今日の料理(こだわりがないのがこだわり)

フードリテラシーに沿いつつも、なるべく夢のある料理や飲食をジャンル・国境・時代・時間をボーダレスに越えて書いています。

焼酎祭りで勉強。

2018年11月06日 | 飲み物
お酒を飲んで大丈夫かなぁ~(外科の先生は良いって言ったんだけれど・・・)
でも諦めきれないモノもある。

 日比谷にちょっと用事があって歩いていたら、鹿児島遊楽館の裏で鹿児島焼酎祭りが行われていた。

500円で50種類の焼酎の中から5杯(←「GO・GO・GO」なワケね)、薬とかを飲むような小さな紙コップで生・ロック水割り・お湯割りで試す事が出来る。

なんのキャラクターだよ・・・

大海酒造の「海」は入り易い焼酎でよく知っていたので、「海」の別ヴァージョン「うみ」(左)と「大海・特選黒麹」の原酒(右)を

最初「うみ」はロックで記憶の中の味と飲み比べたが、何口か呑んだ後、ふとビル風で寒くてあかんロックで呑めず、手の温度で氷が溶けてきてしまう。
海自体が呑み易いのに更に呑み易くなった感じで軽目。
逆に「大海・特選黒麹」の原酒は、生で呑むと黒麹でシッカリとしているが、途中からお湯割りにする(←何処のブースも途中からお湯を足して変えてくれるこの柔軟さが鹿児島らしいなって嬉しかった)と、そこは「海」を出している大海酒造、あっさりとして呑み易く作っている感じがして、凄まじくバランスが良かった。
黒麹ってこうやって使うと呑み易いのか~って。

次は「かたじけない」
勿論(歴史好きな自分は)、ジャケ買い。

最初生で呑んで、お湯割りにしたら、俄然表情が変わるのよ。
しかもバランスが凄く良い、驚いて訊いたら白麹・黄麹・黒麹の3つが使われていて、それぞれの良い部分が出ているとの事。

面白いなぁ~、麹のこういう使い方ってあるんだ?

次はドラマに合わせて「西郷どん」

元々あった銘柄にドラマに合わせてって部分もあるのかもしれないが、黒麹っぽい黒麹という感じだった。
肩肘張らない普段飲みの焼酎ってイメージがした。
貯蔵方法はステンレス(なるほど寝かせる貯蔵方法も樽だったり甕だたったりいろいろあるのね)。

ここで書く最後は「問わず語らず名も無き焼酎」

(やはり銘柄を観たジャケ買いなんだけれど)、これ、凄いサラっとして軽く呑み易いの。
お湯割りにしてもその軽さは保たれたままで、なんこれ?、凄い。
白麹は苦手だったんだけれど、これイメージを覆させられた。

本当は「大海・特選黒麹」の原酒が最後だったのが(結構多くのオススメが水割りだったのだけれど、ビル風が寒くてお湯割にしてしまった、事前の設営も含めて13時から夜まで居るブースの人達大変だったろうな・・・、寒いからお湯割りがジンワリきて美味しいんだけれどね)
「だれやめ」っつ~の?お湯割りでジンワリきていて、なんかずっとここに居たいな~って。
焼酎からそんな居心地の良さを感じた。

ブースのソムリエさん(←ワイン・日本酒・焼酎、蒸留・醸造問わず仕事でありとあらゆるソムリエの資格を取るらしい)が、
「焼酎の試飲は、ウイスキーの『トワイス・アップ』と同じで50:50(フォフティ フィフティ)で割って試飲しますね、そうでないと3種類か4種類の後は舌がピリピリして麻痺し、テイスティングを続けられなくなってしまう」と教えて下さった。
自分みたいに素人は解らないから何でも生とか生がツラいからロックにしたりしていたが、確かにツラかった。
飲み方を知らなかったんだな~って。
しかもウイスキーも『トワイス・アップ』で試飲するのか。うん、勉強になった。

やはり人から人へしか知識は知恵として身に付かないのかもしれない、
本はともかくだがNET・映像とかではすぐ忘れてしまうものね。
自分が足で回ってこうやってまとめているのも、脆い自分を補強するモノでもあるし。

「地元の原材料を使い、地元の空気で発酵させ、地元の職人が作る、今、『地酒』っていうと焼酎ぐらいじゃないですかね~」と染々と言うそんな言葉に近くに居た勉強家の焼酎・お酒ファンのお客さんが「あ、それ解る~etc~・・・」って賛同をしていた事が凄く印象的だった。

何処かのブースの人が「又焼酎ブームはきている、世代が人1世代代わって」と言われていた。
この変わらぬ安心さに驚く感覚は人類が末代まで感じ続ける感動じゃないかなって。

正直、上記のソムリエさんの話を聞いていて、酒屋さんになりたなぁ~って感じたぐらいだ。
(こんなに詳しく熱く語れたら~って)

その後、ちょっと酔って久しぶりに鹿児島遊楽館へ
(昔は仕事の都合上、「南泉」ばかり呑む機会が多くて先輩の紹介でよくここへ来ていたが、銀座が変わってしまってから足が遠のいていた)

え、かるかんって自然薯が使われているのか・・・そういえばそういう芋の味がするわ。
あの味は自然薯だったのか!!
って驚かされて、
少し酔いが醒めた。

こういう驚きって大事なんだよな。
「1日10回は感動をしろ!!」という言葉もあるぐらいだし。

又、こういうイベントを開催して欲しい。
今回偶然通りかかって見付けたが、なんでこういう情報が入って来ないかなぁ・・・探し方が悪いのだろうか?
いや、何処のイベントサイトを観ても同じ情報ばかりだからだ。
(こういうプレミアムなイベントの情報は掲載されていないからだ)

500円という値段も良かった、多分600円じゃ、偶々通りかかっただけで入らなかったと思う。
ホンのちょっとの差だけれど、絶妙だった。
これで焼酎の良さを再認識する人が多かったのでは・・・?
(「もう以前のブームで焼酎を知ってしまって、以前みたいに爆発的ブームは起こらないかもしれない」と言っていた人が居て確かにそれもある感じがしたが、今度は根付くような気がする、それへの投資な気がするなぁ~、「出さないと入って来ない」)

職業柄酔っていてもスイッチオンした事は全部入ってくる。
(難しい業界の6人が一斉に喋り出す会議で証拠が残るからテープレコーダーを使わせて貰えない書記に1年間掘り込まれ、毎週1回泣きながらトイレで紙起こしをして、その後テープレコーダーを使わない出版社で2時間の講演会ぐらいなら、独自の速記方法で記憶に残せるし、特殊な技能が身に付いた気が今でもしている、それだけに必然と嘘は付かない様になる気がしている)



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