東京TC 2010年度新規募集馬 角居調教師編
一番の期待馬は?
①アドヴァーシティ09 ADVERSITY09
- 父: ディープインパクト
- 母: アドヴァーシティ
- 母の父: Seeking the Gold
- TYPE: 牡・鹿毛
- BIRTHDAY: 2009.03.27
- AGE: 1歳
- BREEDER: 千歳市・社台ファーム
- 栗東・角居勝彦厩舎
- 【2010.8月測尺】
馬体重434 体高156 胸囲172 管囲21
【予定育成先】
ファンタストクラブ
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―― この馬の印象を教えてください。
ディープインパクトの産駒らしい軽い感じの雰囲気が出ていますね。ディープインパクト産駒はレッドセインツもそうですが、軽い感じの仔が今のところ成績が良いようなので、軽さを感じさせてくれるのは良い事ですね。歩様は兄のレッドバリオスと同じで綺麗な歩き方をしていますよ。
―― そのレッドバリオスと比較するといかがですか
馬体はレッドバリオスよりも一回り小さい印象がありますが、レッドバリオスが新馬勝ちした時の雰囲気を持っていますよ。あのレースで見せた切れの良さを感じさせてくれます。レッドバリオスはその後、思った通りの能力を発揮できていませんが、持ち合わせている能力はとても高い馬ですからね。
―― この馬で兄のリベンジという思いもありますか
レッドバリオスの可能性をまだ引き出し切れていない思いはあります。彼を男にさせるのが先ですけどね。レッドバリオスの事もありますから、この馬にかける意気込みは勿論高いです。兄より日本の馬場への適性は高そうですしね。
―― 顔つきや気性などは如何ですか
兄と一緒で男前ですよ。気性は扱いやすそうですし、スムーズに調整していけそうなイメージですね。
―― 使い出しの時期や、距離などを教えてください。
兄と比較してしまうのですが、若い頃のレッドバリオスは扱いやすいタイプで、トラブルの無い馬でした。おそらくこの子も手のかからないタイプだと思いますよ。早めに使えそうならば早めに入厩させようかと考えています。距離は勿論、最終目標のダービーを見据えて中距離からの使いだしになると思います。
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⇒半兄レッドバリオスとの比較のみ。
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先生も、バリオスくらいにタフに働いてくれればいいぐらいにしか、思っていないのかな。
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それにしてはちょっと値段が高いかな。
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愛着ある兄弟なので、出資したいのは山々だが、
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あくまでも、重賞を獲れる馬を探しているわけで・・・。
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育成が、社台ファームではなく、ファンタストクラブというのも勘ぐりたくなるところ。
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②マニエラ09 MANIERA09
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父:ネオユニヴァース
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母:マニエラ
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母の父: フォーティナイナー
TYPE: 牡・青鹿毛
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BIRTHDAY: 2009.04.30
AGE: 1歳
BREEDER: 千歳市・社台ファーム
栗東・角居勝彦厩舎
【2010.8月測尺】
馬体重414 体高152 胸囲169 管囲20
【予定育成先】
社台ファーム
―― 初めて見た印象をお聞かせください。
一目見て、バランスの良さと柔らかさに惹かれました。胴もゆったりしていて背中のラインが綺麗ですしね。普通、フォーティナイナーが入るとアメリカっぽさが表に出過ぎてしまって堅いタイプになりがちですけど、この馬はネオユニヴァースの影響なのか、丁度良いサイズ感ですよね。
―― 仕上がりの早さについては如何でしょうか
ネオユニヴァース産駒は気持ちが前向きな仔が多いから、仕上げるのに時間はかからないと思いますよ。
―― 距離適性はいかがですか
クラシックディスタンスと考えてよいと思います。気の強い面は持っていますが、その強い気性を体内に温存させて、レースで爆発させる方向に持っていけば大きな武器になると思いますよ。
―― 使いだしの時期はいかがですか
クラシック戦線を見据えた馬づくりをしていこうと考えていますから、秋以降のデビューになると思いますよ。調教過程で母方が主張してきたらマイル戦線やダート戦線に切り替えていくことも勿論ありますが、現段階では王道路線を歩むイメージですね。楽しみにしてますよ。
⇒期待している風には全く取れない。
王道路線を歩むという目標で、ダービーでも、タイトル目標でもない。
期待してないとみた。
③ウェイクアップキス09
WAKE UP KISS09
- 父: エニーギヴンサタデー
- 母: Wake Up Kiss
- 母の父: Cure the Blues
- TYPE: 牡・芦毛
- BIRTHDAY: 2009.03.06
- AGE: 1歳
- BREEDER: アメリカ産
- 栗東・角居勝彦厩舎
- 【2010.8月測尺】
馬体重430 体高155 胸囲174 管囲19.5
【予定育成先】
ファンタストクラブ
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―― この馬の印象を教えて下さい。
ウォーキングの雰囲気がとても良い馬ですよ。動いている時の手脚の捌きがとても柔らかくて、滑らかです。馬格があって迫力があるのに、柔らかさを感じさせてくれますからね。誰が見ても「いい馬」と言うでしょうね。
―― 具体的にはどのあたりに惹かれますか
外国産馬という事もあると思いますが、肩にもお尻にも大きくて質の良い筋肉がついています。それでいてトップラインが滑らかで、胴にゆとりがあります。手先の軽さというのは競走馬として大事なポイントですからね。カタログ写真やDVDを撮影された時よりも今のほうが体つきが垢抜けていますよ。ひと夏越すとまた迫力が増してくると思います。おそらく500キロ近辺まで成長するんじゃないでしょうか。
―― 使い出しや距離適性については
兄のエーシンフォワードはスピードに寄っている印象ですが、この馬はユッタリとした背中をしていますから、距離適性に関しても2000m以上のイメージを持っています。夏の早い時期というよりは秋以降のデビューになるでしょうね。
―― 意気込みの程をお聞かせいただけますか
見る度に良くなっていく馬で、牧場に見に行くのが楽しみなタイプです。大きいレースも十分に狙っていけると感じてますので、今からデビューが楽しみです。タイトル獲れるように頑張りますね。
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⇒この馬については、多少、馬体の評価もし、
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大きいレースを狙える、タイトルを獲れるように頑張ると
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目標も現実的で、期待度が窺える。
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ダービーではなく、タイトル。
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古馬になってからのイメージかな?
以上より、角居先生が期待しているのは、
③ウェイクアップキス09
ではないでしょうか。
でも、昨年のレッドセインツ、
一昨年のレッドバリオスの時のコメントに比べれば、
いくらかトーンダウンしていますね。
クラシックは、あまり期待しないほうがいいかも。