漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 1074

2022-10-08 06:41:56 | 古今和歌集

かみかきの みむろのやまの さかきばは かみのみまへに しげりあひにけり

神垣の 三室の山の 榊葉は 神の御前に 茂りあひにけり

 

よみ人知らず

 

 神垣で囲まれた三室の山の榊葉は、神前で茂りあっています。

 ここから 1086 までは「神遊びの歌」。詞書には「採物の歌」とあります。「神遊びの歌」は「神楽歌」の古称と見られ、神事に歌われた歌謡全般を指す言葉のようです。「採物」は祭祀で神職や舞人が手に持つ道具のことですね。「神垣」は神がいる場所を囲む垣根の意です。