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ウイリアム王子&キャサリン妃のロイヤル・ウエディング、ごらんになりましたか?
わたくしはBSで放送された完全生中継を見ました。BBCによる壮麗な映像に余計なテロップをべたべたはりつけて台なしにする、わが国の国営放送の映像センスのなさに、がっかりしながらも最後まで見てしまいました。
ダイアナ妃の花嫁姿にうっとりした少女時代を思い出すなア。まさかその息子の結婚式まで見ることになるとは・・・親戚のおばちゃんにでもなったような、複雑な気分(笑)
ロンドンの街並や、結婚式に出席する上流女性たちのニワトリのとさかみたいな帽子や、バッキンガム宮殿の前で女王のおでましを何時間もがまん強く待つ一般市民らを見ているうちに、そういえば英国コメディにもいろいろあるよね、と思い出していました。
海外旅行に行くと、ホテルにこもって現地のテレビを見るのも楽しみのひとつです(そうか?)。
10年くらい前にイギリスを旅したときは、「11o'clock Show」というニュース形式のコント番組や、女芸人オンリーのコント番組がおもしろかった。
カトリックの神父一家を徹底的にコケにした「Father Ted」(テッド神父)というアイルランドのドラマがすごくおかしくて、DVDまで買っちゃいました。
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日本未公開ドラマのはずだけど、なぜかウィキペディアに詳細な解説があります。
NHKでは以前「宇宙船レッド・ドワーフ号」というドタバタSFコメディが放送されてましたよね。本家BBCでは88~99年まで放送され、復活のうわさまであるほどの人気番組ですが、日本ではわずか1年で打ち切り。かなり好きだったんだけどなあ・・・。第1回ですでに登場人物のほぼ全員が死亡してるという設定は、仏教的ですらある(笑)
たしかこの前後には、「Mr.ビーン」のTV版も放送されてました。Mr.ビーンはぜったい映画よりテレビ版のほうがおもしろかった!
そもそも英国コメディの最初の襲来といえばもちろん、テレビ東京系で70年代に放送された「空飛ぶモンティ・パイソン」でしょう。日本だけでなく、モンティ・パイソンの世界的人気は、良くも悪くも英国コメディ界に多大な影響をあたえていると思われます。
英国では、パイソン以後、若手芸人がどんなに斬新な笑いをやろうとしても、「パイソンの再来」とか、「やはりパイソンは超えられない」とか言われてしまう。パイソンの呪いからどうあがいても解放されないことが、英国喜劇界の悲劇かもしれない。
しかし、モンティ・パイソンもすべての元祖だったわけじゃなく、先人から影響を受けて生まれたんだと考えれば、若手もすこしは気が楽かもしれない。パイソンメンバーたちは、ラジオとテレビで大人気だったコント番組「ザ・グーン・ショー」や「スパイク・ミリガン・ショー」を見て育ったそうです。スパイク・ミリガン・ショーの映像をYoutubeで少しだけ観たことがありますが、相当にアホ純度の高いナンセンス・コメディのようで、おもしろそうでした。
グーン・ショーのメンバーには、ピーター・セラーズがいました。セラーズの生涯を追ったドキュメンタリーで、ラジオ版グーン・ショーの公開放送の映像を見ましたが、ラジオであるにもかかわらず現場はものすごい熱気。出演者はただマイクにむかってしゃべるだけじゃなく、派手な動きや形態模写で客の爆笑をとっていたのが、興味深かった。
パイソンからは、エリック・アイドルのラトルズや、テリー・ジョーンズ監督の映画『エリック・ザ・バイキング』(関根勤氏が特別?出演)などのソロ作品も生まれました。
なかでももっとも成功したのはジョン・クリーズでしょう。映画『ワンダとダイヤと優しいやつら』と、75~79年に放送されたシチュエーション・コメディ「フォルティ・タワーズ」です。このドラマは、いまだに英国史上最高のドラマとして名高い。
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「フォルティ・タワーズ」が08年に日本でDVDボックスとして発売されたときは、うれしすぎて即買いしてしまった。クリーズのロング・インタビューも日本語字幕つきで収録されているといううれしさです。
ところでピーター・セラーズといえばやはりクルーゾー警部ですが、ピンク・パンサーシリーズを監督し、昨年88才で亡くなったブレイク・エドワーズは、アメリカ出身でありながら英国的なナンセンス・テイストを愛したコメディ・メーカーでした。
パイソンメンバーのテリー・ギリアムや、『マダムと泥棒』のマッケンドリック、『オースティン・パワーズ』のマイク・マイヤーズも、英国喜劇にハマった非・英国人といえるのかも。
『オースティン・パワーズ』といえば英国人女優エリザベス・ハーレーのセクシーなコメディエンヌぶりはたまらんなあ・・・・・・って、ああキリがない!
他にも、『ウォレスとグルミット』、テレタビーズ、「リーグ・オブ・ジェントルメン」、デビッド・ニーヴン、ピーター・クックにダドリー・ムーア・・・語りたいこと、観てみたいもの、どんどん出てきそうです。
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文を読んでいるとファイアーさんは英国文化の雰囲気が
好きなんだという印象を持ちました。
もちろんコメディも含めて。
前世は英国人だったと思いたい。
英国コメディのほうがアメリカのよりも日本人の感性に合うんじゃないかな~