天地を 照らす日月の 極みなく あるべきものを 何をか思はむ 

わびぬれば 今はたおなじ 難波なる みをつくしても あはむとぞ思う

ごちそうさんで黄金律を叫ぶ

2014年02月15日 | 森下佳子
 食糧難などで、近所の子どもたちにおやつをふるまうのはやめるとめ以子。「続ける覚悟はないの?」などとの非難に「ただそうしたいからしてただけ」と吐露。一方で、闇物資は独り占めせず、みんなにふるまうべき?」と悩みます。
 悠太郎は「ええかっこしても後が続かない…みんなが施してもらいたいと思ってるわけじゃない」とめ以子を慰め、無理はしないということで…「地球はひとつ」に。

 「Do as you would be done by.」黄金律、直訳は「自分がされたいことをしなさい」施せ、助けろとは教えていません。自分がされたいことと、人がされたいことは違います。「正義」という普遍なものにおいては「ひとつ」です。
 め以子のように、自分がしたいことが正義であれば、したいことをすればいい。人の自由を尊重するのも正義です。

 あらゆる宗教の心に横たわるひとつの教えがあります。それは、「自分がしたいようにして、人にもそうさせてあげなさい」という教えです。There's one rule that lies at the heart of every religion -- that we do unto others as we would have them do unto us. この真実は、国家や国民を超越するものです。この信条は、新しいものではなく、肌が黒くても白くても茶色でも関係なく、キリスト教もイスラム教もユダヤ教も関係なく存在するものです。This truth transcends nations and peoples -- a belief that isn't new; that isn't black or white or brown; that isn't Christian or Muslim or Jew. それは、文明の始まりに鼓動を始め、現在も世界中の何十億という人々の心に脈打つ信条です。It's a belief that pulsed in the cradle of civilization, and that still beats in the hearts of billions around the world. それは他者に対する信頼であり、私を本日この場に立たせた力でもあります。It's a faith in other people, and it's what brought me here today. ~バラク・オバマ

 「從心所欲、不踰矩」心の欲する所に従って矩を踰えず。
 「吾道一以貫之哉」吾が道は一(いつ)以(もっ)てこれを貫(つらぬ)く。「夫子之道、忠恕而已無」夫子(ふうし)の道は忠恕(ちゅうじょ)のみ。~孔子「論語」

主張自体失当

2014年02月13日 | 橋下徹
 論点、課題が明確な人は橋下氏だけでは、議論が成り立ちません。籾井会長記者会見のやりとりと同じです。
 決められない政治といわれますが、政治に限らず、手続き、主張が失当しているので、いわゆる「お話しにならない」のです。橋下氏に教育してもらうしか、今は手がみつかりません。
 「一票の格差」「憲法解釈」も首相以下、手続きを知りませんから、最高裁にもうんと智慧をしぼってもらわないと…

2月13日橋下徹@t_ishinより

日本は議論についての教育が全くない。議論の対象を何に設定するか非常に精緻な論理がある。今回、大阪市議会の維新以外の政党は、僕の辞職についての反対を主張するらしい。議論の勉強をしていればこれがおかしいことなどすぐわかる。今回議会が反対するのは15日の辞職だ。そして27日に辞職となる

議会は、僕が15日に辞職するのではなく、27日に辞職すべき理由を述べなければならない。その理由はないはずだ。ところが維新以外の政党は、延々、辞職反対の主張を述べるのだろう。こういうのを無意味な議論という。こんな調子で大阪都構想の議論も不合理に進められてきた。

議員は議論のプロでなければならない。職業として議論をするのだから。しかし、議論についての論理を把握している者は皆無だ。これが地方政治のレベルが上がらない根源。僕は議会が反対しても27日には失職する。そうであれば、議会は、なぜ僕を27日まで市長にさせ続けるのか論証しなければならない

