古楽の小路

30余年住んだ杜の都から東京へ。両親の介護も終了、気が付けば高齢者に。介護される身になるまで音楽生活を楽しみたいものです

シルバーセンターへ

2010-09-23 23:20:38 | ルネッサンス・バロック音楽
朝、やっと涼しくなったのよ、と実家の母がホッとした声で
電話してきた。今日はこちらはもう晩秋のような気温で
おまけに雨がそぼ降る一日だった。

仙台駅に一番近いコンサート会場というとシルバーセンター。
ここはかつては娘のピアノ発表会やママさんコーラスの伴奏などで
行ったものだが、このところすっかりご無沙汰。周りの建物も
大分変わっていた。

今日は小池まどかさんのコンサート。開演前に11月2日のリコーダー
の師:本村睦幸氏のコンサートチラシを持ち込み、プログラムに挟み込む
単純作業。これが結構苦でない私。終了後まだ時間があるので友人と
近くで軽食。

さてコンサートは前半がメシアンの知らない曲から始まった。
あまりメシアンらしくないな・・と思っていたらメシアンらしい
和音があって腑に落ちた。
ピアノの音とモダンヴァイオリンの音がよく合うことをいまさらの
様に感じる。ピアノ共によく楽器が鳴っていて、息もぴったり
でとても自然な音楽の流れを作っていた。

休憩を挟んでピアノがチェンバロに入れ替わり、ステージは
バロック仕様に。チェンバロが少し斜めに置かれ、親密さがでた。
前半作曲家の約200年前の同じくフランスのルクレール、ラモー
ジャケ・ド・ゲールのソナタ。ルクレールの出だしを聴いたとき、
バロックヴァイオリンの内にこもる様な響きが新鮮だった。
ラモーの第2曲はチェンバロ版もあり、昨年の発表会でも弾いた曲
だがヴァイオリンとガンバのうねる様な重なりが心地よかった。
女性作曲家ジャケ・ド・ゲールのソナタは変化に富んでおり、
長い曲なのに少しも飽きさせなかった。アンコールはクープランの
趣味の融合・コンセール13番からサラバンド。
出演者全員ステージに出られ、フランスのヴァィオリン音楽を
遡るというかつてない試みのコンサートは大成功で終ったのだった。

終ってから興奮さめやらず、友人たちと遅い食事。5時前に一応
食べたのに大勢で囲む食事は美味しくてつい食べ過ぎてしまった。
良い刺激を受けたのであすから練習に身が入ることを望みつつ・・。
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