東京TC 2歳牡馬レッドバリオス
(アドヴァーシティ 07 ) 祖母はGⅠ4勝を誇る北米の名牝。
由緒正しき超一流の血統背景
栗東・角居勝彦厩舎
東京5Rのメイクデビュー東京(芝1800m)は、2番人気レッドバリオス(内田博幸騎手)が勝利した。勝ちタイムは1分50秒4。半馬身差の2着に1番人気イチブンが、1馬身1/4差の3着に7番人気ソラチナサブマリンがそれぞれ入線。
レッドバリオスは栗東・角居勝彦厩舎の2歳牡馬で、父Dynaformer、母アドヴァーシティ(母の父Seeking the Gold)。
レース後のコメント
1着 レッドバリオス 内田博幸騎手
「ウォーミングアップのときからパワーがありそうな動きをしていたので、押して出て行くと折り合いを欠くだろうと思い、控えて行きました。ただ、ずいぶんと後ろになってしまったね。なかなか外に出せなくて苦労したけど、いったん外に出すとすぐに交わせるぐらいの手応えでした。いい脚を使ってくれたし、距離が延びてもいいでしょう」
2着 イチブン 勝浦正樹騎手
「フタをされるような形になったので、出して行きながらの競馬の方がよかったね。最後も内にモタれていたしね」
バリオス。
噂通りどっしりとした気性なのかパドックでも若駒らしからぬ落ち着き。
戦前は前に行って粘りこむタイプと聞いていたので、
まずはスタート決めてくれよ!と祈っていたのですが、
いきなりモッサリスタート。げっ!
しかも、隊列が固まっているところを見ると流れはスロー。
スローなはずなのに、前にいけず勝負どころから下がり始め、
直線を向いた時にはほぼ絶望的な位置どり。あぁ…
トールポピーに食らいついたあの芝の追い切りは一体…
という思いが脳裏をかすめ、きっとダート向きなんだ、
そうだ、ダートなら変わるよ、うん。などとムリやり思い込む始末。
それくらい直線半ばまではモタモタ。
さらに、直線で脚を使いかけたところで前の馬がふらふら。
しかし、嗚呼もうダメだ~と思ったそこからがすごかった。
せめて終いにいい脚を使ったという格好だけはつけておくれよ…
などという失礼なお願いに反発したのかな。
最後は、これなら入着はあるかも…
いやいや、これなら2着まであるかー!?
あ、いや、これ差しきっちゃうよーーー!!といった感じ。
ディザイアが勝ったエルフィンSを彷彿とさせました。
ただ、見ている方は勝手にどぎまぎしていたのですが、
乗っていた内田騎手はあえて抑える競馬を試みたんだそうです。
そして、直線では差しきれる手応えを掴んでいたんだそうです。
それが分かっていたらあそこまでヒヤヒヤしなかったのに(笑)