備蓄米に関する事で派手に色々な事をぶち上げた小泉農相ですが、
これは小泉進次郎だからできる事で、他の国会議員では無理です。
農相に就任して以来、毎日の様に自分でハードルを上げている。
そしてやっている事は素人の私でも考えるような打開策です。
コメの高騰を解決するためにシンプルな方法は解りりやすいが、解りやすいだけに上手く行かなかった時には言い訳が出来ない。
税金や年金のシステムなどを見ても解るように、国が主体的にやる事は複雑になっています。
それは1つの事を3つのパーツで作ると、1つのパーツに瑕疵があった時に言い訳しにくく、全体を成り立たなくなってしまいます。
ところが1つの事を20のパーツで作ると、1つや2つダメな事が有っても、修正したり削除したりして全体を守る方法が有る。たちまち複雑だと欠点を探しにくく国民は時間と共に諦めてくれる。
今回の小泉農相が選択した備蓄米放出のシンプルな方法は、上手く行かなかったらどこが悪いのかすぐに解る。
ただ、全国津々浦々まで行き渡る可能性は非常に難しいし、仮に行きわたっても、それで米価が安くなって落ち着くことは無いんです。
・・と、なると備蓄米の恩恵を受けない人たちが全国で発生する。
備蓄米を買う予定でない人たちまで「備蓄米なんか見た事ない」と批判するでしょう。
普通の国会議員なら、これで政治生命は絶たれかねません。
そんな大きなリスクが有る事を押し付けられた小泉進次郎です。
今、小泉進次郎がやろうとしている事を昨年の11月頃にやっていれば、全体的な価格に大きく影響したでしょう。
今年に入り、今年度のコメの買い付けが高値で始まってしまい、秋の新米も高く売らざるを得ないんです。
去年の年末にはコメの価格には関与しないと江藤農相が政府の方針にのっとり言ってしまった。これでJA全農の一派はやり放題になってしまったんです。
正直な所、良い結果にはなりにくいと感じています。
でも、何もやらないよりは絶対に良い
農家(生産者)の生活とか、新しい米農家の確保とか考え
5kgあたり3000円から3500円位が適正価格ではないか
・・と言う専門家は多いが、これは今の価格に影響されています。
10年足らずですが米作をして感じるのは 5kgで2500~3000円なら上等です。
この価格は魚沼産のコシヒカリの価格です。
やはり農家もJAの言いなりにならず、ある程度は自立しないと。
小さな農家はJAに何から何まで面倒を見てもらっている。
農機具・肥料・種・苗など買うのにお金の心配はありません、全てJAが面倒見てくれます。面倒な手続きから始まり全てまかせっきりで、後で農協の口座に残ったお金を自分の物とする事で満足してる。
農家の意識・農地の整理などなど改良すべき点は多々あります。
国が農業を守り、その手先となってJAが農家を守る。
これが有る限り農家の収益は上がりません、自分で改善する意識が無ければ成り立たない時代に来てる事を知るべきです。
米を作るのに関わる期間は半年ほどです、それも飛び飛びです。
一日中コメに関わるのは10日~20日程度です。畑で野菜を作る方が時間は取られます。家の近くに有るので交通費も必要ありません。
コメの収益だけで生活している訳じゃないし、空いている時間は多く他の事も出来ます。
周りを見て欲しい・・・
靴屋さん・布団屋さん・服屋さん・帽子屋さん・八百屋さん・魚屋さんなどなど色々な店が無くなりました。
全て郊外の大きな店に集約されています。
小さな農家が「先祖からの土地」と言って、それにしがみつく事と利益を守る事の両立を望むのは、今の時代には無理がある。
利益を求めるなら規模を大きくし、先祖からの土地を守りたいなら利益は諦めないと。