騎手・中島八弥 東京サラブレットクラブ&シルクHC 一口馬主情報。

東京優駿
第80回 日本ダービー
祝出走
シルクホースクラブ所属
フラムドグロワール3歳牡馬
父母GI馬

東京TC 2歳馬募集 レッドジョーカー(タイフウジョオー08)

2010年04月30日 | 募集馬情報

レッドジョーカー(タイフウジョオー08)

100年以上日本に根付く在来牝系の出身、名門の底力を誇示

TAIFU JO O

: キングヘイロー
: タイフウジョオー
母の父: サンデーサイレンス
TYPE: 牡・黒鹿毛
BIRTHDAY: 2008.04.07
AGE: 2歳
BREEDER: 北海道新ひだか町・水上牧場

美浦・藤沢和雄

一口出資額:75,000円(税込)/ 400口 満口終了

日本土着の名門アストニシメント系の流れを汲む確実性の高い母系

 2歳10月の新馬戦、11月の500万下赤松賞を連勝し、エリート路線に乗った母タイフウジョオーですが、重賞では好成績を収められず、結局、クラシックレースへの出走は叶いませんでした。充実期を迎えたのは、4歳8月から5歳5月にかけてで、900万下鎌ヶ谷特別勝ちを含め、この時期に14戦2勝2着5回3着3回5着2回と安定感抜群の走りを披露しました。繁殖牝馬入りしてからは、これまでに4頭の中央競馬勝ち上がり産駒を輩出。なかでも、4番仔となる現役3歳馬エイシンタイガーは、OP特別葵Sに勝ち、G3CBC賞2着、G2京王杯2歳S3着と、一流短距離馬への道を邁進しています。6番仔となる牡駒タイフウジョオー08は、父にG1高松宮記念勝ちの追い込み馬キングヘイローを迎え、決め手に優れたマイラー、スプリンターへと成長してくれるはずです。
 母系は、ダービー馬クリフジ、桜花賞馬ブロケード、G1・4勝のメジロマックイーン、天皇賞・秋を勝ったオフサイドトラップなどを送り出した、日本土着のアストニシメント系の流れを汲む名門。タイフウジョオー08の近親には、8勝をあげたシュンサクオーザ、平地と障害戦の双方で活躍したユーワハッピー、公営競馬の一流馬であるヘイセイエルザ、トムファイターなどがいます。芝、ダートともにこなせる力強いスピードと、コンスタントに能力を発揮する確実性の高さが母系の特徴です。

馬格もあって軽さもある好馬体

―― キングヘイロー産駒は初めてということですが。

藤澤和師 そうなんですよ。現役時代は、ウチの厩舎の馬とも何度も対戦していて、勝ったときもあれば負けたときもあるんですが、あの頃からキングヘイローはすごくいい馬だった印象があります。最後は1200mでGⅠを勝ちましたが、能力が高かったのでいろんな距離に対応してましたよね。血統も超一流ですし。だから、やってみたいと思ってたんですけど、なかなかその機会がなくて。今回、縁あってやらせていただけることになって、すごく楽しみにしているんですよ。

―― 馬体の印象はいかがですか?

藤澤和師 1歳のこの時期にしては、馬格は十分ありますね。それでも、幅がすごくあるわけではなく、軽さもあって、ちょうどいい感じの薄目の体型なんですよね。脚元も、見たところまったく問題ないですよ。顔も敏感そうでいいですね。

―― デビュー時期は、どのあたりになりそうですか?

藤澤和師 今の段階の体つきを見れば、そんなに遅くなることはなさそうですよ。順調に行けば、札幌の後半の開催の芝1800mあたりから使うのがよさそうですね。たぶん、調教をやり始めたらすぐ仕上がるタイプだと思います。

―― では距離適性も含めて目標を教えてください。

藤澤和師 体つきを見ていると、距離はまず大丈夫でしょう。長いところでもこなしてくれると思います。目標は、もちろんクラシックですよ。

強い気性の持ち主で能力の高さは折り紙付き!

―― 母タイフウジョオーは、水上牧場の生産馬で、4勝をあげた活躍馬でもありましたが、この馬の性格は?

「いかにもサンデーサイレンスの牝駒らしい、勝ち気な性格の持ち主です。繁殖牝馬としても、その性格は、よく産駒に伝わっています。ということは、ウルサい仔が多いということですね(笑)。ただ、その気性の強さがあるからこそ、エイシンタイガーを始め、産駒がみな中央競馬での勝ち上がりを記録しているのかもしれません。まあ、元来持っているスピード能力が高いことは間違いないでしょう」

―― タイフウジョオー08も、やはり母の産駒らしい気性の強さを持っているわけですね?

「この仔は、これまでに生まれた産駒のなかでも、もっとも気が強く、まさに“怖いもの知らず”でしたね(笑)。人間に対しても、とても従順とはいえなかったし、ほかの馬に向かっていくところもありました。ただし、当歳の12月に育成牧場の方に預けてからは、だいぶ人間のいうことを聞くようになってきました。育成牧場での評価は極めて高く、エイシンタイガーを含めても、兄弟のなかで一枚上の能力の持ち主だといってくださいました」

―― 父にキングヘイローを配合した理由は?

「特には、ないです(笑)。まあ、キングヘイローの母であるグッバイヘイローには、前々から興味があって、その血を入れたいという思いはありました。結果的に、タイフウジョオー08には、ヘイロー3×3のインブリードができましたが、これが競走に行ってのピリっとしたところに繫がってくれれば、うれしいですね」

―― 母タイフウジョオーは、日本の古い牝系であるアストニシメント系の継承者ですが、こういった母系の長所や魅力は?

「実は、日本土着の牝系へのこだわりは、あまりないんです。タイフウジョオーの母系は、とにかく確実性が高いので残している。ウチは海外の繁殖牝馬セールでも馬を買ってきているのですが、なかなか産駒が走ってくれないのが、悩みの種です(笑)」

―― 競走馬として、タイフウジョオー08に期待することは?

「半兄のエイシンタイガーよりは、長い距離で活躍してくれると考えています。皐月賞、ダービーといったところに出て、ワクワクさせてくれたら、いうことはないですよね」

10.04.26 

産地馬体検査を受検しました。

10.04.15 

(山口ステーブル)
1000m坂路1本(ハロン20秒)、キャンター3200m、日によって坂路、コースで速い時計を消化。馬体重496キロ。
山口氏「この中間も変わりなく順調ですね。週1回、坂路では3F40秒を切るところまでやっていますし、坂路で追った翌日はコースで調教していますが、5Fから70~40秒くらいの時計は出しています。普段はまだ遊び遊び走るようなところがありますが、速いところにいけばピリッと集中します。それだけに競馬にいっても良いタイプだと思いますね。これだけやってもへこたれることはないし、変にテンションが上がることもないですよ」

10.03.31 

(山口ステーブル)
BTC施設内でダクとキャンター2400~3000m、週3回坂路(7~10日に1回15-15)。
山口氏「たくましい馬体は目を見張るものがありますね。フットワークにも余裕があって、この時期の若駒にしては非常に大人びています。29日から上の屋外コースが使えるようになったので、馬もノビノビ走ることができます。距離は同じでもコース形態で馬の感じ方は違いますからね。やはり広々とした方がいいと思います。坂路で一度、15-13-13秒くらいのラップを刻みましたが、その後も特に問題ありません」

10.03.15 

(山口ステーブル)
BTC施設内でダクとキャンター2400~3000m、週2~3回坂路。
山口氏「ようやく姉が勝ちましたが、抜け出してからもフワフワしていたように少し気持ちに幼さがあるんですよね。エイシンタイガーも少しそういうところはありますよね。ただ、この子は今の時期の姉と比較しても走りに対する集中力が上。競馬でもしっかり能力を出せるタイプとみています。3月下旬から外の大きな馬場が使えるようになりますが、早く広い馬場での走りを見てみたいですね。この子は夏からいけると思います」

10.02.26 

(山口ステーブル)
BTC施設内でダクとキャンター2400~3000m、週2~3回坂路。
山口氏「とにかく順調。乗りながら芯が入ってきましたよ。先生がどうするかにもよりますが、今の感じなら、かなりの確率で夏からいけると思います。うちの馬たちは、どの子もある程度のところで、筋肉の疲労をとる治療を行うのですが、この馬もそろそろ時期だったので獣医のチェックを受けたら、まだ筋肉が傷んでいないとのことでそれも先延ばしになりました。おそらく筋肉の質が良いのでしょうね。姉のウォンビーロングは道中リキむところがあって、まだ未勝利に甘んじていますが、この子は道中はゆったり走れるので終いに脚を使えるんじゃないでしょうか」

10.02.15 

(山口ステーブル)
BTC施設内でダクとキャンター2400~3000m、週2~3回坂路。
担当スタッフ「良い意味で変わりなく順調です。この時期の2歳にしては、心身ともにしっかりしているし、特に注文はありません。今の感じなら、早めのデビューを目標にできそうですよ。気持ちの面でも成長が感じられるし、このままの感じで進んでくれればいいですね。明日からは坂路の本数を2本に増やす予定です」

10.01.28 

(山口ステーブル)
BTC施設内でダクとキャンター2400~3000m、週2~3回坂路。
山口氏「この中間も順調ですね。坂路でハロン18秒くらいなら楽に出せますよ。いつでも15-15を始められる状態ですが、この時期からあまりやりすぎても良くないですからね。馬の状態に合わせて、無理のないメニューを組んでいます。グリーンチャンネルの取材でお気に入りの子を紹介してほしいと言われ、この子を挙げさせてもらいました」

10.01.15 

(山口ステーブル)
BTC施設内でダクとキャンター2400~3000m、週2回坂路。
山口氏「年を越しても変わらず順調で、距離も3000mまで延ばしています。週2回は坂路にも入れてますよ。タイム的には終い18秒くらいのところですね。乗りながら筋肉がついて、ハリも十分。やんちゃなところがありましたが、乗り出すと素直で、きわめて順調。早いうちから活躍してくれそうです」

09.12.28 

(山口ステーブル)
BTC施設内でダクとキャンター2400m、週2回坂路。
山口氏「週2回の坂路は1本目に25秒~22秒、2本目に22秒~18秒までやっています。元気いっぱいで体もしっかりしているので、早い組の中でも一番中身の濃い調教ができていますよ。もう15秒くらいならやれる体力はあるのですが、今時期から仕上げすぎてもいいことはないですからね。今は我慢して1月中に15-15を始めたいと思います」

09.11.27 

(山口ステーブル)
BTCのトラックコース・坂路コースを併用してハロン25秒のキャンターで調整。
山口氏「ハッピーネモさんでしっかり基礎を作っていただいていたので、スムーズに調整に移行できました。当初は屋内直線ウッドでダク2000m、キャンター2000mを乗っていましたが、だいぶ体力がついてきたので、現在は600mのトラックコースをメインに乗り込んでいます。今週からは坂路も併用しているように極めて順調ですよ。性格は男馬らしくとぼけたところがありますが、しゃかりきになりがちだった姉よりはこのくらいの方がいいかなと思っています。現時点でもフォームが安定してどっしり構えています。これからどう成長してくれるか楽しみです」

09.10.30 

(ハッピーネモファーム)
馴致を無事に終え、11月1日に山口ステーブルに移動予定。
担当スタッフ「セレクトに出ていたくらいなので人とのコミュニケーションは問題なかったし、馴致もスムーズにいきました。気持ちの勝ったところがありますが、うるさいというよりは闘争心の高そうなタイプ。この辺は父譲りですかね。乗っての印象は、姉のウォンビーロングをパワーアップした感じ。スピードもありそうです。よい形で山口さんにバトンタッチできますね」

09.08.14 

【2009.8月測尺】                     
馬体重440 体高156 胸囲175 管囲20.4

【予定育成先】
ハッピーネモファーム→山口ステーブル


東京TC 2歳馬募集 レッドアーガス(ペイミーキャッシュ08)

2010年04月30日 | 募集馬情報

レッドアーガス(ペイミーキャッシュ08)

ダービー馬を輩出した父とダンチヒ系の共演、夢は再び結実へ

PAY ME CASH 08

: ネオユニヴァース
: ペイミーキャッシュ
母の父: ハマス
TYPE: 牡・鹿毛
BIRTHDAY: 2008.02.07
AGE: 2歳
BREEDER: 北海道浦河町・梅田牧場