しかし、議会は辞職は認められないと言うだけだろう。こういうのを裁判の世界では主張自体失当という。ところが議会の場では、誰も失当だとは気付かない。やれやれ。

縄文人骨91体

2014年02月11日 | Weblog
縄文人骨91体 ルーツ解明に期待 2月11日 8時54分 NHK サイエンスより抜粋

 大量の人骨が見つかったのは、富山市にある「小竹(おだけ)貝塚」。北陸新幹線の工事に伴って2年がかりで発掘調査したところ、厚さが最大2メートルの貝殻の層が見つかりました。今からおよそ6000年前、縄文時代前期の貝塚で、日本海側では最大級の規模だということです。同じ場所に住居や墓も作られていたことも分かりました。
 その後、確認された人骨は、少なくとも91体。「貝の地面に貝で埋めていた」状態だったということです。1万年以上にわたる縄文時代のうち、早期と前期は人骨の出土例が少なく、これまで全国で確認されているのは、合わせておよそ80体です。
 人骨は、国立科学博物館人類研究部(茨城県つくば市)に持ち込まれ、詳しい調査が行われています。形や大きさから、その人の年齢や性別、身長などを読み解きました。91体のうち、身長の推定が可能だったのは29体。 推定身長の平均は、男性が159センチ、女性が148センチで、その後の縄文人とほぼ同じでした。縄文時代を通じて身長が大きく変わっていないことを示す明確なデータが、初めて得られたということです。
 DNA分析も行われました。骨の細胞の中にあるミトコンドリアのDNAを分析して塩基配列を調べ、その違いから「ハプログループ」と呼ばれるタイプ分けを行いました。今回、ハプログループが判定できたのは13体で、最も多かったタイプは、北海道の縄文時代人などに見られる「北方系」でした。ところが次に多かったのは、東南アジアや中国南部に多く見られる「南方系」。縄文時代早期の北陸では、「北方系」と「南方系」が混在していたのです。一方、渡来系の弥生人や現代の日本人に多く見られるタイプは、今回は出なかったということです。
 小竹貝塚では、出土品の量の多さと多彩さも目を引きます。土を袋に入れて持ち帰り、洗いながら細かな遺物まで調べた結果、▽土器13トン、▽石器1万点、▽動物の骨などを使った道具や装身具2300点、▽丸木舟などの木製品100点、などが確認されたということです。
 出土品から見えてきたのは、他地域との活発な交流です。土器は、関東や近畿の様式のものに加えて、東北の土器の特徴を持つものもありました。さらに、九州など温暖な地域でしか採れない「オオツタノハ」という貝で作ったアクセサリーも、日本海側の縄文遺跡で初めて見つかりました。鮮やかな緑色をした「ひすい」は新潟産で、国内でも最古級の加工品だということです。

 現代の日本人に多く見られるハプログループタイプは、3000年前頃から育まれているものと思われます。日本列島内の100ぐらいの集団が交流しあい、2000年前頃から統一国家の動き。

 西暦57年、後漢書に「倭奴国」の記述があるのが最古。その後、184年頃卑弥呼邪馬台国女王の記述。

 倭人の風俗「土地は温暖で、冬夏も生野菜を食べている。籩豆(たかつき)を用い、手で食べる。長命で、百歳や九十、八十歳の者もいる。盗みは無く、訴訟も少ない。法を犯した場合、軽い者は妻子を没収し、重い者は一族を根絶やしにする。宗族には尊卑の序列があり、上の者の言い付けはよく守られる。女は慎み深く嫉妬しない。」魏志倭人伝

 埼玉県稲荷山古墳出土鉄剣に「辛亥年ワカタケル大王」(辛亥年は471年、ワカタケル大王は雄略天皇の名)の銘。

 日本に現存する最古の歴史書は712年の「古事記」。720年の日本書紀によれば、神武天皇即位紀元の元年は、キリスト紀元(西暦)前660年とされる。

 民主主義国家としてのスタートは、1946年。国連世界人権宣言は1948年。

iPS、染色体に遺伝子を取り込ませる方法使っていない

2014年02月11日 | 科学
山中教授:「iPS細胞にがん化リスクなど三つ誤解ある」
毎日新聞 2014年02月10日 21時14分(最終更新 02月10日 22時40分)

 ◇STAP細胞の開発に絡み、会見

 iPS細胞(人工多能性幹細胞)を開発した京都大iPS細胞研究所長の山中伸弥教授は10日、京都市内で記者会見し、理化学研究所などの研究チームによるSTAP細胞(刺激惹起(じゃっき)性多能性獲得細胞)の開発に絡み、「一般の人や報道は、iPS細胞の方ががん化のリスクが高く、作製が難しいなどと三つの誤解をしている」と指摘した。
 山中教授が誤解だと指摘したのは▽iPS細胞はSTAP細胞よりがん化のリスクが高い▽iPS細胞の作製効率は0.1%、STAP細胞は30%▽iPS細胞の作製はSTAP細胞より難しい--の3点。
 がん化については、マウスのiPS細胞作製を発表した2006年当初は染色体に遺伝子を取り込ませる方法やがん遺伝子を使い、がん化の頻度は高かったが、現在はいずれも使っていないと説明。
 効率についても、当初は約0.1%だったが、09年に20%に上昇させることに成功したと話し、STAP細胞は、酸に浸した後に生き残った細胞が約30%の確率で多能性を獲得するため、約10%とするのが正しく、このうち増殖する細胞になるのは1~2割程度だと指摘した。
 作製の難しさは「iPS細胞は世界中の誰でもどこでもできる簡単な技術で、(別の万能細胞の)ES細胞(胚性幹細胞)の培養法などが応用できたため世界中で急速に普及した」と説明。STAP細胞について「ES細胞やiPS細胞との互換性がないと、積み重ねられた研究成果が利用できない」と指摘した。【根本毅、堀智行】

