今日の料理(こだわりがないのがこだわり)

フードリテラシーに沿いつつも、なるべく夢のある料理や飲食をジャンル・国境・時代・時間をボーダレスに越えて書いています。

葡萄のムースとゼリーを2層にしないでっ!!(メレンゲ入りのレシピで作成)

2021年06月06日 | スイーツ
実は、歯応えの無いゼリーやプリンは嫌いなのだが(←出されれば食べるけれど自分からは)、ただトライフルとかシラバブやイートンメスみたいなのは好きな方で、
よくパーティーのビッフェとかでジュースとムースが2層になっているグラスを目にする事があるじゃないですか?
(コンビニスイーツとかでも)

でも自身がゼリーはあまり好きでは無いし、ムースを食べたいのに、強制的にゼリーを食べさせられた挙句の果て、ゼリーで底上げをされている感じがもどかしくて(滅多に甘いものを食べないので悲しいんですよ)、1度でいいからムースというものをゼリーに邪魔されずに心の底から味わってみたい!と・・・
本格的に作ってみようとレシピを調べる所から始めたら、
ネットのレシピではメレンゲを使わないレシピばかり出てきて、
何冊もの製菓の本の全てにメレンゲを使うレシピが出てきたので
今回は本格的に製菓の本のレシピ通りにメレンゲを使う艱難な道を選択!
因みに牛乳で作るのがババロア・生クリームで作るのがムースという「違い」も解かった)

別件で使う為に偶々安く手に入った普通の100%葡萄ジュースが230ml程余っていたので
(普段ジュースや甘いモノを飲まないので・・・そのまでもちょっと、どうしていいか解からなくて)

ゼリーは嫌いだから葡萄ジュースでムースを作れないかなって砂糖とゼラチンを用意。
※最初は普通のフレンチ・メレンゲではなく気泡が消えにくいイタリアン・メレンゲを正式なレシピ通りに使う予定だったので砂糖が多かったが、ムースですらよくレシピを理解していないのにそこまでハードルを上げる必要はないなと、途中で断念をして今回は結果正解だった。
スイスメレンゲを使う人もいるらしい)
イタリアンメレンゲって(熱を加えるからか?)普通のメレンゲよりも甘味やアタック感を強く感じる気がするし
メレンゲは甘ったるいから苦手だし(手に付くと乾いた後ベタベタしません?)

余っていた230mlを見た目大体80度ちょっとに温めて(ホント製菓に向かねー)砂糖を大匙1溶かし入れ
(え~?、葡萄ジュースが甘いのに更に砂糖を入れるの?、やべーなおい・・・)

ゼラチンを溶かし入れるのだが、
(本当は先にぬるま湯でふやかしておくらしいが、パッケージに「そのまま入れ溶かせます!!」って書かれいたので、ふやかすとその分の水分で味が変わってきてしまったら嫌だなという気がして今回は少量だしそのまま溶かし入れても出来るのかな~って)

本来5gに対し250mlなのに、葡萄ジュースが230mlしか無かったので(多少蒸発もするだろうし)、僅かに袋の10分の1ぐらいを残してみた。
全部入れて硬くなったらただのゼリーとかババロアじゃん!!って。

生クリームとメレンゲを泡立てるのだが、
葡萄ジュースに砂糖を入れたのに両方とも砂糖を入れる、マジか・・・、砂糖を少し減らそうっと・・・)

生クリームは7分立てにして冷蔵庫へでも入れておく。
ムースはゼラチンを入れてドロッとさせた液体と同じ濃度にする事がコツで、基本7分立てから別で作っている液体の濃度に合わせてプラス・マイナス硬さの調整をしていく。

因みに、せめてメレンゲから先に作ればよかった・・・
生クリームの付いたミキサーでメレンゲを作ったら
メレンゲって油脂分や水滴が1滴でも入ったらもう泡立たないのな・・・
(いつもと違う時間のかかり方なので途中で調べて愕然とした・・・)

失敗作は又別の何かに使うとしてツノが立つまでやり直したら一瞬で出来たわ・・・涙
(身をもって勉強になった・・・)
中学生いや、小学生高学年レベルのミスか・・・
(ミスとも言えないぐらいヒドい自身に愕然とする・・・)

