悠歩の管理人室

歩くことは、道具を使わずにできるので好きだ。ゆったりと、迷いながら、心ときめかせ、私の前に広がる道を歩いていきたい

母が先に気がつく

2017-06-16 18:48:20 | 雑記

今日はデイサービスがないので、母が在宅している。相変わらず「目が見えない」、
「おじちゃん(夫)が早く迎えに来ればいい」、「背中が痒い」、「ご飯はまだか」等々、
訴えが続く。完全無視することもできず、相づちを打つと難しい本は頭に入らない。
窓を開け、涼しい風が入ってくると、この時期でも「寒い」と言う。
エアコンは嫌いでないので助かるが、外からの風で十分でも、窓は開けられない。

午後になり、外に出たいというので庭に出た。「目が見えない」と訴えるわりには、
小さなアリを見つけては、眺めたり、「ホタルブクロ」に手で触れて、きれいだという。
私があまり母を外に出したくないのは、注文が多いからである。あれを片づけろ、
草が生えていると、用を言いつける。何とか言い逃れるが、うるさいことこの上ない。

しばらくして、部屋に戻ると、母が「自転車はどうしたんだい」と言う。
何の話かと思って聞くと、「自転車がない」と言う。
私が、外に出た母の傍に座り込んだベンチの脇には、いつも自転車が置いてある。
私は気がつかなかったが、母は自転車がないことに気がついていたのだ。
間もなく私も気がつき、外に出てみると、所定の場所に確かに自転車はなかった。

昨日夕方、近所のコンビニに行き、自転車を置いて、歩いて帰ってきたのだった。
そのことにやっと気がつき、さっそく取りに行き、2、3の買い物をして帰った。

老老介護は、話題に事欠かない。