漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 1089

2022-10-23 05:56:25 | 古今和歌集

わがせこを みやこにやりて しほがまの まがきのしまの まつぞこひしき

わが背子を 都にやりて 塩竈の 籬の島の まつぞ恋ひしき

 

よみ人知らず

 

  夫を都に送り出した後は、塩竈の籬の島の「松」という名のように、じっと「待つ」身には、恋しさがつのります。

 第五句の「まつ」は「松」と「待つ」の掛詞。これはわかりやすいですね。^^