 酸性の液で培養するだけのSTAP細胞は、「世界中の誰でもどこでもできる簡単な技術」と思いましたが、ipsも同じような技術?ができているなら、山中さん、小保方さんだけではなく、世界中のみんなが実験データサンプルをひとつに集約すればいいのに。
 ここにも橋下氏のいう「手続きの教育」がされていない悪弊が。時間がかかることは、方法をひとつに絞らなければ…患者さんが待っています。

偽善

2014年02月09日 | 橋下徹
2月7日橋下徹@t_ishinより抜粋

本日の毎日新聞27面、「市長選挙の6億円を使うぐらいなら貧困家庭の子どもたちに温かいミルクティー一杯を出してあげたい」 こういう論評が最も無責任。僕の今回の市長選挙の6億円が無駄だと、まあ一斉批判。こういう論評をする人って、批判をするだけで批判対象のことを全く調べていない。

まず6億円で貧困家庭の子どもたちに温かいミルクティー一杯を出す。これが日本の政治を最もダメにした。6億円で温かいミルクティーをいっぱい出したら、それで終わり。次に続かない。これが最悪の政策だ。僕は大阪の子どもたちに昼食は絶対に食べさせるということで公立中学校の給食事業を実行した。

知事の時に350億円の予算枠を作った。市長になってすぐに公立中学校の給食を実行した。今年の4月から、中学一年生は全員給食。年40億円くらいかかる。経済的に苦しい家庭には無料や半額の制度を作った。大阪府内はそれまで公立中学校は弁当。経済的に苦しい家庭の子どもは弁当など持ってこない。

僕が知事のとき、大阪府内の公立中学校での給食実施率は10%程度。最悪だった。そこから給食事業を実施するために大変なエネルギーを割いた。府内の各市町村を説得し、市町村長は金がかかるからと難色。その時には住民に直接訴えて、市町村長に圧力をかけるように訴えた。

その結果、今では大阪府において公立中学校の給食をやらないと決めているのは、43市町村の内、堺市だけとなった。給食事業をやるのは大変だ。物凄いお金がかかる。それでも何とか実現した。そう言えば前大阪市長の平松さんは市長マニフェストで給食をやると掲げて結局4年かけてもできなかった。

大阪の子どもたちは、公立中学校では給食を食べられるようになった。その他、大阪市の教育関連予算は、僕が市長就任時にはわずか30億円ほどだったものを、280億円まで増やした。乳幼児医療費の助成、難病医療費の助成、塾代の助成・・・なぜこういうことができたか。徹底して改革をやったからだ。

他都市と比べて多すぎる補助金はどんどん削減した。当然凄まじい反発をくらった。それでも何とか改革をやり切り、子ども予算を8倍まで増やした。まだ改革が必要だ。この究極の改革が大阪都だ。これが成功すれば、年に1000億円の財源が出てくる。そしてこれまでの莫大な2重行政のロスを防げる。

年に1000億円の財源を生み出すために、今回、市長選選挙で6億円使わせてもらう。2重行政が発生すれば何千億円、いや兆単位のロスだ。それに今の大阪市役所体制ではガバナンスが効いていない。つい最近も過去の事業の失敗で280億円の和解金の支払いを決裁した。

年に1000億円の財源を生み出す、何千億円のロスを抑える、これが大阪都構想であり、今回大阪市議会ではストップをかけられた。その理由は市議会がなくなるからだろう。市長選挙の6億円を使っても価値がある改革だ。この毎日新聞のコラムのように、6億円を温かいミルクティーで配ってどうする。

温かいミルクティーを一回配ればそれで終わり。なんたる無責任か。こう言うのを偽善と言う。将来に全く責任を持たず、その場限りの優しさを前面に出す。政治は違う。将来への責任だ。今6億円かかっても、その何百倍のリターンを市民に返す。新聞にコラムを書くならもっと勉強して頭を使って記事を書け