福田ちえのときどき日記

日々の活動や雑感を掲載いたします。

「夕張市の破産・・」 明日は我が町?

2006年12月01日 | オピニオン
今日は12月1日、いよいよ師走です。今年もあっという間に過ぎていきそうです。

さて一昨日大々的に報道された夕張市が「財政再建団体」に指定・・・云々の話は、前々から注目していましたが、やはり衝撃的でした。
簡単に言うと、夕張市が破産・倒産したということ。

夕張市の通常年度の予算規模は約110億円
市政をまかなう税収は約45億円
税収不足を穴埋めするために借金(市債など)を重ねた結果・・・、

借金(負債)総額は約630億円にのぼるとか
税収の15倍近い借金は尋常な数字ではありません。

赤字の発覚を隠すかのように借金をかくれ借金で埋め合わす健全偽装の自転車操業を10年以上も繰り返してきたそうで、市の責任もさることながら議会も同罪、見て見ぬふりの道庁や国の責任も問われそうです。

今後、夕張市はどうなってしまうのでしょう。
市職員の削減、給与カット、事務事業見直しなどに合せ、
大増税、手数料増、市民サービス切捨てが大々的に行なわれる予定だとか。 

かつて12万人あった人口は、現在10分の1の1万3千人足らず。65歳以上の高齢者が人口の40%近く。
日本一高い租税公課に日本一低い行政サービスの地域に人々は留まり続けられるでしょうか?
豊かで明るい生活はほぼ絶望的です。

しかし、夕張市の例は氷山のほんの一角のようです。
似たような市町村が全国に数多あるとかで、財政再建に確固たる見通しがたたない自治体が全体の6割もあるとの調査結果もありました。
そして今後それらが加速度的に増える見込みです。

夕張市とよく似た危機的状況にあるのは何よりも国の財政で、
税収45兆円の15倍近い借金(国債発行残高650兆円)と急激な少子高齢化

待っているのは何でしょうか?
税金、医療費自己負担の大幅増と年金、社会保障大幅ダウン・・・

借金は次世代の若者だけでなく孫の代まで付け回し・・・。
心穏やかでは居られない、まさに崖っぷちの国と地方自治体の財政です。

今度の夕張市の話はとても他人事には思えません。
決算の透明性を高めることはもちろんですが、
地方自治体にありがちなオール与党体制の下で、その場しのぎにばらまかれるハコ物行政や身の丈に合わない乱費を、われわれ市民の立場でしっかりチェックする機能を果たしていかないと、ある日突然慣れ住む町が破産、なんてことが現実に起こりえる時代が来ています。

市民が行政に参加する方法は選挙・投票だけではありません。
代表である議員を慎重に選ぶことも大切ですが、
もっと行政を身近に捉え、常に意識しましょう。
地方自治では、市民による行政への主張・共働などのチャンスが沢山ありますから。


 「福田ちえ」ホームページ http://www.f-chie.jp 

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