美浦・河野通文

一口出資額:35,000円(税込)/ 400口 満口終了

「最強のシルバーコレクター」メイショウドトウを出した名門母系

 母ペイミーキャッシュはアイルランド生まれ。競走馬時代は、イタリアで1勝を記録しました。繁殖牝馬となり、父デイラミの仔を宿した状態で日本へ輸入され、以降、このペイミーキャッシュ08まで、計7頭の産駒を得ています。これまでは、500万下特別を制した現役馬ディビデンドが、最大の活躍馬となっていますが、父に新進気鋭ネオユニヴァースを迎えたペイミーキャッシュ08には、さらなる前進が期待されています。
 母系は多彩な一流競走馬が輩出されている名門。なかでも、最大の大物となっているのが、G1宝塚記念をはじめ、オールカマー(JPN2)、日経賞(JPN2)、金鯱賞(JPN2)、中京記念(JPN2)と重賞を5勝した、ペイミーキャッシュ08の叔父にあたるメイショウドトウです。G1・7勝の名馬テイエムオペラオーの好敵手としても知られているメイショウドトウは、G1戦の舞台で素晴らしい走りを何度も披露し、ジャパンC、有馬記念、天皇賞・春、秋など、計5回のG1レースで2着し、「最強のシルバーコレクター」という異名を戴くこととなりました。また、同じくペイミーキャッシュ08の叔父にあたるペイミーバックも、G3伊セントレジャー制覇を含む計20勝をあげた丈夫な一流競走馬でした。このほかにも、南米ペルーの年度代表馬フレージスなどが出ているペイミーキャッシュ08の母系は、優れた中距離適性とタフネスを武器としています。

当歳から惚れこんだ馬

―― この馬のことは当歳の頃から見ているとの事ですが

河野師 はい。産まれて間もない頃から見ています。牧場さんに足を運んだ際に、放牧地で放されている姿を見て、一目で気に入りました。私はどちらかというと、血統表などを見ないで、実馬だけをまず見て判断するんですよ。予備知識を入れてから馬見をすると先入観が邪魔をしてしまいますからね。この馬の場合は一目惚れに近いですね。それ以降も何度も見させていただいていますので成長過程は把握できていますよ。

―― 2年前と今とでは印象が変わりましたか

河野師 イメージ通りの成長曲線を描いていますね。見るたびに良くなっています。欲を言えば首の長さがあと拳ひとつ分だけ長いと理想的なんですけどね、でも顔つきもキリっとしていて賢そうですし、気性の激しさは持っていますが、それは活躍する馬の必須条件ですしね。今まで見てきた馬の中でも上位の部類に入る存在ですよ。

―― 父のネオユニヴァースと比べての印象はいかがですか

河野師 ネオユニヴァース産駒はどちらかというと軽くて柔らかい馬が多いんですよ。しかし、この馬はガッチリとしたタイプですね。おそらく母方のダンジグ×レイズアネイティヴの血が表に出ているんでしょうね。凄く迫力がありますよ。

―― 適性と目標レースについては

河野師 芝、ダートを問わないタイプだと思いますが、芝の中、長距離で使っていきたいですね。先程も言ったように母方の血が出ているように思いますから、過酷なクラシック戦線もタフに駆け抜けることができそうですからね。やはりクラシックの王道を歩ませてあげたいですね。

牧場期待の繁殖牝馬の息仔にクラシック制覇の大望を託す!

 浦河にある梅田牧場は、元来が牛を扱う牧場だったそうです。競走馬の生産を始めたのは、3代目にあたる場長のお父上となる2代目から。今春に種付けした繁殖牝馬の数が9頭と、決して規模は大きくありませんが、GⅡ京王杯2歳Sを制したゲットフルマークス、OP特別門松S勝ちのトラストジュゲムといった現役オープン馬を輩出し、競馬ファンの熱い注目を浴びる生産牧場となっています。手入れが行き届いた清潔な厩舎、運動のしやすさを考え、縦長に区切られた放牧地。そんなところにも、現在の梅田牧場の充実振りが、よく顕れている気がします。
 母ペイミーキャッシュは、イタリアで現役馬として走っている時代に、梅田牧場が繁殖牝馬用に購入した馬でした。この間の経緯を、梅田場長が語ってくれました。
「2000年の有馬記念直前だったと記憶しているのですが、テイエムオペラオーと激戦を繰り広げていたメイショウドトウの半妹を買わないかと、エージェントから話があったんです。それで、馬体の写真を送ってもらって、ほとんど即決という形で購入を決めました。唯一の不安が、日本では無名の存在だった父ハマスということでしたが(笑)、調べてみると、ティンバーカントリーらを産んでいる世界的名牝フォールアスペン産駒のGⅠ馬。“これなら大丈夫だろう”と思いました」
 翌年、現役を引退したペイミーキャッシュは、海外けい養種牡馬であるダイラミとの仔を腹に宿した状態で、梅田牧場にやってきました。その後、アグネスタキオンとの配合で、現役馬ディビデントらを産んだペイミーキャッシュ。父にネオユニヴァースを得たペイミーキャッシュ08は、母の6番仔となります。
「正直、ペイミーキャッシュの仔には、もう少し走ってもらわねば困るのですが、このペイミーキャッシュ08には、確かな手応えも感じています。
ネオユニヴァースを配合したのは、ノーザンダンンサーの血が入っていない、サンデーサイレンス系種牡馬を付けたかったから。母馬は、ちょっとボテっとした体型の産駒を出しやすいのですが、それを解消するためにも、軽さがあるネオユニヴァースは合うだろうというのもありましたね」
 ペイミーキャッシュ08が生まれたとき、その馬体は素晴らしいものがありましたが、梅田場長は、ある危惧を抱いたそうです。
「とにかく大きかった。どうしても脚元の不安が出てしまいますから、“これ以上大きくならないでくれぇ~”と切実に願いました(笑)。まあ、1歳夏を迎えた現在も大型馬であることは変わりませんが、脚元の不安はまったくない。ですから、現在は、だいぶ安心しているんです(笑)」
 栗毛の大柄な馬体と、やや勝ち気な性格の持ち主であるペイミーキャッシュ08のセールスポイントは、とにかくタフであることです。
「現在は昼夜放牧をしているのですが、まったく応えた様子は見せません。昼夜放牧をして、劇的に馬体が変わってきたということではないのですが、確実に体力面のアップは計れていると思います。おそらく育成牧場に入って、馴致、調教をする際にも、すぐに適応してくれるのではないでしょうか」
 もうひとつ、よく発達した後駆から繰り出される、蹴りの強さも、ペイミーキャッシュ08の特徴となっています。
「担当の獣医さんも、“この馬の蹴りは、ほかの若駒とはまったく違う”と評しています。後ろ脚の蹄鉄は、ほかの馬のように切る必要がなく、軽くヤスリをかけるだけで、そのまま使えるんですよ」
 牧場期待の繁殖牝馬の産駒であるペイミーキャッシュ08。最後に、梅田場長に、この馬で勝ってみたいレースを伺ってみました。
「今年の皐月賞、ダービーを制したネオユニヴァースの産駒ですから、当然、クラシックレースで好勝負してくれることを望んでいます。パワー兼備の中距離型になりそうで、力の要る馬場でも強そうですね」

10.04.30 

(カタオカステーブル)
角馬場でダク1000~2000m、800m坂路1~2本(ハロン18~22秒)、週1度坂路(15-15)。馬体重540キロ。
片岡氏「調教メニューに大きな変化はありませんが、体力がついて余裕が出てきたため、リキみが抜けてリラックスした走りができるようになってきました。今後も心身共に成長を促していけるよう工夫しながら乗り込んでいきます。ここまでは良い感じで来ていると思いますよ」

10.04.15 

(カタオカステーブル)
角馬場でダク1000~2000m、800m坂路1~2本(ハロン18~22秒)、週1度坂路(15-15)。
片岡氏「コンスタントに15-15をこなし、動きや息づかいなどは着実に良化をたどっていますね。馬体面ではまだ余裕があって、ゆったりとした体つきをしていますが、先を見据えればこのぐらいでちょうど良いと思います。現時点では理想通りの成長を見せてくれていると思います」

10.03.31 

(カタオカステーブル)
角馬場でダク1000~2000m、800m坂路(ハロン18~24秒)1~2本、週1度800m坂路(ハロン15秒)。馬体重530キロ。
片岡氏「3月の3週目から坂路で15-15を開始しましたが、その後も食欲旺盛で調子の良さがうかがえますね。馬体面でも順調な成長が見られ、今後への期待感が高まってきましたよ」

10.03.15 

(カタオカステーブル)
角馬場または坂路でダク1000~2000m、800m坂路(ハロン18~24秒)1~2本、週1度800m坂路(ハロン15~16秒)。
片岡氏「引き続き前回同様のメニューをしっかり消化しています。大きな疲れや傷みもなく順調ですね。急激な変化はありませんが、乗っていて後肢に力がつき、踏み込みがしっかりしてきたのは感じますよ。これから強めの調教を取り入れますが、問題なく進めていけそうです」

10.02.26 

(カタオカステーブル)
角馬場または坂路でダク1000~2000m、800m坂路(ハロン18~24秒)1~2本、週1度800m坂路(ハロン15~16秒)。
片岡氏「徐々にペースを上げていますが、手応えは良く、余裕たっぷりの動きで坂路を駆け上がっていますよ。ダイナミックなフォームをしていますが、気性が素直なので、長い距離にも適正がありそうです。大型馬なので、徐々に速いペースを取り入れて、秋競馬のデビューを目標に進めていきたいと思っています」

10.02.15 

(カタオカステーブル)
角馬場でダク1000~2000m、坂路(800m)1~2本。
片岡氏「この中間、特に大きな変化はありませんが、入念に乗り込みを重ね、着実に体力をつけてきた印象です。大型馬ですが、動きは柔らかく乗り味もいいですね。河野先生も定期的に来場して下さって、同馬のことを気にかけてくれているようです。厳しい寒さが続きますが、体調を崩すこともなく順調ですよ」

10.01.28 

(カタオカステーブル)
角馬場でダク1000~2000m、坂路(800m)1~2本。馬体重534キロ。
片岡氏「徐々にキャンターのペースを上げて、ハロン20~24秒くらいのところで乗っています。まだ緩い部分があるものの、坂路では大きなフットワークでグイグイと駆け上がってきます。馬格があって雄大な体は非常に見栄えがしますね。坂路を中心に腰から後肢がしっかりしてくれば、さらに手応えを感じられるようになると思います」

10.01.15 

(カタオカステーブル)
角馬場でダク1000~2000m、坂路(800m)1~2本。
片岡氏「メニュー的には前回と変わりありませんが、フレグモーネはすっかり良くなって順調にきています。飼葉を良く食べてなかなか絞れませんが、脚元などは問題はありません。大柄な馬ですが重苦しい感じはなく、騎乗した者は背中のやわらかさを挙げますよ」

09.12.25 

(カタオカステーブル)
角馬場でダク1000~2000m、坂路(800m)1~2本。馬体重536キロ。
担当スタッフ「フレグモーネで休んでいましたが、12月に入って運動を再開しています。現在はダクで体をほぐしてから、坂路を緩めのペースで1~2本。基礎体力をつけている段階ですね。まずはじっくりと乗り込んで、しっかりとした体づくりから始めます」

09.11.30 

(カタオカステーブル)
11月下旬に左後肢にフレグモーネ(細菌などによる化膿疾患)を発症したため治療休養中。馬体重526キロ。
担当スタッフ「じっくりと馴致を進めてから、角馬場、坂路コースでのダク・キャンターに移行しましたが、先日フレグモーネを発症してしまったので、現在は治療休養中です。ただ、歩様には問題ないので、近日中には運動を再開できると思います。写真で見てもらえれば分かると思いますが、均整のとれた美しい馬体をしています。ボリュームはありますが、これから絞れてくると思うし、バランスがいいので問題ないでしょう。河野先生も頻繁に状態を確認に来てくれるんですよ。これからの成長が楽しみです」

09.10.30 

(カタオカステーブル)
騎乗馴致中。馬体重508キロ。
担当スタッフ「10月2日に当牧場にきて、翌日からパドック放牧とマシン運動で調整してきました。16日からは騎乗馴致も開始。少し慎重な一面はのぞかせますが、落ち着いているので問題ありません。じっくり進めたいと思います。この時期にしては体がピカピカでとてもきれいな馬です。馬体重ほど重さも感じさせませんよ」

09.08.14 

【2009.8月測尺】                     
馬体重480 体高159 胸囲185 管囲20.5

【予定育成先】
カタオカステーブル


東京TC 2歳馬募集 レッドシュライン(シャリマーガーデン08)

2010年04月30日 | 募集馬情報

レッドシュライン(シャリマーガーデン08)

“父サンデーサイレンス系×母の父カーリアン”、資質の高さに疑いなし

SHALIMAR GARDEN 08

: ネオユニヴァース
: シャリマーガーデン
母の父: カーリアン
TYPE: 牡・鹿毛
BIRTHDAY: 2008.05.05
AGE: 2歳
BREEDER: 北海道安平町・ノーザンファーム

美浦・藤沢和雄厩舎

一口出資額:55,000円(税込)/ 400口

クラシックレースで好走する中距離適性とスケールの大きさを持つ

 アイルランドで生まれた母シャリマーガーデンは、イギリスで走り、未勝利のまま現役を引退しました。まずは当地で繁殖牝馬となり、英で1勝を記録した牡駒ウォラッドを産んでいます。2001年のキーンランド繁殖牝馬セールでノーザンファームに落札され、日本へ。これまでに、公営名古屋で2勝を記録している現役馬レガルメンテ、同じく公営名古屋で勝ち鞍をあげたラホールフォート、中央競馬所属の現役馬エフティレジェントなどの産駒を得ています。日本で産まれた5番目の仔にあたる牡駒シャリマーガーデン08は、父に2009年牡馬クラシック戦線を席巻したネオユニヴァースを持つ期待馬。母父が抜群の底力と芝適性を誇るカーリアンだけに、皐月賞、ダービーでの好走も十分に考えられます。
 母系は世界的規模で一流馬を輩出している活力に富んだ一族。祖母プロデューサーは、G1フォレ賞、G2オペラ賞などを制した名牝で、愛オークス2着、仏オークス3着とクラシックレースでも好成績を収めています。叔父バッハは、G2ロイヤルウィップSの勝ち馬。ジャンプラ賞、タタソールズゴールドCといったG1戦でともに2着し、現役引退後は種牡馬入りを果たしています。札幌記念(JPN2)など重賞3勝のエアエミネムも同じ一族の出身者。やや勝ち味に遅い面もありますが、優秀な中距離適性とスケールの大きさが、母系に共通した長所となっています。

じっくり仕上げてクラシックへ

―― 馬体の印象はいかがですか?

