湧水がつくり出す細く小さな流れです。
年中涸れることはありません。
こんなわずかな流れでもカワトンボは育ちます。
今日はここから5頭が飛び立って行きました。(画像はオス)
南側には別の流れがあります。
こちらは樹木が覆い、やや鬱蒼としています。
若いオス(上)とメス(下)がフキの葉の上で日光浴をしていました。
この時期フキを見ると、なぜかムカシトンボを思い浮かべてしまいます。(笑)
来週あたり行かなくちゃね。
ニホンカワトンボ 2008年4月9日 神奈川県
丘陵地の里山公園に移動しました。
ここはいわゆるアサヒナカワトンボの雑種個体群が生息しているエリアです。
ここでは6頭の羽化直後の個体を見ることができました。
飛び立ちを窺っているメスです。
羽化殻は水面を覆っている植物(名前を知りません。よく見るのに・・・)の葉の根元の方にありました。
前回も書きましたが、よくこの中で羽化するよなって思います。
人の目からはこんな具合にしか見えない時もあります。
(ちなみにこれ、AFです。最近のカメラ・レンズのAFの性能はすごいですね!)
てなわけで、羽化も広範囲になってきました。
いよいよ忙しくなります。
アサヒナカワトンボ 2008年4月9日 神奈川県
先日の場所です。
川岸の草むらを探しながら歩いていると・・・いました。
羽化の途中です。
メスです。
腹部や翅が伸びるにしたがい、少しずつ定位場所を変えています。
こんなに草が密集している中での羽化は大変そうです。
上から写してみました。
1mほど隣でもメスの羽化個体を見つけました・・・が、翅がよじれ、腹部も曲がっています。
いやな予感がします。
あ~やっぱり・・・。
ハシリグモ?の仲間に襲われています。
この水辺には結構な数いました。
トンボに限らずいろいろと獲物が豊富なんでしょうね。
少し歩くと、また別の羽化個体を見つけました。
3頭目です。
これもメスです。
羽化殻は右側の土手の窪みの中にありました。
ここまで移動し、翅や腹部を乾かせています。
最初に見つけた個体のところに戻りました。
体色がカワトンボらしいメタリックグリーンになっています。
しばらく見ていると動き始めました。
上を目指しているようです。
ここまで登りきった直後、飛び立ちました。
サナエ科・ヤンマ科・トンボ科などの仲間と違い、一旦翅を広げることなく、飛んでいくんですね。
今さらながら少々びっくりです。(知らなかった・・・)
何はともあれ、無事成熟してこの水辺に戻ってきてほしいです。
ニホンカワトンボ 2008年4月2日 神奈川県