1987年発売、とんねるず(早くも)2枚目のベストアルバム。
昔はカセットでテープのびるまで聴き倒し、いまはCDなので心置きなく聴き倒している一枚です。
それまでのシングルセレクションで、A面とB面を前半後半で収録しているんだと思います。
なので、オーソドックスな曲が並んでいるんですが、それだからこそ、何回聴いても飽きない一枚。
ちゃんと歌詞カード見てみると、おなじみの秋元・後藤コンビだけでな . . . 本文を読む
2004年夏、27時間テレビ(フジテレビ)の深夜のコーナー「笑わず嫌い王決定戦」でとんねるずが貴明&憲武のネタを再現した時、「アントニオ猪木が正月家に帰って、餅を食べている倍賞美津子(猪木の元妻)を怒って凧をあげる」ネタが披露された。この時、前フリコメントでノリさんは「テレビでアントニオ猪木さんの物まねを初めてしたのが、この石橋貴明でございます」と言っていた。
筆者は、このコメントがずっと気に . . . 本文を読む
「猪木兄弟の結婚式」その1
(『とんねるずのビデオ 2』所収。初演1996年)
猪木兄・・・石橋貴明
猪木弟・・・木梨憲武
アントニオ猪木に双子の弟がいた!山本小鉄とジャガー横田の結婚式に参加する猪木兄弟。はたして結婚式と二次会の運命やいかに・・・!
「猪木兄弟の結婚式」は、「馬場兄弟」とはちがってスピード感が身上の作品である。「馬場兄弟」でも述べた通り、コントの構造はまったく「馬 . . . 本文を読む
『新世紀Mr.Boo!ホイさまカミさまホトケさま』
(鬼馬狂想曲 Fantasia ワイ・カーファイ監督 2003 香港)
許冠文といえば、最近日本でDVD化されたのが『新世紀Mr.Boo!ホイさまカミさまホトケさま』。
めちゃくちゃおもしろかったので、ご紹介したいと思います。これは、70~80年代に香港・日本で一世を風靡したマイケル・ホイの一連の作品へのオマージュがびしばしにつまった一作です . . . 本文を読む
クリスマススペシャルということで(?)きっかり20年ぶりに『天狗のホルマリン漬け』(集英社 1985)を読む。
この本は、裏『大志』とでもいうか…あ、でもこちらの方が先に出版されたし、こちらはとんねるず自身が(ほぼ?)書いているから、こっちが「表」かな?ということは、『大志』が「裏・天狗のホルマリン漬け」か…
そんなことはどうでもよい。『天狗のホルマリン漬け』、まさにとんねるずの青春の記念 . . . 本文を読む
いや~、今日はすごいもの見てもうた・・・
今夜は、9月から予選が行われていたM-1のグランプリ決定戦が生放送されました。
グランプリは、ブラックマヨネーズ。
・・・
笑った!!!
彼らは・・・すごい!こんな笑わせられ方は、やすしきよしの漫才以来だ!
しかも一回戦より決勝戦のネタの方がもっとおもしろかった!
間断なく笑わせられて、もう涙流してました、わたし。
おもしろいの半分、感動半分。まさに . . . 本文を読む
ボヤキ芸は得意じゃないですが、まあたまには、ボヤいてみたいと思います。
若手お笑い芸人を発掘する番組とは、どうあるべきか?
観客に投票させ、上位の芸人のネタだけをオンエアする。このシステムがいまは定着しているように見えます。すくなくとも、わたしが見た番組においては。
もちろん、芸人同士の競争心を高め、よりクオリティの高いネタ作りをさせるという意味では、意義あるシステムかもしれません。
でも . . . 本文を読む
「俺たちゃ忍者だ」の分析の中で、テレビ的コントと舞台でのコントとの違いについてふれたことがある。しかし筆者は、実際コントを演じた経験がないので、残念ながら、その違いを明確に説明できる材料を持ち合わせていない。経験者の方のご意見をぜひ聞いてみたいところである。
舞台とテレビの最も大きな違いは、「観客の視線」だろう。テレビでは、数台のカメラがどんな小さな動きも抜いてくれる。しかし舞台では客が見るこ . . . 本文を読む
前回は、「馬場・猪木兄弟」の視覚面の対称性について述べた。今回は、"対称性"の別の側面について、「馬場兄弟」に絞って考えたい。
英語の「シンメトリー(symmetry)」は、見た目の対称と同時に「釣り合い(balance)」「調和(harmony)」という意味ももっている。つまり、バランスや調和がとれた「状態」や「空間」をも指していると考えていいだろう。
わたしが最初に「馬場兄弟」コントを見 . . . 本文を読む
元気が出るアルバムです!
95年、歌謡活動十周年記念アルバム。木梨憲武プロデユース。
収録曲14曲を、それぞれ各界のトップが作詞しているのが、とってもユニーク。もちろん、とんねるちゃんそれぞれも詞を書いています。
すべての作曲・編曲をジェームス下地が手がけてます。これがまたいい!
やっぱり目玉だってことで、曲を聴くより先に歌詞を読んじゃったんですが、歌詞のイメージから「こんな曲かな~?」と予想 . . . 本文を読む
『竜馬の妻とその夫と愛人』(市川準監督 三谷幸喜脚本 2002)
あっという間に、12月も20日過ぎちゃいましたね~。
ところで、いわずとしれた、ノリさん16年ぶり映画主演作。
ファンであるということを差し引いてみても、ノリさんはすばらしい!と思います。
のびのびして、自然で、やさしくて、元気いっぱいな演技は、とてもノリさんらしいのに、映画で観るとものすごく新鮮でした。着物(&ふんど . . . 本文を読む
モンティ・パイソンに"Whicker Island (Where there are just too many Whickers) "というコントがある。
戦中戦後を通じてイギリスでジャーナリストとして活躍したアラン・ウィカー(Alan Whicker 1925~)という人物がいる。彼は"Whicker's World"というインタビュー番組で、世界中のあらゆる有名人や富豪、政治家をインタビ . . . 本文を読む
「クレオパトラの鼻がもうすこし低かったら、歴史は変わっていた」
と、パスカルは言ったそうな。
「石橋貴明の身長がもうすこし低かったら、芸能界の歴史は変わっていた」
とは、誰が言ったか知らないが・・・
とんねるずというコンビが奇蹟たるゆえんとは、
いったい何なのでしょうか?
想像してみてください・・・
・もしもノリさんが、「とんねるずのちっちゃい方」ではなく「おっきい方」 . . . 本文を読む
「俺たちゃ忍者だ」その2において、わたしは「とんねるずはメタ的笑いにかけて日本一の芸人」だと述べた。その最も強力な証拠のひとつとなるのが、「馬場兄弟」「猪木兄弟」コントであろう。
メタ的笑い、とは何か。
と問われて、「メタとは現代思想における脱構築理論の柱であってなんたらかんたら」と論じることができるような知識は筆者にはもちろんない。なのでとりあえず例をあげると、日本文学におけるメタフィクショ . . . 本文を読む
「馬場兄弟の結婚式」その1
(『とんねるずのコント 1』所収。初演1996年)
***ネタばれ注意!
馬場兄・・・石橋貴明
馬場弟・・・木梨憲武
あのジャイアント馬場に、双子の弟がいた!グレート小鹿とダイナマイト関西の結婚式に出席する馬場兄弟。結婚式の運命やいかに・・・!
「馬場兄弟の結婚式」は、「猪木兄弟の結婚式」とともに、苗場コントの中でも特に人気の高い作品である。ビデオ . . . 本文を読む