藤沢師 バランスのとれた良い馬ですよ。ネオユニヴァースは重たいタイプを出すんじゃないかなと想像していたんですけど、産駒は軽くて柔らかいタイプの仔が多いですね。また、そういうタイプの馬が今年のクラシックを賑わしていましたよ。

―― この仔に関してはどうですか?

藤沢師 この仔も素軽くて柔らかい身のこなしをしていますよ。カーリアンの肌ですから薄手に出ていますね。カーリアンの仔は私も何頭かやらせてもらいましたが、この血統は薄手で目立たない仔のほうが活躍する傾向があるんですよ。体高もあるので、徐々に幅も出てくると思いますが、現段階では両親から良い部分を受け取っているように見えますね。

―― デビュー時期や距離適性についてはいかがですか?

藤沢師 5月産まれですし、使い出しは秋の東京をイメージしています。血統的にも成長力のあるタイプなので、無理せず、この馬の長所を引き出していきたいですね。距離適性に関しては2000M以上~クラシックディスタンスの2400Mですね。

―― 目標を教えてください。

藤沢師 使いながら適性を見て行きますが、やはりクラシック戦線に乗せたいですね。

クラシックを意識させてくれる柔軟性に優れた素質馬

―― 現時点では、小柄な印象が強いシャリマーガーデン08の馬体ですが?

「5月生まれということも影響しているのでしょうが、まだまだ成長すると思いますので、問題はないでしょう。小柄ではありますが、細くてスラッとした脚、無駄な肉がない腹回り、引き締まった張りのある筋肉で覆われた前躯や後躯、新陳代謝の良さを証明する薄い皮膚と、馬体面の魅力も多い若駒ですよ」

―― 父が、2009年牡馬クラシック戦線を席巻したネオユニヴァースですが?

「ネオユニヴァースには、小柄な馬体の産駒も多いですし、その意味でも、心配はないと思います。また、身体全体を使った、柔らかな身のこなしも、お父さんに、よく似ていますね。これまでの母シャリマーガーデンの産駒のなかでも、身体面、能力面とも、いちばんの素質馬ではないでしょうか」

―― シャリマーガーデン08の身のこなしは、どんなところが特徴しょうか?

「常歩、速歩は無駄のない脚捌きを見せています。また、繋を柔らかく使ったキビキビとした歩様からは、身の軽さが感じられます。キャンターは、身体全体を上手に使い、弾むようにして走ります。とにかく、無駄な力が入っていない、スムーズなフォームで走る馬、いかにも乗り味が良さそうですね」

―― 性格はどんな感じなのですか?

「人間との距離感が分かっていて、とても扱いやすい馬ですよ。曳き馬、洗い場練習などの馴致では、のみ込みが早く、すぐに理解して行動に移せます。環境の変化などで、イレ込むこともありますが、いい意味で牡馬らしい気性を持った馬といえるでしょう」

―― 飼い食いは、よい方ですか?

「夜間放牧をしてから収牧しても、疲れを見せず、しっかりと飼い葉を食べています。脚元もいつもスッキリとしていますし、身体の強さを感じさせてくれますね」

―― では、最後にシャリマーガーデン08に対する期待を聞かせてください。

「走り方や馬体の造りから、ダートよりは芝の方が走ってくれそうです。距離はマイル~2400mまで、幅広くこなしてくれると思います。5月生まれですから、焦らずに調教して、冬ぐらいにデビューしてくれればいい。もちろん、クラシック路線での活躍を期待しています」

10.04.15 

(ノーザンファーム空港)
坂路2本(ハロン16秒)、週1回は終い14秒。
担当スタッフ「この中間から、週1回、坂路でラスト1F14秒の強め調教を開始しました。線の細さはありますが、調教自体は非常に順調。体型的なものもあるので、そう心配する必要はなさそうですね。ペースを上げても、馬体重は435キロと微増しています。このままの雰囲気で進めていければ良いですね」

10.03.31 

(ノーザンファーム空港)
坂路2本(ハロン16秒)の調整。馬体重427キロ。
担当スタッフ「体は減ってきましたが、馬自身はとても元気に坂路の先頭を駆け上がっています。飼葉は食べているのですが、まだ実になりにくいのかもしれませんね。今のペースに完全に慣れて、より食いが増してくれば、自然と体も増えてくると思います。特に不安もなく、うちでも順調な1頭なんですよ」

10.03.15 

(ノーザンファーム空港)
ハロン16秒前後の坂路主体の調整。馬体重425キロ。
担当スタッフ「この中間も順調にきています。線の細さは兄弟譲りなんでしょうね。だから特に気にしていません。父の産駒もこの手の馬が走っていますからね。芯はしっかりしていそうですよ。ここまで特に問題はないので、このまましっかり鍛えていきたいと思います」

10.02.26 

(ノーザンファーム空港)
ハロン16秒前後の坂路主体の調整。
担当スタッフ「変わりなく順調に乗り込んでいます。坂路でのラップを速め、現在はハロン16秒くらい。馬に合わせる感じで徐々にペースアップしているので、なんなく対応していますよ。馬体重はそう変わりないですが、スッキリとした体の中にもハリなどが増してきています。この時期にしては毛ヅヤなども良好ですよ」

10.02.15 

(ノーザンファーム空港)
ハロン17秒前後の坂路主体の調整。馬体重446キロ。
担当スタッフ「1日2本坂路でじっくり鍛えています。体も徐々に逞しさを増していますよ。順調にきています」

10.02.01 

(ノーザンファーム空港)
担当スタッフ「この中間からは、坂路コースを主体にしたメニューを組んでいます。進捗の早い方の組でやれているので、ここまで順調と言えるでしょうね。坂路に切り替えてからも、特に不安な面はないし、この後もしばらくはここで土台を固めていきたいと思います。馬体重は445キロです」

10.01.15 

(ノーザンファーム空港)
周回コースにてハロン18~20秒前後のキャンター1800m。
担当スタッフ「直近の馬体重で440キロを超えてきたように、乗りながら順調に成長しています。ただ、週によっては430キロ台に落ちたりするので、まだ完全には実になったとは言えません。これからしっかり土台を固めていければと思います。性格は真面目で余計なこともしません。今後も順調に進めていけそうですよ」

09.12.28 

(ノーザンファーム空港)
周回コースにてハロン18~20秒前後のキャンター1800m。馬体重438キロ。
担当スタッフ「まだ小柄ですが、乗りながら順調に体を増やしているのはいい傾向ですね。ペースアップにもしっかり対応していますよ。動きには素軽さがありますね。今後も乗りながら成長を促していきます」

09.11.30 

(ノーザンファーム空港)
周回コースにて軽めのキャンター1400m、週2回900m坂路。馬体重427キロ。
担当スタッフ「今月も順調に乗り込んでいます。徐々に負荷を高めていますが、体は徐々に増えてきています。気性面や飼食いの方は問題ないですよ。薄手に映る体は父譲りというのもあるでしょうね。それでも、これからの成長でたくましさも出てくると思いますよ」

09.10.30 

(ノーザンファーム空港)
400m周回コースをハッキングキャンターで3週。馬体重420キロ。
担当スタッフ「馴致から乗り慣らしまで問題なくクリアしてきました。小柄な馬ですが、しっかり食べて順調に体を増やしています。クビから肩にかけてのラインがきれいで、毛ヅヤもこの時期にしては悪くないですね。成長力のありそうなタイプなので、今後の推移が楽しみです」

09.08.14 

【2009.8月測尺】                     
馬体重403 体高155 胸囲173 管囲19.3

【予定育成先】
ノーザンファーム空港


東京TC 2歳馬募集 レッドレジーナ(チケットトゥダンス08)

2010年04月30日 | 募集馬情報

レッドレジーナ(チケットトゥダンス08)

Sadler's WellsとRivermanを内包した母に、SS系との相性の良さを予感

TICKET TO DANCE 08

: アグネスタキオン
: チケットトゥダンス
母の父: サドラーズウェルズ
TYPE: 牝・鹿毛
BIRTHDAY: 2008.03.07
AGE: 2歳
BREEDER: 北海道千歳市・社台ファーム

栗東・藤原英昭

一口出資額:35,000円(税込)/ 400口 満口終了

欧米で重賞勝ち馬を多数輩出している母系は、牝馬の活躍が顕著

 アイルランド生まれの母チケットトゥダンスは、イギリスで1勝を記
録した競走馬でした。米で繁殖入りし、2003年キーンランド繁殖牝馬セールで社台ファームが落札。日本で産んだ父ディストーティドヒューマーの牝駒ファニーストーリーは、デビュー2戦目となる京都D1200m未勝利戦で勝ち鞍をマークしています。父にウォーエンブレムを持つ2番仔となる牡駒が、現役馬シビルウォー。シビルウォーは長い距離で争われるダート戦を中心に使われ、これまでに計3勝をあげています。5番仔となる牝駒チケットトゥダンス08は、父に2008年首位種牡馬アグネスタキオンを迎えた期待馬。名種牡馬ヘイルトゥリーズン4×5のインブリードが完成し、スピード能力に優れたタイプとなりそうです。
 母系は、欧米の活躍馬が多数輩出されている名門。G2アスタリタS、G2バーバラフリッチーHなど米の重賞を計4勝している名牝ミスゴールデンサークルは、チケットトゥダンス08の叔母にあたります。一族から登場した最大の大物が、英2歳牝馬チャンピオンに輝き、3歳時にはG1愛1000ギニーを制した、クラシックホースのフォレストフラワー。フォレストフラワーの母となるリープライヴリーも、G3英オークストライアルを勝ち、G1ヨークシャーオークスで2着した名牝でした。牝馬の活躍馬が目立つのも、この母系の特色となっています。

クラシックを意識して進めたい

―― 馬体の印象はいかがですか?

藤原英師 まず第一印象は、バランスの良さですね。まだ1歳ですから、これから成長するにしたがって、このバランスのいい骨格に、付くべきところに筋肉が付いてくれれば、理想的な馬体になりそうです。顔も品があっていいですね。

―― 使い出しは想定できますか?

藤原英師 デビュー時期に関しては、現段階ではなんとも言いづらいですが、しっかり成長を待ったほうが良くなるタイプだと思います。そんなに遅くなることはないでしょうが、あせらずやっていきますよ。

―― 適性はどのあたりでしょう?

藤原英師 兄のシビルウォーは、ダートで活躍していますが、あの馬は父がウォーエンブレムですからね。アグネスタキオンに替わって、軽さが出るでしょうから芝でも十分いけると思いますね。配合的にキレもあるでしょう。距離は、ちょっと長めのほうが合うかもしれませんね。

―― 藤原英厩舎では、今年のオークスにアグネスタキオン産駒3頭がエントリーしましたが、この血統のコツはあるんですか?

藤原英師 コツなんてないないですよ(笑)。それは、単純にアグネスタキオンがいい種牡馬で、その仔たちに能力があったからだと思います。

―― 目標を教えてください。

藤原英師 当然、牝馬なので、目標は桜花賞、そしてオークス。まあ、やはりまずは桜花賞ですね。出資してくれる会員さんも、そのあたりを期待してるでしょうからね。クラシックは意識して、使命感を持って頑張ります。

父の長所を受け継いだバランス取れた好馬体の持ち主

―― チケットトゥダンス08の、ここまでの成長過程を簡単に教えてください?

