古楽の小路

30余年住んだ杜の都から東京へ。両親の介護も終了、気が付けば高齢者に。介護される身になるまで音楽生活を楽しみたいものです

J-B フォルクレの妻

2010-09-13 13:01:37 | ルネッサンス・バロック音楽
J-Bフォルクレの後妻はかなり腕のいいクラブサン奏者
だったようだ。J-Bフォルクレ夫妻はガンバとクラヴサンで
御前演奏もしている。JーBフォルクレの良く知られた肖像画を
描いた画家Jean Martial Fredouが お嫁さんも描いていた。
なかなか素敵な女性(写真)。F.クープランのクラヴサン曲
の「傲慢な女、またはフォルクレ夫人」(問題の松前紀男氏訳)
とされているのは作曲年を考えると父フォルクレの妻、つまり
JーBフォルクレの母の方だ。こちらもクラヴサン奏者。
JーBフォルクレが父のガンバ曲集のチェンバロ版を作ったのも
こういう環境によるのかもしれない。

フォルクレのクラヴサン組曲は5つある。
手始めに第1組曲アルマンド。低音域が多く、右手も殆どへ音記号
のまま。最低音F(4本棒)が出てくる。チェンバロの鍵盤の数は
様々なので低音を弾こうと思うと「無い!」ということもある。
そういう時は使わない音(鍵盤)を必要な音と交換し調律すると
いう一時しのぎもできるが、頭が混乱しそうだ。
フレンチバロックは低音をよく使うので我がチェンバロはFまで
あってよかったとつくづく思う。

最低音は深くお腹にしみわたり、これ以上低い音がないという
絶壁に立たされたような恐ろしい感じもする。デュフリの
「フォルクレ」も低音域がおおかったな・・と合点。
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