ビッグモーターの保険金詐欺には驚きましたね
街の不良がするような事を大手企業がやってるのですから、もう大手企業のモラルも何もあったものじゃない。
私達一般市民は基本的に大手企業は一線を超える所まではしないと・・・少なくとも日本の企業には信頼を置いていた。
やらなくちゃいけない事をしないという犯罪と積極的に犯罪を犯す場合とが有ります。
前者は、、、最近の大手ではレオパレスが天井裏の防火壁を手抜きした事件が有った。
後者の積極的に犯罪行為をしたのが、今回のビッグモーターの保険金の詐欺事件です。
これだけの大手が積極的に犯罪を犯したのは驚きでは止まらない。
中古車販売の同業他社だけでなく、日本の大手企業のイメージが悪くなりますね。
この事件で少し考えなくちゃいけないのは、日本の保険会社の対応です。
損害保険に入ってもらい、その加入者に保険の対象となる損害が発生した時に支払われる保険金。
受け取る保険金の額が多いほど契約者はうれしいですよね。
でも、、、極端に言ってしまえば、保険会社はいくら払っても良いんです。
それどころか上客には査定時に、お客さん有利に査定したりします。
また、トラブルになるのが嫌な相手でも査定は甘くなります。
甘い査定で上乗せした保険金は、数年後に保険料で回収します。
つまり、何も関係のない人々に薄く広く負担させているのです。
ある2つの例・・・
①住宅建設会社の社長が持つ分譲マンションの一室で、水漏れを起こして、すぐ下の階の洗面所の天井に水漏れの跡を付けてしまった。下の階の人と話をして、自社が使っている内装工事会社に修理させた。
保険にも加入していたのですが、支払われた保険金は100数十万円。実際に必要だったお金は50万円ほど。
その住宅建築会社が販売した家が加入する保険は全て、その保険会社です。
②車同士の交通事故で地元の大手企業の役員が加害者、被害者は一般人だった。
当初は保険会社を交え過失割合の話だったのですが、、、、その車の持ち主が暴力団組長だと知った翌日に「示談を成立したいので・・・」と連絡が有り、保険会社に行くと机の上に封筒が置かれ「これでお願いします」と。
中には200万円入っていました。実際に必要だった修理費は30万円程度。
保険会社にとり契約者はお客さんですから、お客さんの申し出を露骨にアレコレ疑う事が出来ないのは理解できますが。
事件になっているのは、どれもこれも度が過ぎている状態で、保険会社が少し注意を払って調査すれば簡単に分かる事ばかりです。
なのに、、、保険会社の考え方が調査の実行を妨げている、それがこの種の犯罪の温床になっているのは確かです。
このビッグモーターの事件同様に悪質な事件も有りましたよね。
大阪で有った子供をだしにしての共済金をだまし取った母親の事件も同じです。
行政機関などの対応に問題が有ったのか・・と言われたりしていますが、数年で3~40回も入院して、そのたびに共済金を受け取っていたのですから。
共済金を支払う側が、これは少しおかしいと気が付かないのは変です。
会社・組織の体質が大きな問題で、
保険金や共済金の詐欺は、チョッとしたネタが有れば誰にでも可能な「水増し犯罪」です。
それで旨味を経験すると、次はチョッとしたネタを捏造するようになる。
この種の犯罪は保険会社の体質が変わらない限り、未来永劫無くなることは無いでしょう。