「当歳時は、薄手で四肢が長い、ヒョロッとした体型をしていたのですが、運動量の増加とともに、胸前や腰の周辺の筋肉がどんどん張ってきました。1歳夏を迎えての成長には、本当に目を見張るものがありますね」

―― 父アグネスタキオン自身もそうでしたが、産駒も筋肉質の逞しい馬体の持ち主が多いですね。

「これまでの母チケットトゥダンスの産駒は、前躯の造りに比べ、後躯が淋しい印象があったのですが、アグネスタキオンを配合したことで、前後のバランスが取れたように感じています。それにしても、チケットトゥダンス08の力強い首差しと肩先の充実した筋肉、加えて蹴りの強い発達した後躯は、まさに父の産駒に特有なものですね」

―― チケットトゥダンス08の性格は、どんな感じなのですか?

「とても素直で扱いやすい馬です。それに頭の良さもかなりなもので、学習能力が本当に高いんです」

―― 秋になって始まる、馴致や調教でも、学習能力の高さが活かされそうですね?

「そうですね。競走馬として羽ばたくための準備は、きっとスムーズにこなしてくれるはずです」

―― 放牧地での走りはどうですか?

「力強さと柔らか味を兼備していて、素質の高さを十分に感じさせてくれています」

―― 競走馬チケットトゥダンス08に期待することは?

「芝、ダートともにこなせるはずですし、仕上がりも早そう。ぜひ、大きなレースで輝いて欲しいですね」

10.04.30 

(社台ファーム)
マシン運動120分、常歩3000m、ダク1200m、キャンター1200m、直線坂路(ダート)1000m(ハロン18秒)。馬体重491キロ。
担当スタッフ「直線ダートコースでハロン18秒の乗り込みを順調に消化。乗りながら着実に動きは良化していますが、馬体面にはまだまだ向上の余地がありますね。もう少し腹袋が出てゆったりとした格好になってくればいいと思います。肌・艶もこれからもっと良くなってきますよ」

10.04.26 

4月22産地馬体検査を受検しました。

10.04.15 

(社台ファーム)
マシン運動60分、常歩3000m、ダク1200m、キャンター1200m、直線坂路(ダート)1000m(ハロン20秒)。
長浜氏「緩めず乗り込んで体がだいぶしっかりしてきました。まだ良化の余地は残していますが、ここにきての充実ぶりが目立つ1頭です。直線コースで乗り始めた当初より、終いの踏ん張りが利くようになってきたし、乗りながら体にも厚みを増してきたので、さらに負荷を高めていきます。暖かくなれば、今以上に良化が見込めるし、これからも頑張ってほしい」

10.03.31 

マシン運動60分、常歩3000m、ダク1200m、周回コースでキャンター1200m、直線坂路(ダート)1000m(ハロン20秒)。馬体重478キロ。
長浜氏「写真を見ても分かる通り、まだ体のハリ・ツヤなどはもうひとつ。でも乗りながら、肉付き自体はグンと良化してきましたね。この馬はもっともっと変わってきそうな気配に満ちていますよ」

10.03.15 

(社台ファーム)
マシン運動60分、常歩3000m、ダク1200m、周回コースキャンター2000m、直線坂路(ダート)1000m。馬体重466キロ。
長浜氏「今週から直線ウッドからダートに移行しました。どの馬も終いは一杯ですが、この子も苦しいながらも最後まで頑張って走っています。心身ともに完成途上なので、負荷をかけすぎず、それでいて甘すぎず、適正な負荷をかけて鍛えていきます。体の使い方などはだいぶ良くなってきましたね。走りにも集中しています。ただ、走る前後に遊びたくて仕方ない様子なのは、まだ幼いからでしょう」

10.02.26 

(社台ファーム)
マシン運動60分、常歩3000m、ダク1200m、周回コースキャンター2000m、直線坂路1000m。馬体重467キロ。
長浜氏「直線ウッドでハロン18秒を消化しています。メニューはしっかりこなしていますが、毛ヅヤ、体のハリ、その他もまだこれからの馬といった印象ですが、どこかでガラッと変わってきそうな感じです。暖かくなるまでは今のペースでしっかり負荷をかけていきます」

10.02.15 

(社台ファーム)
マシン運動60分、常歩3000m、ダク1200m、周回コースキャンター2000m、直線坂路1000m。馬体重466キロ。
長浜氏「変わりなく直線ウッドでハロン20秒のところを乗っています。体は466キロありますが、数字よりも華奢に映るのは変わりません。でも、まだこれからの馬といった印象なので、全く心配はしていません。乗りながら良化してくると思います」

10.01.28 

(社台ファーム)
マシン運動60分、常歩3000m、ダク1200m、周回コースキャンター2000m、直線坂路1000m。馬体重468キロ。
長浜氏「ウッドの直線坂路にてハロン18秒のキャンターを消化。見た目の動きは良いですね。ただ、数字から受けるタイムより、全体に華奢な印象を受けます。ただ、まだこれからの馬だし、乗り込みながら変わってきそうな気がします」

10.01.15 

(社台ファーム)
マシン運動60分、常歩3000m、ダク1200m、周回コースキャンター2000m、直線坂路1000m。馬体重466キロ。
長浜氏「直線ダートとウッドを併用してみっちり乗り込んでいます。ウッドだとまずまずの動きを見せてくれますが、力のいるダートではまだ終いにしんどくなります。全体に筋力がついてくれば大丈夫。しっかり鍛えていきますよ」

09.12.28 

(社台ファーム)
マシン運動60分、常歩3000m、ダク1200m、周回コースキャンター2000m、直線坂路1000m。馬体重461キロ。
長浜氏「直線坂路でハロン20秒のペースで乗り始めています。負荷を高めていっても問題ないですね。これからじっくり乗りこんでいきます。全身の筋力アップを目標に日々鍛錬を重ねていきます」

09.11.27 

(社台ファーム)
マシン運動60分、常歩3000m、ダク1200m、周回コースキャンター2000m。馬体重465キロ。
長浜氏「現在も放牧を継続しながら、周回コースのキャンターも順調にこなしています。まだいくらか非力な印象はありますが、逆に牝馬らしい切れと柔軟さが目立ち、バネのある走りが目を引きます。素質を感じている1頭で、これからの成長が楽しみです」

09.10.30 

(社台ファーム)
マシン運動60分、昼夜放牧。馬体重472キロ。
担当スタッフ「サイドレーンを装着しながらのマシン運動と乗り慣らしを並行して行っているところです。乗り慣らしも終盤にきていますが、今のところ何の問題もなし。気持ちも安定して体の細化も見られません。随所にセンスのあるところを見せているから、キャンターに移行してからの動きが楽しみです。」

09.08.14 

【2009.8月測尺】                     
馬体重447 体高156 胸囲183 管囲19.3

【予定育成先】
社台ファーム 


東京TC 2歳馬募集 レッドデセーオ(レミニセントリー08)

2010年04月30日 | 募集馬情報

レッドデセーオ(レミニセントリー08)

ダービーに出走した兄を超える存在へ、父の底力が最大の武器

REMINISCENTLY 08

: アグネスタキオン
: レミニセントリー
母の父: アファームド
TYPE: 牝・栗毛
BIRTHDAY: 2008.02.14
AGE: 2歳
BREEDER: 北海道日高町・下河辺牧場

栗東・庄野靖志

一口出資額:35,000円(税込)/ 400口 満口直前

米の超名門ラトワンヌ系の血を引継ぐ母系は強力な武器となる!

 母レミニセントリーは、米で走った未勝利馬。まず米で繁殖牝馬となり、米で8勝を記録したエスタエー、米2勝のグレイスフルステッパーなどの産駒を出しています。日本では、米で種付けされた公営競馬2勝馬マコトダンディを始めとして、レミニセントリー08まで、計7頭の産駒を得ています。これまでの日本生まれの産駒のなかで、いちばんの活躍馬が、父にサンデーサイレンスを持つピサノクウカイ。OP特別プリンシパルSを勝ったピサノクウカイはダービーに駒を進め、キングカメハメハの7着に健闘しています。サンデーサイレンスの後を継ぎ、リーディングサイアーに輝いたアグネスタキオンを父とするレミニセントリー08にも、牝馬クラシック戦線を賑わす活躍が期待されるところです。
 母系は、バックパサー、カーリアン、イージーゴーアー、スマーティジョーンズなど、数多くの名馬を送り出してきた米の超名門ラトロワンヌ系の流れを汲む一族。4代母に計21勝をあげた米古牝馬王者ストレイトディール、曾祖母ソーエンディアリングの産駒に米2歳G1デルマーフューチュリティの勝ち馬クオリファイなどを持つレミニセントリー08の一族も、名門の名に恥じない、強力なものとなっています。パワフルなスピードに、大レース向きの底力と仕上がりの早さを兼備した母系の血は、競走馬レミニセントリー08の成功を後押ししてくれるはずです。

骨格がしっかりしていて長く活躍しそう

―― 馬体の印象はいかがですか?

庄野師 牧場で、遠めに見たときから、いい馬だな~という印象を持ちましたね。けっこう大柄なんですよ。470キロぐらいかな、競馬に行く頃には500キロ以上にはなるかもしれませんね。全体的にバランスもいいし、骨格もしっかりしていて、骨量も多く、関節も大きいガッチリしていますしね。馬格もある。大きくなっても大丈夫そう。アグネスタキオンの仔で、あまり大きいと、ちょっと脚元が心配になるんですが、そのへんは大丈夫そうですね。どこかズレがあったりというような馬ではないですしね。

―― 血統や馬体から、仕上がりや距離適性はどういうイメージでしょう?

庄野師 馬格があるから、急いで仕上げて急いで勝つ、というようなタイプじゃないでしょうね。じっくり成長を促してあわてずしっかり仕上げていった方が、古馬になっても長く活躍できるような馬に育ってくれると思います。距離は、短いところという感じではないですよね。

―― では、目標を教えてください。

庄野師 牝馬ですから、やっぱり桜花賞ですね。大きいところを狙いたい、と思わせる馬ですよね。兄のピサノクウカイがプリンシパルSを勝ってダービーで7着。それを超えられるように頑張ります。

まるで男馬のような逞しい馬体を持ったスピード型牝馬!

―― 牝馬ではありますが、レミニセントリー08の逞しい馬体は、思わず惚れ惚れしてしまう、素晴らしいものですね。

「本当に、そうですね。この馬を見た競馬関係者は、“エッ、男馬じゃなかったの”と、みなさんビックリされるんですよ(笑)。1歳夏の現時点で、馬体重は450キロ強。骨量が豊富で、脚元はとても丈夫、内臓面も強く、まさに健康そのものです。実際、牡、牝を含め、ウチにいる1歳馬のなかでも、現時点の馬体ということでは、このレミニセントリー08が、ナンバー1といえるかもしれません」

―― 栗毛という毛色を含めて、お父さんのアグネスタキオンに、とても似ているように思えるのですが?

「お母さんのレミニセントリーとは、まったく似ていない。まさしく、“これこそがアグネスタキオン産駒”と断言できる若駒ですね」

―― 競走馬になったときの最大の武器は、スピードいうことになるのでしょうか?

「トモの筋肉の発達が素晴らしく、くっきりと筋が出ている。スピードに関しては、間違いなく一級品のものを持っているはずです」

―― 母レミニセントリーの産駒には、OP特別プリンシパルSを勝ったピサノクウカイが出ていますが、この半兄とレミニセントリー08を比較すると、どんな違いがあるでしょうか?

「馬体そのものでいえば、レミニセントリー08の方が上だと思います。当然、OP特別勝ちのピサノクウカイを超える競走成績を収めてくれることを期待しています」

―― レミニセントリー08の距離適性は、どうご覧になっていますか?

