古楽の小路

30余年住んだ杜の都から東京へ。両親の介護も終了、気が付けば高齢者に。介護される身になるまで音楽生活を楽しみたいものです

東京散歩

2014-05-21 08:42:40 | その他
仙台から帰っても観光気分抜けきらず、家にいても両親の残したものの
片付けや草取りをしなくてはならないのでつい外へ気が向いてしまう。
また東京はいろいろ面白そうなところや企画があり、行きだしたらきりがない。

先日は渋谷の松涛美術館で「猫」づくしの展覧会を観た。
夏目漱石の傷みひどい「あかざと黒猫」の掛け軸や、猫好きで知られた
朝倉文夫の彫塑「居眠る猫」、アイデアものの仁阿弥道八「黒楽銀彩手焙り」
竹内栖鳳とは思えぬ洒脱な「酔興」、今回初めて知った画家・原在正の「猫図」
や中国と朝鮮の猫コーナーなど盛りだくさん。
目を細め眠る猫の丸々とした姿はかつて暮らした猫達の姿をありありと
思い出させた。あちこちで「かわいい!」という声が聞こえ、開場は和やかな
雰囲気だった。
ミュジアムショップにはどこにもあるような猫グッズばかりで絵葉書が
ほとんど売ってなくて残念だった。


先日の日曜日には「墨田ぶらり下町音楽祭」というのに行った。
巨大なスカイツリーを背にしながら、十間橋を目指す。途中ヴューポイントがあって、
本格的に写真を撮っている人もいた。なるほど十間川にツリーとビルが映る。
日曜日のせいか、それとも元々寂れているのだろうか十間橋商店街は店は殆ど
閉まり、人もまばら。
本当にここなのか・・・と心配しながら歩いていたら、会場のお店が見つかったので
一安心。4会場で30分ずつのミニコンサートが行われ、奏者たちは同じ会場
で4回演奏し、客は30分聴き、30分の移動時間があった。3会場は近くだった
ので待ち時間が結構長く、連れでもいればよかったのだが時間をもてあまして
しまった。聴いた3種のコンサートでの中では「チェロ」の山本徹氏モダン楽器に
よる無伴奏による演奏が特に印象に残った。チェロを学ぶときに必修の練習曲からの小品
ということでバッハを除き、初めて聴く曲ばかりだったが、、十分にサロンコンサート
ピースとして楽しめた。この会場はよかったが、道路に面した2会場は狭い上、
車の騒音がひどく、コンサート会場としては適当か?という疑問も残ったが、
会場のお店の方やスタッフの方たちの熱意が伝わり、心温まるひと時だった。

このごろ江戸時代小説を読むようになり、下町の場所の名前が身近に感じられるよう
になった。「下町ぶらり散歩」もしてみたいものだ。
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