東京TC 3歳牡馬 レッドリーガル
(ショウダウン12)
OONAGH MACCOOL 10
- 父: ファルブラヴ
- 母: ショウダウン
- 母の父: Darshaan
- TYPE: 牡・鹿毛
- BIRTHDAY: 2012.03.04
- BREEDER: ノーザンファーム
欧州の厳しい舞台で名を上げてきた
母系がいよいよ真価を発揮
欧州の強豪を多数輩出した母系が、
大物誕生の鍵となる
英で競走馬デビューした母ショウダウンは、勝ち鞍をあげられないまま現役を引退し、繁殖牝
馬となりました。英で勝利を記録したフリーズ(父サドラーズウェルズ)、アバヤーン(父サドラーズ
ウェルズ)、米で1勝をマークしたビーフリー(父セルカーク)などを出産してから日本に導入。レッ
ドデュード(父アグネスタキオン)、現2歳馬ヴァネッサ(父ゼンノロブロイ)に続いて誕生したのが、
父にG1ジャパンC、などを制した世界的名馬ファルブラヴを迎えた牡駒ショウダウン12です。世
界を股にかけてG1戦を8勝した父の血と、G1仏ダービーを制した母の父ダルシャーンの血が相
乗効果を生めば、ショウダウン12のクラシック戦線での頑張りも、十二分に見えてくるはずです。
母系は欧州の強豪を多数輩出している名門で、祖母ラストセカンドはG2ナッソーS、G2サン
チャリオットSの勝ち馬。ショウダウン12の叔父にあたるオージールールズはG1仏2000ギニー、G
1キーンランドターフマイルSなどに勝ち、現在は種牡馬として活躍中です。また、G1ロイヤル
オーク賞勝ちのアレグレット、G1英チャンピオンSを2回勝っているアルボラーダ、G1オイロパ賞馬
アルバノヴァ、G2愛ダービートライアルSに勝ち、G1愛ダービー、G1英セントレジャーでともに2着
したミダスタッチも、同じファミリーの出身となります。一族に伝わる大レース向きの優秀な底力と
持続力に富んだパワフルなスピードは、ショウダウン12にとっても強力な武器となってきます。
配合診断
仏2000ギニー馬Aussie Rulesの甥にあたり、近親にも活躍馬が多数出ているMumtaz Mahalにさかのぼる名牝系。3代母AlruccabaはGrey Sovereign 4×3、母ショウダウンはMill ReefとSir Gaylordを通じるナスキロのクロスで、自身はNorthern Dancer 3×5、Bold Reason≒Never Bend 4×5、そしてSeattle SlewとMill Reefを通じるナスキロ+La Troienneのクロスもあります。全体としてはファルブラヴに欧州中距離血統の重厚な斬れ味を付与した配合、といえるでしょう。ファルブラヴ産駒といえばワンカラット、アイムユアーズ、エーシンヴァーゴウなど快速牝馬のイメージが強いですが、牡駒はトランスワープ、グローリーシーズ、タニノシュヴァリエなど父似の中距離型が多いのです。牝駒はFairy Kingに似るけれど、牡駒はファルブラヴに似るというイメージですね。芝向きの中距離馬で、母方の斬れ味が強く出れば東京や外回りでジワジワ差してくる脚質になる可能性もあります。
配合解説:望田 潤 / 栗山 求
ショウダウン12の馬体ポイント
肩
肩周囲の筋肉が細分化されている。
首
父と異なるストレートネック。
臀部
半腱様筋の幅が広く、股関節や膝が強い。
下腿骨
長趾伸筋の膨らみが大きく、キック力が強い。
馬体解説
父ファルブラヴは、異なる国で13勝のタフガイ。馬体面では筋肉の隆起が大きく恐竜のようにカーブのあるシルエットで、日本では快速牝馬を多く輩出しています。本馬は肩周囲に父同様の厚みがあり、この時期にしては筋肉の層が細分化されていますが、体高があり、首はストレートでやや長め。胴もゆったりして体型的にはスタミナ派の母父ダルシャーンの影響を感じさせます。臀部はまだ平面的ですが、臀筋群と協力して股関節を伸展させ、膝の支持にも働きかけている半腱様筋の幅が広いのが特徴です。下腿骨は長趾伸筋の膨らみが大きく、股関節に強度が加わってくれば強いキック力を発揮します。スピード系になるか、中距離系かは今後性格によって決まるはずです。
(馬体解説/関西競馬エイト 鈴木由希子)
栗東・笹田和秀厩舎
15.01.15
(笹田厩舎)
本日は坂路にて併せ馬で追い切りました。
坂路 55.2-40.4-26.1-13.0 馬なり
外エアマデレーン強めと併入
笹田調教師「今日の追い切りはレースで騎乗する浜中騎手に乗ってもらいました。予定時刻を過ぎてもなかなか坂路に入ってこないので、どうしたのかと思って確認すると坂路の入口のところでしばらくゴネていたようです。普段と違う人が乗ったのを馬が察知したのか・・・ファルブラヴの産駒ですので、気が入って難しいところが出てきているのかもしれません。でも、走り出してからはスムーズで浜中騎手も『今日のような馬場でも動きは悪くなかった』と話していました。調教でも素軽さが感じられるようになってきましたし、普段は素直で真面目に走るタイプの馬。本当に良くなるのはまだ先だと思いますが、初戦から頑張ってもらいたいです」
※今週18日(日)京都6レース・3歳新馬(芝1600m)に浜中騎手で出走が確定しています。
15.01.14
(笹田厩舎)
本日は坂路1本の後、ゲート練習を行いました。
坂路 63.8-47.4-31.5-15.8 馬なり
助手「この中間も順調に調整しています。最終追い切りは明日を予定していますので、今日はレースに向けてゲート練習を行いました。追い切りを重ねてだいぶ気持ちが入っているせいか、ゲートの中でも少しソワソワしている感じで、しっかり立っていられませんでしたね。それでもスタートの反応はまずまずでしたし、出負けするようなこともありませんでした。今日の感じなら競馬に行っても心配ないと思います」
※今週18日(日)京都6レース・3歳新馬(芝1600m)に浜中騎手で出走を予定しています。想定から除外の可能性があります。
☆京都6R 3歳新馬戦(芝1600m)
レッドリーガルは、体質に弱い面がありデビューが遅れたが、ここにきてしっかりとしてきており、調教の動きもピリッとしてきた。好馬体と言うこともあり、デビュー戦から狙ってみたい。
◎(5)レッドリーガル
○(6)ネオアトラクション
▲(13)クレスコエルザ
△(12)ヘラルド
△(11)ラブエンジェル
△(4)ホーリーエンジェル
⇒前日オッズ、1番人気3.0倍
騎手選択も勝ちに来ていると思います。
なんとか結果がほしい。
15.01.18
2番人気で6着
1月18日レース後コメント
浜中騎手「落ち着いていましたし、ゲートも上手く出てくれました。直線に向いて仕掛けた時に一瞬グッと反応して良く伸びてはいましたが、そこからの息遣いがあまり良くありませんでした。まだ体に余裕があったので、その分だと思います。少し気性面で繊細なところがあるので、初戦は競馬を理解していない分落ち着いて臨めましたが、一度使った次走でテンションが上がり過ぎないといいですね。追い切りでもレースでも良い雰囲気は感じ取れましたし、体さえ締まってくれば走ってくると思います」