「持ち前のスピードを十二分に活かせる、マイル~2000m戦といったところがターゲットになってくると思います。それと、レミニセントリー08は、仕上がりの早さを持っていると考えています。2歳時から一線級で活躍できる可能性も高いと思いますよ」

―― となると、阪神JFを制して、2歳牝馬王者にという期待も高まってきますね。

「そんな楽しみを抱けるだけの素質馬であることは、確かですね」

10.04.15 

(下河辺牧場)
ダク1200m、キャンター2000~2400m。週3回坂路1本(ハロン15秒)。
下河辺氏「11日に右膝を外傷してしまったので、今週の調教は軽めにとどめておきます。でも、患部の腫れもすぐに引いてきたので、このまま良くなると思います。コンスタントに速いところをやってきたので、いい骨休みと思っています。メニューは外傷前のものですが、坂路ではラスト2Fから15-15を消化しています。速いところをやりだして、気持ちの面でも前向きさが出てきました」

10.03.31 

(下河辺牧場)
マシン運動40分、屋内ダートでキャンター2000~2400m、週4回1000m坂路1本(ハロン16秒)。馬体重497キロ。
下河辺氏「この子も週4日の坂路と運動量を増やしました。先週末に終い15秒の時計もマーク。問題なさそうなので、このまま取り入れていこうと思います。ただ、まだ15秒くらいだと、いくらか走りにぎこちなさを残しているので、乗りながらしっかりとしたフォームを形成していきたいですね。28日に庄野先生がお見えになって、『良くなったね』と喜んで帰っていかれましたよ」

10.03.15 

(下河辺牧場)
マシン運動40分、屋内ダートでキャンター2000~2400m、週3回1000m坂路1本(16~17秒)。
下河辺氏「坂路の本数を週3回に増やし、終いのピッチも16秒台まで上げています。おっとりした子でしたが、キャンター時は良い意味でうるさい面が出てきました。これがタキオン産駒らしい気質ですね。前向きにやる気が出てきたんじゃないかと思っています。動きは相変わらず素軽いですよ」

10.02.26 

(下河辺牧場)
マシン運動40分、屋内ダートでキャンター2000~2400m、週2回1000m坂路1本(17~18秒)。馬体重492キロ。
下河辺氏「この子も順調に来ています。最近、我の強い面が出てきましたが、その点は良いと思います。あまりおっとりしすぎても困りますからね。上のサンライズシュートは結果が出ていませんが、あの子も育成時代は良かったのにどうしてかなと思っていたら、どうやら気性の関係で去勢したようです。この子に関してはその心配はないし、父がタキオンでこれだけの馬格をしているのだから、もちろん期待は大きいですよ」

10.02.15 

(下河辺牧場)
マシン運動40分、屋内ダートでキャンター2000~2400m、週2回1000m坂路1本(18秒)。馬体重492キロ。
下河辺氏「この子も順調です。坂路の負荷を少しずつ高めていますが、頑張ってついてきていますね。このまま進めていけば、体力もしっかりついて、立派な体格に負けない中身が伴ってくると思います」

10.01.29 

(下河辺牧場)
マシン運動40分、屋内ダートにてキャンター1600~2400m、週2回屋内1000m坂路1本(20秒)。馬体重490キロ。
下河辺氏「この子は僕自身が乗って調教していますが、大柄なわりに軽やかな走りをしますね。少しおっとりしたところはありますが、乗り出すと良さが出ますね。坂路の走りにも前向きさと真剣さが出てきました」

10.01.15 

(下河辺牧場)
マシン運動40分、屋内ダートにてキャンター1600~1800m、週1回屋内1000m坂路1本。馬体重492キロ。
下河辺氏「ケイウー(ケイウーマン08)と一緒の組で調教に励んでいます。仲も良いですよ。こちらは大きな馬ですが、動きに重さは全く感じません。馬体もしっかりして頼もしい感じです。普段はおっとりしてボーっとしていますが、調教で人が騎乗するとキリッとしてきます。オン・オフの切り替えができる子ですね」

09.12.25 

(下河辺牧場)
マシン運動40分、屋内ダートにてキャンター1200~1800m、週2回屋内1000m坂路1本。馬体重492キロ。
下河辺氏「大柄な子ですが、走りに重さは感じられません。手先の軽いフットワークで順調に調教に励んでいます。気性も素直で扱いやすいので調整も楽ですよ。今後もスムーズに進みそうです」

09.11.30 

(下河辺牧場)
マシン運動30分、ダートコース1000mにて軽めのキャンター。週2~3回坂路1本。馬体重495キロ。
下河辺氏「乗り慣らしは難なくこなし、他馬と同様のメニューで乗りこんでいます。相変わらず見栄えのする子ですね。気持ちも落ち着いているし、騎乗者の指示にも従順で素直に従っています。この様子なら、スムーズに進めていけそうですね」

09.10.30 

(下河辺牧場)
昼夜放牧、ダートコース1000mにて軽めのキャンター。馬体重495キロ。
担当スタッフ「昼夜放牧と軽めのキャンターを並行して行っています。大柄な割に重さを感じさせない動きを見せますね。随所に俊敏なところを見せますが、パワーも兼ね備えていると思います。毛ヅヤがピカピカでとてもきれいな子ですよ」

09.08.14 

【2009.8月測尺】                     
馬体重460 体高157 胸囲176 管囲19.5

【予定育成先】
下河辺牧場


東京TC 2歳募集馬 レッドディアーナ(ケイウーマン08)

2010年04月28日 | 募集馬情報

レッドディアーナ(ケイウーマン08)

母と兄が重賞ウイナーの良血背景に、希代の英雄の魅力が加勢

KEI WOMAN 08

: ディープインパクト
: ケイウーマン
母の父: ラストタイクーン
TYPE: 牝・黒鹿毛
BIRTHDAY: 2008.01.30
AGE: 2歳
BREEDER: 北海道日高町・下河辺牧場

栗東・安田隆行厩舎

一口出資額:50,000円(税込)/ 400口 満口終了

母、半兄が重賞を制した名血馬、母系からは超一流種牡馬も出る!

 アイルランド生まれの外国産馬として走った母ケイウーマン。勝ち鞍はふたつだけでしたが、3歳時の充実振りは素晴らしいものがありました。重賞初挑戦となった3月のアーリントンC(JPN3)で3着し、5月の京都4歳特別(JPN3)では、牡馬陣を蹴散らし、初重賞制覇を達成。その後も、ニュージーランドT4歳S(JPN2)、ローズS(JPN2)など重賞で4度2着を記録しています。当時は、外国産馬に桜花賞、オークスの出走権利がなく、NHKマイルCもまだ創設されていませんでしたが、制約の大きいなかで、安定して好成績を収めた母ケイウーマンの地力の高さは、間違いなくG1級のものがありました。繁殖牝馬としても、2002年生まれで、OP特別エイプリルSを勝ったマチカネキララ、2005年生まれでG3ダイヤモンドSを制した現役馬モンテクリスエスといった一流競走馬を送り出す成功を収めています。この母に、21世紀の日本最強馬ディープインパクトが配合された牝駒ケイウーマン08は、当然のことながら、大きな期待を担った名血馬です。母が走れなかった桜花賞、オークスに駒を進め、そこで好勝負する可能性も十分に持っているはずです。
 母系から出た超大物が、曾祖母リヴァーレディの直仔であるリヴァーマン。G1仏2000ギニーなどを制したリヴァーマンは、G1凱旋門賞馬ゴールドリヴァーなどの産駒を得て、2度に渡り仏首位種牡馬に輝きました。

現段階では非の打ち所がない

―― 馬体の印象はいかがですか?

安田隆師 とにかく、雰囲気がすごくいいんです。最初に見たのは、生まれてすぐぐらいですかね、もう一目ぼれでしたよ(笑)。近くで見てもオーラが出ている感じでね。馬格もいいし、全体のバランス、肩からの線、脚の格好も毛艶も素晴らしい。顔も品があっていいですよ。気性もおとなしくて、ヤンチャな面も見せませんしね。ヤンチャな馬というのは、仔馬のときからそういう面をチラッと出したりするんですが、そんな感じもなく落ち着いているんです。もう、非の打ち所がない感じですね。これから青草を食べて、形が変わって、おそらくいったん崩れると思うんですが、馬は変わらないとだめですから、2歳になったころには、また成長して良くなってくるはずです。脚元も、今のところはまったく問題ないですね。繋ぎの角度も、つめの状態もいいですし。この感じで行ってくれたらいいと思います。

―― 話題のディープインパクトの仔です。

安田隆師 ええ、そうですね。でも、生まれたときは、そんなに小さくなかったんですよ。ディープの仔にしては大きい方なのかもしれませんね。パッと見た感じは、ディープというよりはサンデーサイレンスのイメージが強いですね。毛色とか、流星もそうですし。ディープを通してサンデーの血のよさが出ていると思います。

―― デビュー時期等も含めて、目標をお願いします。

安田隆師 やっぱり、これだけの素材ですからね。センスのよさに合わせて大事にエリートコースを歩ませたいですよ。距離は、ひとつ上のアグネスタキオンの牝馬が、スピードがありそうな感じで、この馬も雰囲気が似ている部分があるから、マイルぐらいが合うタイプかもしれません。ただ、血統的に見ても、両親もそうですし、モンテクリスエスの下ですから、距離が延びても十分対応してくれると思います。とにかく順調に成長していってくれたらと、それだけですね。いまの段階では、何の注文もないですよ。

父の父サンデーサイレンス似の馬体でオークスを強く意識

―― 母ケイウーマンは3歳春に牡馬を蹴散らして重賞を勝った名競走馬でしたが、繁殖牝馬としての評価は?

「競走時代の印象が、“スピードに優れたタイプだな”ということもあって、当初は速さにこだわった配合をしたのですが、なかなか思い通りの産駒が出なかった。それで、ケイウーマンの母系は、仏2000ギニーを勝ち、仏リーディングサイアーを獲得したリヴァーマンも出ている、欧州競馬への適性が高いものだという点を考慮して、ゆったりとした中長距離向きの種牡馬を配合してみたんです。これが効を奏して、トニービンとの組み合わせから4勝馬のトニーディアマンテ、父サンデーサイレンスでOP特別を制したマチカネキララ、そしてシンボリクリスエスとの配合で、やっと重賞勝ち馬のモンテクリスエスが出ました」

―― 繁殖牝馬としてのケイウーマンは、自分自身を強く産駒に伝えるタイプと配合相手の長所を上手に引き出すタイプに分けたとき、どちらに分類されるのでしょう?

「完全に後者です。事実、これまで10頭以上の産駒を残していますが、見た目も性格も競走馬としてのタイプも、本当にバラバラなんですよ。どの種牡馬を付けたら、走る仔が出せるのか? 生産者にとっては、絶えず、そんな問いかけをされる、試されているような気持ちにもなる繁殖牝馬ですね」

―― となると、ディープインパクトを父に得たケイウーマン08も、お父さん似なのですね?

「ところが、不思議なことに、ケイウーマン08に関しては、ディープインパクトというよりは、父の父であるサンデーサイレンスが、そのまま出ている感じなんです。漆黒に近い黒鹿毛の馬体、額の流星、伸びやかなシルエットを持つ柔らかい馬体、どこをとっても、まさにSSなんですよね(笑)」

―― サンデーサイレンスは、競走馬としても、米年度代表馬に輝いた名馬中の名馬でした。それにソックリであるなら、競走馬ケイウーマン08には、かなりの期待がかけられそうですね?

「いかにも距離延びていい馬体をしています。特に、東京コース芝2400m戦への適性は抜群ではないでしょうか。当然、オークスというのは、強く意識していますよ」

10.04.26 

4月21日産地馬体検査を受検しました。

10.04.15 

(下河辺牧場)
ダク1200m、キャンター2000~2400m。週3回坂路1本(ハロン18秒)。
下河辺氏「前回の報告で、15-15をやった後に軽い筋肉痛が見られたと言いましたが、その後は全く影響なく、順調に乗り込んでいます。念のため、この中間は15秒のところは乗っていませんが、私自身で騎乗して、とても素軽い動きを体感しています。スピード感のある走りをしていますよ」

10.03.31 

(下河辺牧場)
マシン運動40分、屋内ダートでキャンター2000~2400m、週4回1000m坂路1本(ハロン16秒)。馬体重451キロ。
下河辺氏「この中間から週4日、坂路に入れています。先週末には終い15秒の時計を出しましたが、一時的な筋肉痛が見られたので、また16~17秒くらいのペースに戻して乗っています。とはいえ、総じて元気で順調ですよ。今後も馬の体調に合わせて、徐々に負荷を高めていきます」

10.03.15 

(下河辺牧場)
マシン運動40分、屋内ダートでキャンター2000~2400m、週3回1000m坂路1本(16~17秒)。
下河辺氏「相変わらず素軽い動きを見せていますよ。この中間から、坂路の本数を週3回、終いも16秒台までピッチを上げています。負けん気の強さはありますが、それが扱いにくいというわけではなく、馬相手に対する気の強さ。競馬でも良い方に向く気性だと思います」

10.02.26 

(下河辺牧場)
マシン運動40分、屋内ダートでキャンター2000~2400m、週2回1000m坂路1本(17~18秒)。馬体重441キロ。
下河辺氏「この中間も順調ですよ。坂路のペースを17秒にアップ。わずかですが、ペースを上げています。上のマシュケナーダのこの時期は500キロ弱と大柄でしたが、この子は440キロほどで、キリッとした印象。乗り役もしきりに『いい、いい』と言うんですよね。今のところ期待通りに成長しています」

10.02.15 

(下河辺牧場)
マシン運動40分、屋内ダートでキャンター2000~2400m、週2回1000m坂路1本(18秒)。馬体重444キロ。
下河辺氏「順調に調教メニューをこなしています。相変わらず軽やかな走りが目を引きますね。坂路の走りにも慣れてきたので、今週からは週3回登坂の予定。良い意味で、今までのケイウーマンの子たちとも、ひと味違った感じを受けています」

