落語「雪の瀬川」の主人公は、古河の「下総屋」の若旦那という設定である。
この若旦那を「瀬川花魁」に結びつける役割を持ったのが「崋山」という太鼓持ち。
儒者という触れ込みで若旦那に近づく。
渡辺崋山から名を取ったのだろうが、太鼓持ちという設定はいかがなものか。
これ以上古河に関する話は出てこないが、江戸から16里というから、ほぼ実測値。
当然の話だが、小説などの中に「古河」という地名が出てくると親近感がわく。
因みに渡辺崋山は「蛮社の獄」で処罰され、藩主に累が及ばないよう自刃している。
蘭学者弾圧と鳥居耀蔵らとの関わりについては諸説あり、『「蛮社の獄」のすべて』
に詳しいとのこと。高い本なので、古河図書館(貸し出し可)で借りて読んでみよう。
などと、話題が各方面に飛んでいくのはとても楽しい。