子どもの頃、クマゼミは地元では生息数が少なく、憧れのセミだった。
時々、山から飛んできて庭の木で鳴き始めると、家から飛び出し木を見上げていた。
クマゼミは木のてっぺんにとまりそこで鳴くのだ。
鳴き終わるとすぐに木から飛び立つ。そのまま木にいることはなかった。
山に戻っていく黒い塊を見送り、自分も家に戻る。
家族公認の夏休みの日常風景だった。
ある年、夏の甲子園の帰りに大阪城公園に寄ったら、クマゼミがいるわいるわでびっくり。
手の届く低いところにもたくさんいる。
所変わればってことだが、違いすぎるにも程がある・・・
2022年8月15日 神奈川県