10.01.29 

(下河辺牧場)
マシン運動40分、屋内ダートにてキャンター1600~2400m、週2回屋内1000m坂路1本(20秒)。馬体重436キロ。
下河辺氏「前回の報告から600m距離を延ばしましたが、余裕を持ってこなしています。相変わらず軽やかな走りで、走りのフォームも良い感じですね。馬体重に変動はありませんが、体も細くは映らないし、稽古内容がしっかり実になっているように思います」

10.01.15 

(下河辺牧場)
マシン運動40分、屋内ダートにてキャンター1600~1800m、週1回屋内1000m坂路1本。馬体重435キロ。
下河辺氏「年末年始は5日ほど騎乗運動を休んでいましたが、4日から再開して、徐々にメニューを増やしているところです。来週からはダートと坂路を併用して調教ペースを上げていく予定でいます。馬体重はさほどありませんが、そのわりにしっかりした見栄えをしています。走りも軽やかで現状では何の問題もありません」

09.12.25 

(下河辺牧場)
マシン運動40分、屋内ダートにてキャンター1200~1800m、週2回屋内1000m坂路1本。馬体重445キロ。
下河辺氏「順調に負荷を高めています。キャンターで見せる動きは軽快でフットワークも悪くありません。馬体重こそ減りましたが、見た感じでは各パーツごとの成長を感じます。これから乗り込むごとにさらに実になってきますよ」

09.11.30 

(下河辺牧場)
マシン運動30分、ダートコース1000mにて軽めのキャンター。週2~3回坂路1本。馬体重452キロ。
下河辺氏「順調に運動負荷を高めています。先月から大幅に体重が減ったのは、昼夜放牧をやめてその間に食べていた青草を食べなくなったこともあると思いますが、この子は骨格からすると450キロに満たないくらいの体重が理想だと思うんです。もちろんこれからの成長過程で変わってくると思いますが、現状では今までが太かっただけで、調教を進めて、ほどよく絞れてきたと思ってください」

09.10.30 

(下河辺牧場)
昼夜放牧、ダートコース1000mにて軽めのキャンター。馬体重470キロ。
担当スタッフ「昼夜放牧と騎乗馴致を並行して行っています。夜も動きまわるのでかなり体力が付くはずでよ。これだけ運動しながら馬体の成長はかなりありますね。きっと体調もいいんでしょう。まだお腹なんかはコロンと映りますが、鍛えていけばかなりいい体になってくれそうです」

09.08.14 

【2009.8月測尺】                     
馬体重425 体高152 胸囲171 管囲19.5

【予定育成先】
下河辺牧場


東京TC 2歳馬募集 レッドラファール(ロンドンブリッジ08)

2010年04月28日 | 募集馬情報

レッドラファール(ロンドンブリッジ08)

誰もが羨む超良血馬が誕生、大舞台を目指す宿命こそが醍醐味

LONDON BRIDGE 08

: ディープインパクト
: ロンドンブリッジ
母の父: ドクターデヴィアス
TYPE: 牝・鹿毛
BIRTHDAY: 2008.04.19
AGE: 2歳
BREEDER: 北海道日高町・下河辺牧場

栗東・角居勝彦厩舎

一口出資額:130,000円(税込)/ 400口 満口終了

母は桜2着馬で、半姉がオークス馬! 優秀な先行力が一族の武器

 2歳夏の札幌開催で新馬、500万下を連勝し、エリートコースに乗った母ロンドンブリッジは、3戦目となるG3ファンタジーSで重賞初制覇。牝馬クラシック戦線の最有力候補の一頭と目されるようになります。トライアルG2を叩き、4番人気で臨んだG1桜花賞は逃げて、粘ったものの、ファレノプシスに差され2着に惜敗。次走オークスでは、エリモエクセルの10着に敗れ、これが現役最後の一戦となりました。長女であるダイワエルシエーロが2004年オークスを勝ち、自らが果たせなかったクラシック制覇の夢を、母となり実現。ダイワエルシエーロの翌年に産んだ牡駒ビッグプラネットも、G3アーリントンC、G3京都金杯を勝利しました。いきなり2頭の重賞勝ち馬を送り出し、歴史に残る名牝となった母ロンドンブリッジは、5勝馬ビッグカポネなど、その後もコンスタントに活躍馬を産んでいます。そして、父に日本最強馬ディープインパクトを迎えた牝駒ロンドンブリッジ08には、半姉ダイワエルシエーロに続く、G1レース勝ちを成し遂げることが期待されているのです。
 アメリカ生まれの祖母オールフォーロンドンは、英米で3勝をマーク。準重賞プラチナムベルSで2着しています。ロンドンブリッジ08の叔父にあたるのが、ダートG3名古屋優駿勝ちのナリタオンザターフ。パワフルなスピードを活かした先行力が、一族の大きな武器となっています。

両親のいいところを受け継いでいる

―― 馬体の印象はいかがですか?

角居師 血統を隠して馬だけ見ても、すごくいいなあという体つきをしていますよ。ロンドンブリッジの仔は、どちらかというとマッチョでゴロンとした感じの馬が多いんですが、この馬はディープインパクトの影響なんでしょうか、今までの仔よりも素軽いというか、スピード色が強い感じがしますよね。ディープの仔にしては、肉付きがいいほうなのかもしれませんけど、ロンドンの仔にしては、ややシャープな印象ですね。両方のいいところを受け継いでいるんでしょう。ただ、いま2歳のロンドンの仔(父アグネスタキオン)も、1年前からは馬が変わってきていますからね。この馬も、今後いいように成長してくれるといいですね。

―― 使い出しはどのあたりになりそうですか?

角居師 牧場の方とも話すんですけど、この系統はしっかり待ってからいいトレーニングをしてあげたほうがいい、というイメージなんですよね。いい形になるまで待ってから調教を進めていっても、軌道に乗れば一気に良くなると思うので、あまり早くはないかもしれませんね。慌てないようにいきたいですよ。それでも、クラシックには十分間に合うと思います。2歳の秋あたりからでしょうか。

―― 距離適性、目標を教えてください。
角居師 クラシックディスタンス、芝の2400mがベストでしょうね。もちろん、ロンドンブリッジが桜花賞2着ですから、マイルが合わないということは絶対ないでしょう。ですから、桜花賞からオークスというのは、まず大目標になりますね。

―― 厩舎の先輩であるウオッカのような、牝馬でもいろんな挑戦をする可能性もありますか?

角居師 もちろん、そういうことも考えないこともないですよ。海外遠征なども含めて、リスク、そしてお母さんになったときのメリットなど、いろんな要素を考えて、関係者とも相談して、様々な選択肢が出てくると思います。まずは、調教師が馬をうまく作れれば、ですね(笑)。腕を試される素材だと思ってるので、私も気合が入りますよ。

オークス馬である半姉に似たタイプ、大仕事達成が視野に!

―― 母ロンドンブリッジは、自身も桜花賞で2着したトップホースでしたが、繁殖牝馬としては、オークス馬ダイワエルシエーロ、重賞勝ち馬ビッグプラネットなどを出し、さらに輝きを増していますね。

「まさしく、ウチの看板繁殖牝馬となってくれています。ブラックタイプをご覧いただければ、お分かりになると思いますが、ダイワエルシエーロやビッグプラネット以外にも、これだけコンスタントに活躍産駒を出す母馬は、滅多にいませんよね」

―― 当歳時、1歳時のロンドンブリッジ産駒には、何か共通した傾向が見られるのですか?

「この時期のロンドンブリッジ産駒は、どちらかといえば小柄なんですね。それで、2歳に入ってからグングンと成長していく。ロンドンブリッジ08に関しても、その傾向は守られています。これは、牧場のスタッフとよく話すことなのですけど、ロンドンブリッジ08は、ダイワエルシエーロの牧場時代と、凄くよく似ていますね」

―― 母ロンドンブリッジにディープインパクトを付けた理由は?

「一言でいえば、“ベストトゥベスト”ということです。ロンドンブリッジは、どちらかといえば、父馬の長所を引き出すタイプの繁殖なのですが、ロンドンブリッジ08が放牧地で見せる、ゴム鞠のような、軽快な動きは、父ディープインパクトを彷彿とさせるものですね。ただ、ダイワエルシエーロが典型ですが、自身が誇っていたスタートダッシュの素晴らしさを産駒にキッチリと伝えることも、母ロンドンブリッジの特徴のひとつなんです」

―― ロンドンブリッジ08の性格面は?

「性格は“お嬢さん”です(笑)。新米のスタッフが持つと、馬鹿にしているのか、まったく動かなかったりもする。反面、ベテランの腕がいいスタッフのいうことは、本当によく聞くんです。とても頭が良い若駒であることは、間違いないですね」

―― 当然、競走馬としての大成功が期待されているロンドンブリッジ08ですが、このレースを勝ちたいといった目標や希望はありますか?

「さきほどもいいましたが、2歳になってグングン成長する母系。その意味では、デビューはあせらずに、ジックリと地力を蓄えて欲しいですね。能力的には、“ものが違う馬”でもあると思います。桜花賞、オークスを頂点とする、牝馬クラシック戦線で大仕事を達成することを期待しています」

10.04.15 

(下河辺牧場)
サンシャインパドック放牧。
下河辺氏「この中間も体調の良さそうな日を見計らって軽い運動を試みるのですが、普通歩行では問題なくても、運動後にはコズみが見られます。どうしても芯の弱さが残っている感じです。うちで最も期待している血統馬の現状にはもどかしさも感じますが、今は忍耐強く我慢するしかないと思っています。今後もいろいろ治療しながら、体調面の変化をしっかり観察していきたいと思います」

10.03.31 

(下河辺牧場)
サンシャインパドック放牧。馬体重478キロ。
下河辺氏「この中間も状態は平行線です。運動をはじめるタイミングを図っているところですが、まだ無理はできないと判断しています。普通に歩かせる分には歩様には見せませんが、試しに軽い運動をしてみるとコズむ感じです。これが体質面からくるものなのかは何とも言えませんが、引き続きリラックスさせながら様子を見たいと思います」

10.03.15 

(下河辺牧場)
サンシャインパドック放牧。
下河辺氏「コズミの程度は日によって程度は違いますが、まだ運動をという状態ではないですね。ここで焦るとかえって壊してしまうかもしれないので、今は人間も我慢して様子を見させてもらっています」

10.02.26 

(下河辺牧場)
サンシャインパドック放牧。馬体重470キロ。
下河辺氏「引き続き放牧を続けています。休ませる時は中途半端に動かさずに、完全にオーバーホールした方がいいですからね。様子を見ながら、今後のメニューを考えていきます」

10.02.15 

(下河辺牧場)
サンシャインパドック放牧。馬体重475キロ。
下河辺氏「各診療所でも明確な原因が掴めなかったので、今は焦らず様子を見ています。会員さんには申し訳ないですが、まだ歩様にコズミがある現状、少し時間をかけてやっていくしかないと思います。様子を見ながら、曳き運動から始めることを検討しています」

10.01.29 

(下河辺牧場)
舎飼休養中。馬体重476キロ。
下河辺氏「昨日、社台クリニックでも診てもらいましたが、まだはっきりとした原因は掴めていない状況です。相変わらず歩様はコズミ気味で、動きにも硬さが残っています。飼葉食いなど体調面は問題ないので、硬さがほぐれてくれば運動も再開できるのですが、今は無理せず、もうしばらく舎飼にて休ませることにします」

10.01.15 

(下河辺牧場)
下河辺氏「昨年暮れに笹針を行って年末年始は休ませましたが、今週に入って曳き運動を開始しても、まだ少しリズムが悪い感じです。このまま見切り発車で進めるのは良くないと思うので、より細部の確認ができる診療センターで、一度診てもらうことにします」

09.12.25 

(下河辺牧場)
マシン運動40分、屋内ダートにてキャンター1200~1800m、週2回屋内1000m坂路1本。馬体重480キロ。
下河辺氏「早い組と同じメニューで進めていましたが、この中間、いくらか動きにスムーズさを欠いたので獣医に診てもらいました。念のためレントゲンも撮りましたが、骨や筋を痛めたということはなく、調教ペースを上げてきての疲れではないかとのことでした。どの馬も正月の5日間程度はのんびりさせる予定だったので、ちょうど良い機会なので笹針治療を行います。今は焦らず馬本位で進めていきます」

09.11.30 

(下河辺牧場)
順調に調教をこなしていましたが、11月中旬のキャンター中につまずいた際、軽い打撲を生じ、2週間ほど休養しました。
下河辺氏「いま焦る必要もないので、2週間ほどのんびりさせましたが、現在は歩様も良くなって、トロット、常歩から進めています。特に問題なさそうなので、徐々にペースを上げて、皆に追いつかせたいですね。馬体重は480キロです」

