とんねるずには、「ギャグ」がない---こう言うと、なにを言ってるんだ、あれほどたくさんの言葉や動きのネタをはやらせたではないか、と叱られるかもしれません。
でも、それらは果たして「ギャグ」という範疇でくくられてよいものでしょうか?
たとえば、ネット上のとんねるず関連掲示板やコミュニティでしばしば話題にのぼるのが、「心に残るとんねるず語録は?」「タカさんの発言で好きなのは?」といったテーマではあっても、「好きなとんねるずのギャグは?」というタイトルは、ついぞ見かけたことがありません。
これはとりもなおさず、とんねるずの流行させたフレーズやジェスチャーが、いわゆる「ギャグ」としては受け取られていない、ということを証明しているのではなかろうか?
「タカさんチェック!」や「ぶっとばすぞ~」といったフレーズは、子供から青少年までみんなが口にしていましたが、それはギャグを真似する、という感覚ではなくって、話し言葉の中に自然に入り込んできた新しい日本語として使っていた---こう言えるような気がします(最適の例は「一気!」)。
そして。そういった「とんねるず語」と同じことが、初期の頃のとんねるずの、身体を使ったおきまりの「動き」についても言えるのではないか---かなり前から、わたしはこのことがとても気になっていました。
とんねるず独特の「動き」とは、
お~っと、てやんでい
なーつかしいですね
時代を先取るニューパワー
ふいだち
おれだよ(角田さん)
他にもあったかもしれませんが、わたしが思い出せるのはこれくらい。
すなわち、『お笑いスター誕生!!』の5週目くらいまでやっていた、ひとつのネタから次のネタへのつなぎとして唐突に挿入されるジェスチャーです。
(それぞれがどういう動きだったかを図にでもできれば良いのですが・・・言葉で説明するのも非常にむずかしいので、ここではひとつひとつの動きの解説は省略します。)
さて、これらのジェスチャーの特徴としては、
・前後のネタの内容とはまったく無関係
・ふたりがまったく同じ動きをする
・無表情でやる
・躍動感がない
といったことが挙げられるかと思います。
こういう特徴をもっていたとんねるずのジェスチャーは、他に類を見ないもの、一般的な「ギャグ」とはかなり違うものだったのではないか。
たとえば、西川のりおの「ホーホケキョー」、ビートたけしの「コマネチ」といったギャグが、確実に一般的な定義での「ギャグ」にあてはまるのにくらべると、とんねるずのそれは、「ギャグ」と呼ぶのがためらわれるような、一種独特の雰囲気をもっていると思うんです。
特に重要なのは、ふたりが完全に無表情であることと、躍動感がまったくないことです。
直前までどんなに激しいネタをやっていても、ネタが終わった瞬間、ふたりの顔からすうっと表情が消えます。能面のように無表情なふたりの若者が、ロボットのような意味不明な動きを始め、それは不気味なほどぴったりシンクロしている。
これは、『お笑いスタ誕』出演当時のふたりの年齢(20才と19才)を考えてみると、奇妙だとすら言えます。出演者の中でも最年少で、若さあふれ元気いっぱいであるべきふたりの「動き」が、このように静的な、ほとんど前衛的なものだったというのは、とてもおもしろいことだと思います。
とんねるずは、こういう「動き」を、いったいどうやって編み出したのだろう?
大いなるナゾです。
でも、それらは果たして「ギャグ」という範疇でくくられてよいものでしょうか?
たとえば、ネット上のとんねるず関連掲示板やコミュニティでしばしば話題にのぼるのが、「心に残るとんねるず語録は?」「タカさんの発言で好きなのは?」といったテーマではあっても、「好きなとんねるずのギャグは?」というタイトルは、ついぞ見かけたことがありません。
これはとりもなおさず、とんねるずの流行させたフレーズやジェスチャーが、いわゆる「ギャグ」としては受け取られていない、ということを証明しているのではなかろうか?
「タカさんチェック!」や「ぶっとばすぞ~」といったフレーズは、子供から青少年までみんなが口にしていましたが、それはギャグを真似する、という感覚ではなくって、話し言葉の中に自然に入り込んできた新しい日本語として使っていた---こう言えるような気がします(最適の例は「一気!」)。
そして。そういった「とんねるず語」と同じことが、初期の頃のとんねるずの、身体を使ったおきまりの「動き」についても言えるのではないか---かなり前から、わたしはこのことがとても気になっていました。
とんねるず独特の「動き」とは、
お~っと、てやんでい
なーつかしいですね
時代を先取るニューパワー
ふいだち
おれだよ(角田さん)
他にもあったかもしれませんが、わたしが思い出せるのはこれくらい。
すなわち、『お笑いスター誕生!!』の5週目くらいまでやっていた、ひとつのネタから次のネタへのつなぎとして唐突に挿入されるジェスチャーです。
(それぞれがどういう動きだったかを図にでもできれば良いのですが・・・言葉で説明するのも非常にむずかしいので、ここではひとつひとつの動きの解説は省略します。)
さて、これらのジェスチャーの特徴としては、
・前後のネタの内容とはまったく無関係
・ふたりがまったく同じ動きをする
・無表情でやる
・躍動感がない
といったことが挙げられるかと思います。
こういう特徴をもっていたとんねるずのジェスチャーは、他に類を見ないもの、一般的な「ギャグ」とはかなり違うものだったのではないか。
たとえば、西川のりおの「ホーホケキョー」、ビートたけしの「コマネチ」といったギャグが、確実に一般的な定義での「ギャグ」にあてはまるのにくらべると、とんねるずのそれは、「ギャグ」と呼ぶのがためらわれるような、一種独特の雰囲気をもっていると思うんです。
特に重要なのは、ふたりが完全に無表情であることと、躍動感がまったくないことです。
直前までどんなに激しいネタをやっていても、ネタが終わった瞬間、ふたりの顔からすうっと表情が消えます。能面のように無表情なふたりの若者が、ロボットのような意味不明な動きを始め、それは不気味なほどぴったりシンクロしている。
これは、『お笑いスタ誕』出演当時のふたりの年齢(20才と19才)を考えてみると、奇妙だとすら言えます。出演者の中でも最年少で、若さあふれ元気いっぱいであるべきふたりの「動き」が、このように静的な、ほとんど前衛的なものだったというのは、とてもおもしろいことだと思います。
とんねるずは、こういう「動き」を、いったいどうやって編み出したのだろう?
大いなるナゾです。
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