福田ちえのときどき日記

日々の活動や雑感を掲載いたします。

私たちの目の前にある現実が「政治の結果」の全てです

2006年12月03日 | オピニオン
              格差社会進展を端的に表す「生活保護世帯数」の推移
           2005年度の生活保護世帯数は104万世帯に達しています。


「景気が上向いている…」「いざなぎ景気を超えた…」「どこまで続く長期成長…」「大企業が軒並み最高益更新・・・」
政府が発表した今年の明るい経済指標です。

しかし、私も含めほとんどの日本人が、今現在の自分や身の回りの暮らしの状況とこの指標にズレを感じ、疑問を抱いているのではないでしょうか。
人が集まると始まる不景気の話、暮らしが楽にならない話・・・。
特に自営業の方々に、来年の仕事があるかどうか、いつまでこの仕事を続けられるかを心配していらっしゃる方が多いようです。
「これまでは、苦しくても一生懸命やっていれば食うだけはなんとかできるだろうという見通しを立てられた。でも最近になって、将来に確信を持てなくなった。」
といった自営業者や職人さんたちの声をよく聞かされます。

タウンミーティングや議会やマスコミで「やらせ」や「情報操作」が蔓延する世の中です。
「あの数字も操作され、作られたものでは?」と感る方がいても不思議ではありません。

次期選挙へ向けて現政権の政策が大きな成果をなしている、構造改革が成功しているとして、支持の勢いをつけるための政治の挙証道具として利用されているとしたら・・・。


今晩のNHKスペシャル「もう医者にかかれない・・・4700万人の命綱が危機」を、たった今複雑な思いで観終えましたが、生来の富裕層や大企業にかかわる人を除いて、低所得者層の窮状はあまりに惨い。
生活保護100万世帯、国民健康保険料が払えず保険証を取り上げられた人32万人。

番組中、厚生労働省の担当課長補佐が淡々と語った冷ややかな言葉、
「金が払えない者は助け合いの仲間ではない、当然、制度から降りてもらう。すべてを捨てて生活保護でも受けてひっそり生きて欲しい・・・」
が耳に残ります。

真の生活弱者に温かい手を差し延べることなく、
これまでの政治(我々の税金)は恐ろしいほどの借金を重ねながら、何に消費され誰の所へ納まってしまったのでしょう。
社会保障・福祉の優先順位がいかにも低すぎる。あまりにも殺伐としすぎています。
そしてこれからも、この嫌な流れが続いていきそうで・・・心配は尽きません。

私たちの目の前にある現実が政治の結果の全てです。
国や自治体が私たちの税金を使った結果、私たちの生活がどうなったかで判断しましょう。
現実を捉えて行政を評価するアンテナを高くして、もっともらしい答弁・資料には注意をする癖をつけて、狡知な政治家や役人の手口に騙されないようにしたいと思います。

他人事ではなくて、最後にひどい目にあうのは、私たち自身ですから。


 「福田ちえ」ホームページ http://www.f-chie.jp 

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