09.10.30 

(下河辺牧場)
放牧、角馬場で騎乗馴致中。馬体重478キロ。
担当スタッフ「ちょうどロンジングを終えて、騎乗者が跨って馴致を行っているところです。この系統なので少しうるさいかと思いましたが、想像していたよりも素直で順調にこなしてくれています。体はまだ幼いですが、垢ぬけた感じはさすがですよね」

09.08.14 

【2009.8月測尺】                     
馬体重440 体高154 胸囲175 管囲19.5

【予定育成先】
下河辺牧場


東京TC 2歳馬募集 レッドセインツ(サセッティ08)

2010年04月28日 | 募集馬情報

レッドセインツ(サセッティ08)

父の好敵手ハーツクライが近親に存在、夢の共演に大舞台を意識

SASETTI 08

父: ディープインパクト
母: サセッティ
母の父: セルカーク
TYPE: 牡・鹿毛
BIRTHDAY: 2008.02.17
AGE: 2歳
BREEDER: 北海道安平町・ノーザンファーム

栗東・角居勝彦厩舎

一口出資額:75,000円(税込)/ 400口 満口終了

愛オークス馬、有馬記念馬などが出ている母系は、まさに豪華絢爛

 母サセッティは、アイルランドで生まれ、イギリスで競走馬デビューしました。結局、5戦して未勝利のまま現役を引退。3歳12月にタタソールズのセールで落札され、繁殖牝馬として、日本へ導入されました。そして、2007年から種牡馬入りした日本最強馬ディープインパクトに交配されて誕生した初仔となる牡駒が、このサセッティ08です。世紀の名馬ディープインパクトが、父となって、どんな産駒を送り出すのか? その答えを知る上でも、初年度産駒の一頭であるサセッティ08の走りは大いに注目されるものとなります。
 サセッティ08の叔母にあたるのが、1998年の愛オークス(G1)を制覇したウィノナ。2着馬に7馬身差を付けたウィノナの愛オークスでの勝ちっ振りは素晴らしいものでした。また、曾祖母マイビューパーズから連なる一族からも、多くの強豪馬が出ています。米チャンピオンスプリンターに選出されたマイジュリエット、種牡馬として活躍したリファーズスペシャル、スピナウェイSなど米G1を計4勝したステラマドリッドと、その娘である重賞4勝馬ダイヤモンドビコー、米G1シュヴィーHを制したティスジュリエット、そして日本の重賞勝ち馬アイリッシュダンスと、その息仔となる有馬記念馬ハーツクライ。この華麗な母系は、競走馬サセッティ08が成功するための大きなバックボーンとなるはずです。

本にとどまらず世界を目指せる器

―― ディープインパクト産駒の印象はどうですか?

角居師 ディープの仔はかなりの数を見せてもらっていますが、いろんなタイプがいますね。お母さんの雰囲気をうまく引き出して、そこにディープの軽さとスピードを注入できれば、成功する種牡馬になっていくのかもしれませんね。この馬の近親にはヨーロッパのアイルランドオークス馬もいますし、もっとさかのぼれば、アメリカのG1馬もいっぱいいて、名門と言っていい血筋です。この馬もその血の良さが出てくれて、欧米の芝でも走れる馬になって欲しいと思ってるんです。

―― 馬体の特徴は?

角居師 ディープインパクトらしい柔らかい雰囲気もありながら、ディープよりも幅がある感じですね。胴が長くて、肩もおしりも独立して大きいですしね。日本で活躍した馬たちは、どちらかというと軽い走りをするタイプが多いので、私もこれまではそういう感じの馬を中心に選んでいたんですけど、これからは、日本だけでなく、海外でも活躍できそうなタフさもそなえた血統、馬選びを心がけているんです。そういう馬たちを動かせるような厩舎作り、チーム作りも考えていますしね。もちろん、日本でタイトルを取れるようでなければ、海外遠征なんてことも具体化しないですから、単に欧米向きではなく、日本でも活躍できないといけません。この馬は、そういうイメージにピッタリだと思います。

―― デビュー時期は、どのあたりになりそうですか?

角居師 最近は、どこの厩舎も使い出しが早くなっていますからね。育成牧場の施設や技術も日々進歩していますし。ただ、あわてて仕上げて馬が傷んでしまうのがいちばん良くないので、馬の成長に合わせて、というのが大前提ですね。デビュー場所も、東西問わず、ベストの選択をしていくつもりです。秋の東京芝1800mなんてデビューも十分あると思いますよ。

―― 距離適性は、どういうイメージでしょう?

角居師 血統を見れば、1200mのダートが合う馬ではないはずです。おそらく、芝の中距離がストライクゾーンでしょうから、そのあたりを目指すことになると思います。

―― では、目標を教えてください。

角居師 日本でタイトルを取って、ヨーロッパ遠征、というのが理想の形ですね。この馬は、それぐらいのことをやってのける器だと信じてますよ。まず、調教師がそう思い込んでますから(笑)。凱旋門賞とか、ブリーダーズCの登録なども、早めにするかもしれません。出資される会員のみなさんも、それぐらい大きな夢を持っていただいて、うちの厩舎スタッフも含めてみんなでその夢に向かって頑張っていきたいですね。

やんちゃな性格も、ポテンシャルの高さあり!

―― 種牡馬ディープインパクトの初年度産駒としても注目されているサセッティ08ですが、馬体面など、父の特徴といったものは出ていますか?

「ほかのディープインパクト産駒にも、よく見られる傾向なのですが、サセッティ08は中サイズで、丸みを帯びた馬体をしています。特に優れた馬体の持ち主というわけではありませんが、しっかりとした腹袋からは健康であることが、また、いかにも推進力を秘めていそうな大きな臀部からは運動能力の高さを伺い知ることができますね」

―― 放牧地での走り方や身のこなしについては?

「力強さよりは、柔らかさを感じさせるフットワークを見せてくれています。身のこなしは、かなり軽そう。また、ときに見せる素早い動きには、驚かされることも多いですね」

―― 性格や気性面では、サセッティ08は、どういう若駒なのでしょう?

「好奇心が旺盛で、色々なことに、すぐ首を突っ込みたがるんです。いわゆる“3兄弟の次男坊”的な性格の持ち主ですね。放牧地では、ほかの馬にちょっかいを出して、群れのなかをかき乱す、ある意味トラブルメーカー的な存在でもあります(笑)。なかなかじっとしていられない性格ですが、精神的に弱いというタイプでもないので、問題はないと思いますよ」

―― 同期生たちと走る、追い運動の動きなどは、どうですか?

「追い運動の際には、自ら進んで先頭を走ろうとはしませんが、他馬に置いていかれまいと、しっかりと喰らいついて走っています。根性があるのか、しぶとさを発揮しているのか、あるいは、ほかの馬にちょっかいを出したいだけなのかは、よく分かりませんが(笑)、負けずについていけているというのは、良いことですよね」

―― サセッティ08の将来性は?

「身のこなしや血統から見て、芝の中距離馬かなという印象を持っていますが、ディープインパクトの初年度産駒ということもあり、まだまだ未知数な部分も多いですね。経験を積んで集中力を高めていくことが今後の課題。ポテンシャルは高く、期待の大きな馬であることは確かです」

10.04.26 

(ノーザンファーム早来→山元トレセン)
明日、山元トレーニングセンターに移動となりました。その後、状態に問題なければ、29日(木)にグリーンウッドに移動します。

10.04.15 

(ノーザンファーム早来)
マシン運動60分、キャンター2000m(ハロン17秒)、坂路1本(ハロン16秒)、坂路2本だけの日もあり、その場合は1本目に軽く乗り、2本目にハロン17秒。
担当スタッフ「疲れも見せずに元気に調教に励んでいます。順調にメニューを消化していますよ。まだ幼い面はありますが、休まず乗り込んで体に凹凸が出てきたし、キビキビとしたピッチ走法はスピード感十分です。気性的には仕上がりの早そうな雰囲気ですが、まだ馬体に成長の余地を残しているので、今は詰め込み過ぎず、4月末くらいからペースを上げていければと思っています」

10.03.31 

(ノーザンファーム早来)
マシン運動60分、屋内周回コース2000m(ハロン20秒)、坂路(ハロン16~17秒)、週2回は坂路のみで1本目20秒、2本目17秒。馬体重440キロ。
担当スタッフ「ずっと小柄な子だなぁと思っていたのですが、冬の間乗り込んだことで、幅が出て逞しくなってきましたね。厩舎で最も進んだ組でやれているし、それでも細くならず、成長しているのは頼もしい限り。余計な動作が少なく、落ち着きもあります。心身ともに充実してきましたね。走りも前向きで、父の産駒らしく柔らかい動き。課題としては力強さですが、体つきも変わってきたので、ペースを上げていけば自ずと解消されてくるでしょう」

10.03.15 

(ノーザンファーム早来)
マシン運動60分、屋内周回コース1000m(20秒)、屋内坂路(17秒)。馬体重423キロ。
担当スタッフ「現在の基本ベースは、周回1000mを乗った後、ハロン17秒のペースで坂路1本ですが、日によって、周回2000mの後、軽めのペースで坂路1本乗って、2本目にハロン17秒、また週に1度はハロン17秒で乗った後、16秒にペースを上げてもう1本といった感じで、バラエティに富んだメニューを消化しています。運動量は豊富ですが、このペースにも慣れ、特に疲れも感じません。順調に乗り込むことができています」

10.02.26 

(ノーザンファーム早来)
マシン運動60分、屋内周回コース2000m(20秒)、屋内坂路(17秒)。馬体重420キロ。
担当スタッフ「この中間も順調ですが、少し疲れが出ているようなので、無理せず17-18くらいでジックリ進めています。この馬だけがというよりは、林厩舎の馬は軒並み疲れが出ているようなので、ちょうどそういう時期なのでしょうね。特に心配するほどではないですし、緩急を付けたメニューで、常に元気な状態で稽古に臨ませたいと思っています。体重は少し減りましたが、写真を見て分かる通り、筋肉のメリハリがついて良い体になっていますよ」

10.02.15 

(ノーザンファーム早来)
マシン運動60分、屋内周回コース2000m(20秒)、屋内坂路(17秒)。馬体重425キロ。
担当スタッフ「メニューは先月から変わっていません。今のペースをもうひと月くらい維持して、体力強化を図り、来月末位から15秒台の時計が出せるように進めていければと思っています。今は時計よりも、体の使い方が良くなるよう、フォームに気を付けながら乗っています」

10.01.28 

(ノーザンファーム早来)
マシン運動60分、屋内周回コース2000m(20秒)、屋内坂路(17秒)。馬体重424キロ。
担当スタッフ「最近、坂路のラップを18秒から17秒に強めましたが、ペースについていこうとする気持ちが空回りして、走りのフォームが崩れてしまうことがあります。18秒まではいい動きをしていたのですが、17秒だとちょうど良い負荷が掛けられている感じですね。小柄ですが、柔軟で脚元も丈夫なので、ペースと気持ちのリズムが合ってくれば、すぐに対応できると思います。しばらくはこのペースを維持して、体の成長を待ちながら走りを覚えさせていきたいです」

10.01.15 

(ノーザンファーム早来)
マシン運動60分、周回コースにてダク800m後、軽めのキャンター2000m。週2回坂路1本(ハロン17~18秒)。
中尾氏「まだこぶりな感じですが、バランスはさすがにディープ産駒といった感じですね。まだ後ろから見た時にいくらか薄い感じがするので、その分体重も430キロ前後なのでしょうが、筋肉がついてくれば重厚感も増してくるでしょう。調教は、日によってメリハリをつけたメニューをこなしています」

09.12.28 

(ノーザンファーム早来)
マシン運動60分、周回コースキャンター1800m、ハロン18秒前後のペースで坂路1本。馬体重430キロ。
担当スタッフ「だんだんと調教のペースが上がってきていますが、それでも430キロ台を維持しているのがいいですね。乗りながら身体が引き締まってきています。冬の間は焦らずじっくり乗り込んでいきたいですね」

09.11.30 

(ノーザンファーム早来)
マシン運動60分、周回コースにてハロン20秒のキャンター1800mか坂路にてハロン20秒のキャンター1本を日ごと交互に行う。馬体重434キロ。
担当スタッフ「走りに前向きでとても柔らかい動きをします。体はまだ小柄ですが、動きは大きくダイナミックですよ。同世代の中では一番調教の進んだ組に属していて、ここまですこぶる順調です。脚元などにも気になるところはないし、このまま進めていきます」

09.10.30 

(ノーザンファーム早来)
マシン運動60分、ロンギ場で常歩運動後、ダクで右回り10分、左回り10分の運動。馬体重424キロ。
担当スタッフ「まだ乗り慣らしの段階で様々なことを学習させています。左右の周りでうまく手前を替える練習などもしていますが、まだぎこちない面はありますね。でも、この時期はどの子もこんなものですよ。慣れてくれば落ち着いて動けるようになると思います。表情などもまだ幼い。これから調教が進んでくれば顔つきも変わってくるでしょう」

