして股下まで、すべての情報を送ってくれるものですから、それを見てイメージと多少違っていてけっこう驚きだったりもします。それで思うのは、そういったサイズに固執しているのは、どうも日本だけのようだと、この仕事をしていて思ったのでした。また、どんな衣装にしてくれ、とかのオーダーも向こうからあるのですが、これもけっこう困りものです。以前、ある女優さんの衣装に関して、向こう側のマネージメント会社から「露出の多いものはぜったいにNG。ノースリーブ、胸が開いているのもだめ。」と聞いていたので、スタイリストさんにそれに合わせた衣装と、事務所には無断でちょっと露出の多いものを用意して、いざ、本人に会うと、彼女はめちゃくちゃ露出している衣装を持ってきていて、本人はぜんぜん問題ない、ということもありました。
そんなこんなで、ジョイ・ウォンのスタイリングはいろいろ考え、逆にレスリー・チャンの方はスタイリストは要らないという返事だったので、全てをスタンバイして、12月中旬の来日に備えていたのでした。