ゼリー液がまだ冷めずドロッとしていないので、生クリームの硬さ(概ね7分)と同じぐらいの硬さになるまで冷煎させてドロッとさせたら、ある一定の段階から一気に固まり始めるので

即冷水からあげて、水滴が入らない様に鍋底を布巾で拭きこれ大事)、

7分立ての生クリームに加えていく。
ゼリーで2層を作りたい人は先に少し冷ましたゼリー液をグラスとかに入れて冷蔵庫で固めておくが
今回はゼリーは食べたくないという「主旨」なので

気泡を潰さないようにサクッと手早く混ぜ

それを更にメレンゲのボウルに混ぜ

やはり気泡を潰さないようにサックリ混ぜる。
ムースってこうやって作るのか・・・以前1回作ったけれど今回は明確に身に染みたわ・・・)

それを器に入れるのだが、欲張ってフチのギリギリまで入れようとするとラップにくっ付いてしまうので(途中気付いて又取ったわ・・・)、フチより適度に下げて入れた方が良いだろう。

ラップをして冷やす!
色々調べたが乾かないようにラップは必要っぽい。
(気泡だものね・・・)

単純な工程なのに、製菓ってなんでこんなに洗い物が・・・
油モノで洗いヅライし(1度ボロ布とかで拭いてから洗えばいいのかな・・・)。

いろいろあったけれど出来たー

ムースでこの量を食べられるなんて、社会に出て初任給で生れて初めて宅配ピザ(しかもそれまで普段頼んだ事が無かったので頼み間違え小さなイタリアンピッツアの宅配にしてしまった)を頼んで1枚食べた時ぐらいの初体験だ!!
いや、あの時より、格段にこっちの方が感動が・・・
(ピッツアの時、蓋を開けた瞬間アレ?って・・・)

いや、話をムースに戻すと、これでも甘さを控えた分、
アイスゼリーを作ると解かるが、冷えると甘みや味覚は感じにくくなる)
凄まじくバランスが取れた味。
クリームやメレンゲでジュースが割られている状態なので葡萄の風味が薄っすらして丁度くどくなくて良い。

ムースってこんな美味しかったの?
今まで甘ったるいゼリーが邪魔をして「より本質が」解からなかったわ・・・)

いつも最後(又は最初)にゼリーを食べさせられるので、ゼリーの印象だけ強くなってしまって
味を割るムース自体の味が、味を割らないゼリー単体の味に負けてしまうんだよな。
でも、今回はそれが無い!!
最初から最後までキチンとムースを味わえるし、

メレンゲで作ったので、恐らくフワフワ感が違う!!
イタリアンメレンゲ程甘さが強くも無いので、それも上品さ(食べ易さ)に一役かっているのかもしれないって印象。
詳しくは解からんが。

これは凄いわ・・・

でもやっぱ量が少し多かったので、食べられる分だけ食べて、残りは翌日にした。
そういう事は家で作ると出来るんだよなー
(小分けにしてもいいが、1度思い切りムースだけを味わってみたかった)

ゼリーと2層にするって、作り手側の『2層に表現したい!!』という『主張』が強い気がして・・・
(製品だったら原価率を下げる為とか・・・)
(『主張』が強いって食べる人や消費者の事を考えていないって事だし)
主張「だけ」とは言わないかもしれないが、観た目より実を取り、本質を知りたかった。

今回、大体の工程の流れも追えたし、最初は苦労したけれど、作ってみて良かった!!

オマケ

ゼリーを貶し過ぎてゼリーに申し訳ないのでゼリー類のマトメ。
(嫌いだからって全く作ってこなかったワケじゃない)
ゼリーってユニバーサルデザイン?
検証、2種の果汁ゼリーと牛乳かん
ゼリー寄せの作り方
コーヒー牛乳ゼリー
水饅頭。←オマケのオマケ

海藻の潮騒の香りが何処となく私達生物のDNAの奥底にある記憶に働きかけているようで寒天は好きなんだ~



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