09.08.14 

【2009.8月測尺】                     
馬体重415 体高150.5 胸囲170 管囲19.8

【予定育成先】
ノーザンファーム早来


東京TC 2歳馬募集 レッドディーヴァ(アーティストチョイス08)

2010年04月28日 | 募集馬情報

レッドディーヴァ(アーティストチョイス08)

仏年度代表馬の名が輝く母系背景、ディープ伝説第二章の幕開け

ARTIST'S CHOICE 08

: ディープインパクト
: アーティストチョイス
母の父: ジャイアンツコーズウェイ
TYPE: 牝・鹿毛
BIRTHDAY: 2008.02.11
AGE: 2歳
BREEDER: 北海道安平町・ノーザンファーム

美浦・勢司和浩厩舎

一口出資額:60,000円(税込)/ 400口 満口終了

4代母に歴史的名牝アレフランスを持つ、仏の名門ファミリー

 アイルランドで生まれた母アーティストチョイスはフランスで競走馬
デビューし、2戦未勝利の戦績で現役を退きました。2006年のキーンランド繁殖牝馬セールにおいて吉田勝己氏に落札され、翌2007年春に、初仔となる父ヴィンディケイションの牡駒を産んでいます。そしてG1戦7勝のスーパースター、ディープインパクトを父に得たのが、2番仔にあたる牝駒アーティストチョイス08ということになります。ノーザンダンサー5×5×5のインブリードを持つアーティストチョイス08は、豊かなスピードと大レース向きの底力を兼備したタイプとなりそうです。
 母系はフランスの名門牝系で、4代母アレフランスは、凱旋門賞、仏オークス、仏1000ギニー、ヴェルメイユ賞、ガネー賞2回など、G1戦で計8勝をマーク。圧倒的な勝負強さを発揮し、1974年仏年度代表馬にも選出されたアレフランスは、世界競馬史にその名を留める、名牝中の名牝です。叔母にあたるアスティは、仏G1サンタラリ賞の2着馬。同じくG1サンタラリ賞で2着し、仏G3レゼルヴワール賞を制したアーティクルレア、G1仏オークスで2着したアージェンティーナ、仏G3ジョンシェール賞勝ちのアンドロイドも同じ母系の出身者となります。一族の活躍馬の大部分が牝馬であることも、大きな特徴。アーティストチョイス08にとっては、心強い母系の傾向と言えるでしょう。

厩舎期待のディープ産駒 父譲りのバネで大レースを狙う

—— 当歳の頃から注目していたそうですが?

勢司師 そうです。当歳の頃から注目していた馬の一頭です。当歳セリも見ましたけれど、今はその頃よりさらに良くなっています。

—— どのあたりが良かったのですか?

勢司師 ディープインパクト産駒らしい軽さが出ているところですね。バランスも良いし、バネもありそうです。ディープインパクト産駒は、基本的にコンパクトでバネがある馬が多いですからね。脚元にもまったく問題はなさそうですし、牝馬ではウチの厩舎で一番じゃないでしょうか。そのくらい期待しています。

—— 適性はやはり芝の中長距離ですか?

勢司師 そうですね。血統的には距離もこなせそうなので、オークスをあたりを目標にしたいですが、やはりレースを走らせてみて適性を見極めたいですね。ちゃんと馬を見て、良いところをひきだしてあげたい、そう考えています。ただし、大きなウイークポイントも見受けられないので、デビューは早いと思います。

コース、距離を問わずに幅広い条件で一流の走りを

―― アーチストチョイス08は、ディープインパクト初年度産駒の一頭となりますが、馬体面では、どのような特徴を持っているのでしょう?

「ディープインパクト産駒には、小柄な馬や中型馬が多いのですが、アーチストチョイス08に関しては、大きくて、筋肉質の馬体をしています。特に、幅と厚みのある深い胸は圧巻で、心肺機能の高さが伺えます。一方、父の産駒に共通している皮膚の薄さもアーチストチョイス08は受け継いでいます。この皮膚の薄さと全体のバランスが良いことで、大型馬でも太め感はまったくないですね」

―― 放牧地での走りや、歩様はどうですか?

「これもディープインパクト産駒に共通した傾向なのですが、柔軟で、凄くバネの利いた走りを見せてくれます。動きそのものは、とてもダイナミック。また、常歩でも、背中から後肢までの緩やかなラインを活かした、スムーズな動きが目につきます」

―― さきほど心肺機能の良さ、という話が出ましたが、収牧後の息遣いなどにも、その点は現れていますか?

「他馬に負けじと先頭を走って戻ってくるにも関わらず、収牧後の息の入りは、かなり早い方ですね」

―― アーチストチョイス08の性格面はどうですか?

「決して神経質というのではなく、競走馬として成功するために必要となってくる気の強さを、適度に持っています」

―― 芝、ダートの適性に関しては、どう見ているのでしょうか?

「基礎となる骨格がしっかりとした馬ですから、パワフルでスピード豊かな走りを展開してくれると思います。芝、ダートを問わずに、通用してくれるのではないでしょうか」

―― アーチストチョイス08の距離適性は?

「胴も長すぎず、短すぎずで、非常にバランスが取れている。生粋のスプリンター型ということはなさそうで、マイル~長距離の幅広い範囲で、一流の走りを示してくれるはずです」

10.04.15 

(ノーザンファーム早来)
マシン運動60分、キャンター1800m(ハロン20秒)、坂路1本(ハロン17秒)、週2回は坂路のみで1本目20秒、2本目16秒。
担当スタッフ「背・腰の疲れは全く気にならないし、不安なく調整を進めることができています。2番目に速い組で進めており、順調に体力強化が図れています。体もちょうど良いサイズで、乗りながら460キロ前後で安定。具合の良さを感じますね。勢司先生も月に1度は馬を見に来ますが、『順調でいいね!この馬、大事に進めてね』と本当にお気に入りのご様子ですよ。馬の状態に合わせてになりますが、4月末か5月初めぐらいから15-15に移行できればと考えています」

10.03.31 

(ノーザンファーム早来)
マシン運動60分、屋内周回コースでキャンター1800m(ハロン20秒)、屋内坂路1本(ハロン17秒)、週2回屋内坂路(ハロン16秒)。馬体重459キロ。
担当スタッフ「少し疲れが出た時に、無理せず今のメニューを継続したことで走りのフォームが良くなってきました。馬体に数字上の変化はありませんが、体のメリハリがはっきりしてきています。今後も調教時計にとらわれるのではなく、動きの質を高めることを目標にじっくり乗り込んでいきたいですね。そうすれば、自ずと馬体重も増え、良質な筋肉も付いてくると思います。いい冬の過ごし方ができた1頭ではないでしょうか」

10.03.15 

(ノーザンファーム早来)
マシン運動60分、屋内周回コース1800m(20秒)、屋内坂路(17秒)、週2回は坂路で16秒。馬体重453キロ。
担当スタッフ「引き続きショックウェーブによる体のケアは続けていますが、疲れを予防するためといった感じですね。中身の濃い今のメニューで7週ほど乗れているように、とても順調ですよ。体つきも徐々に良い方に変わってきています。馬体重にそう大きな変動はありませんが、中身が変わってきたのを感じます。これなら、来月には15-15に移行できそうですよ」

10.02.26 

(ノーザンファーム早来)
マシン運動60分、屋内周回コース2000m(20秒)、屋内坂路(17秒)、週2回は坂路で16秒。馬体重460キロ。
担当スタッフ「この中間、調教メニューに変更はありませんが、乗りながら背中の張りも解消されてきたのは良い傾向。引き続き順調にメニューを消化することができています。写真では分かりにくいかもしれませんが、馬体にも幅が出てきましたよ。これなら3月中旬頃から、15-15に移行するイメージが立ちますね。今後はあくまで馬の状態次第ですが、これまでは良い感じに推移しています」

10.02.15 

(ノーザンファーム早来)
マシン運動60分、屋内周回コース2000m(20秒)、屋内坂路(17秒)、週2回は坂路で16秒。馬体重449キロ。
担当スタッフ「まだ完全に疲れが抜けたとは言えませんが、電気マッサージなどでケアしながら、継続して乗り込みを続けています。歩様はしっかりしているし、脚元など健康面の不安はないので、疲れさえ取れればもうひとつ上のステップに進めると思います」

10.01.28 

(ノーザンファーム早来)
マシン運動60分、屋内周回コース2000m(20秒)、屋内坂路(18秒)、週2回は坂路で16秒。馬体重452キロ。
担当スタッフ「少し疲れが出たのか、背中に張りを感じるので、電気マッサージ機などでケアしながら調整しています。ただ、乗り運動を中止するほどではないので、調教自体は休まず続行。走りに前向きでヤル気に満ち溢れている分、まだパンとしていない背中に疲れが来たのでしょうね。乗りながら、以前のダイナミックなフォームに戻るよう、徐々にペースを上げていきたいと思います」

10.01.15 

(ノーザンファーム早来)
マシン運動60分、周回コースにてダク800m後、軽めのキャンター1800m。週2回坂路1本(ハロン18秒)。
中尾氏「年が明けて順調にペースアップを図っています。調教が進むにつれてジワジワと成長が見られ、体にもハリを増しています。ディープ産駒全般に言えることですが、よいバランスのまま成長してくれています。昨年9月に岡厩舎に入ってから、ずっと順調。厩舎でも一番進んだ組でメニューをこなしています。何の問題もないですよ」

09.12.28 

(ノーザンファーム早来)
マシン運動60分、周回コースをダクで1周、軽めのキャンター3周、ハロン20秒のペースで屋内坂路1本。
担当スタッフ「ここまで順調に乗られてきましたが、ここにきて少し疲れが見られます。乗り運動を中心するほどではないので、調教のペースを落としながら体調管理をしています。年末年始はどの馬もマシン運動なので、ちょうどいいタイミングだと思います。年明けからまた徐々にペースを戻していけると思います」

09.11.30 

(ノーザンファーム早来)
マシン運動60分、周回コースにてダク800m後、ハロン20~22秒のキャンター1800m。週2回坂路1本(ハロン20~22)。馬体重448キロ。
担当スタッフ「まだ環境や調教メニューに慣らす段階ですが、与えられたメニューをしっかりこなしています。バリエーションに富んだ調教にも余裕を持って対応できています。徐々に体つきもしっかりしてきたし、このままどんどん進めていけそうです。ここまで順調に来ているので、今後もリズムを崩さないよう体調管理には気をつけていきます」

09.10.30 

(ノーザンファーム早来)
マシン運動60分、厩舎回りのダク20分。馬体重454キロ。
担当スタッフ「もう1週間ほどこのメニューで様子を見て、徐々に屋内周回コースに移行していきたいと思います。今のところ何の問題もなく順調にきていますが、まだ顔つきも可愛らしくてこれからといった感じですね。体にも丸みが残っていますが、形の美しさは相変わらず。毛ヅヤもいいし、将来は美人な子に育ちそうですね」

09.08.14 

【2009.8月測尺】                     
馬体重440 体高156.5 胸囲173 管囲19.5

【予定育成先】
ノーザンファーム早来 


東京TC レッドバリオス ムーニーバレーRC賞 展開向かず6着!

2010年04月25日 | 一口馬主

東京TC 3歳牡馬レッドバリオス

(アドヴァーシティ 07 ) 祖母はGⅠ4勝を誇る北米の名牝。

由緒正しき超一流の血統背景

父 : ダイナフォーマー
母 : アドヴァーシティ(母の父 シーキングザゴールド)
TYPE : 牡・鹿毛
BIRTHDAY : 2007.04.04
BREEDER : 北海道千歳市・社台ファーム

栗東・角居勝彦厩舎

8戦1勝【1-2-2-1-0-2(新馬勝ち)】

10.04.22 

(角居厩舎)
曳き運動60分の調整。
担当助手「昨日追い切ったので、厩舎周りで曳き運動60分の調整です。雨が降る中、キビキビとした脚取りで周回を重ねていましたよ。以前はズルさがありましたが、気持ちがシャキッとして、運動も真面目にこなすようになっています。飼葉食いの良さは相変わらずですが、ボテッとしたところが解消されて、体にもシャープさが出てきましたね。心身共に良い状態で出走させられそうなので楽しみです」

勝ってくれると思いましたか残念でした。

先行馬総崩れで追い込みが決まる展開。

先行して、6着。

岩田騎手
「ポジションを決めるときに脚を使ってしまったね。それが最後に響いた感じだった。でも馬はどんどん良くなってるよ」

角居先生はパドックで
「やっとお腹回りもスキっとしてきましたけど、もうひと絞りあってもいいね」
とおっしゃられていました。
今日は残念でしたが「悲観する内容ではないよ」と先生もおっしゃられていましたからね。