漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 1075

2022-10-09 06:24:09 | 古今和歌集

しもやたび おけどかれせぬ さかきばの たちさかゆべき かみのきねかも

霜八たび 置けど枯れせぬ 榊葉の たち栄ゆべき 神のきねかも

 

よみ人知らず

 

 霜が幾度置いても枯れることのない榊葉のように、ますます栄えて行くに違いない神に仕える巫女たちよ。

 「栄ゆ」は「榊葉」と「きね」の両方にかかっています。「きね」は神に仕える者の意、最後の「かも」は詠嘆の意の終助詞ですね。