葉が落ちた木の枝に薄緑色の物体がついているのを見つけました。(この写真ではわかりにくいのですが実際はもう少し目立ちます。)
ウスタビガという蛾の繭です。
この繭を山蒲簀(やまかます)と言います。
蒲簀(かます)とはわらむしろを二つ折りにし、縁を縫いとじた袋のことで、中に穀物・塩・石炭などを入れます。
蒲簀を見たことがあるのかないのか・・・自分でも定かではないのですが、色はともかく形が似ているのでしょう。
繭は中で蛹として過ごすために幼虫が口から糸状の分泌物を出して作る覆いです。
でも、この繭には主はもういません(たぶん)。
通常10月~11月に羽化するからです。
繭のてっぺんから出て行くのですが、高い所にあるのでお見せできないのが残念。
下の小さな穴は雨水がたまらないようにするためのものだそうです。
ちなみにこれが幼虫です。(2006年5月29日同所)
体長が5cm以上ありましたので終齢かもしれません。
繭の薄緑色よりもやや薄い薄緑色をしていました。
ウスタビガの繭 2006年12月20日 神奈川県
楽しみにしています。