今日の料理(こだわりがないのがこだわり)

フードリテラシーに沿いつつも、なるべく夢のある料理や飲食をジャンル・国境・時代・時間をボーダレスに越えて書いています。

失敗をしたメレンゲから牛乳パックパウンドケーキ(少量)。

2021年06月06日 | スイーツ
ムース造りで失敗をしたメレンゲがあったので

無駄にせず何か出来ないモノか?と、調べていたらクッキーカップケーキ又はパンケーキだけでなくパウンドケーキが出来るというので、そういえばパウンドケーキはまだ作ってはいなかったなと。

『型を折って形作る』

でも、パウンド型が無いんだ、以前「合羽橋道具街」とかに観に行った事があるのだが(予想をしていたより結構したし、その時は食パンの道具を買いに行ったから製菓は序でだったから)
そうだ!!、飲みかけの牛乳を入れ替えて、牛乳パックで作るパウンドケーキにしようと。
以前、おせ寿司みたいな(牛乳パック)チラシ寿司にも使えたし

中を洗い。

ハサミで上面をカット!!

本来乾かすまで待たないといけないのだが、エセ江戸っ子の私は気が短いので
乾燥台に乗せ、
レンチンで10秒づつ燃えない程度に様子を観ながら乾かしていく
骨煎餅粉チーズを作る時に、この方法で乾くから、まぁ多分水分が抜けるんだろうなと、どうせ型を作る間に完全に乾くし)

側面の角に2カ所に切込みを入れ

折りたたんで箱型にしホッチキスで留める

これで型の完成。

ここまではいいんだ。

『オーブンペーパーを敷き詰める』

問題は世界一折り紙が苦手な私がオーブンペーパーを敷き詰める作業だ。

型の大きさより大きめにオーブンペーパーを切り

折り目をシッカリ!!付けていく

四辺その折り目をシッカリと折り!!
(もうこの時点で折り紙嫌いには苦手意識が・・・それでも頑張るゾっ!!)

横の辺4本の線をハサミでカット。
(縦辺でも出来なくは無いが、横に比べやや上手くいかないようだ)

切ったら牛乳パックに折り曲げながら詰めていく。
横の辺を手前にし裏側に左右の折り込みをしていくことがコツとのこと。
う~ん・・・色々コツがあるんだなー

長かったらカットし直して長さの調整をしないと入らない
(あ~もうダメ、こういう細かいこと・・・キライ・・・)

はみ出た分は切るが、スフレではないが、ギリギリまで切ってしまうと膨らんできた時に横にはみ出るので適度な高さを残しておこうかなって少し安全策を取ってみた。

なんとか出来た!!

やはりてこずっている間に完全に乾いた。

『底が焦げて燃えないようにアルミホイルで熱を遮断』

型の底が燃えて焦げないようにアルミホイルで寸法を測り裁断

なるほど考えられているな~

至れり尽くせり

『パウンドケーキ作成』

パウンドケーキはバター・卵・砂糖・小麦粉の4種類の換算量が全て1ポンドなのでパウンドケーキというワケだが、
今回
失敗をしたメレンゲと、
メレンゲを失敗をした時に分けた卵黄と
メレンゲを成功をした時に分けた卵黄
があり、とりあえず1個は卵黄だけのTKGにしたが、やはり地井武雄がTVで紹介をしていたTKGの食べ方のとおり白身が無いと味が単調になりアクセントが無い。

で、失敗をしたメレンゲと卵黄を足したお重さを計測し直すと40gだったので、他の材料もとりあえず全部同じg数にした(←のが間違だった、1ポンドではなく全部同じとはグルテンの出方とか水分や油脂の量とかが違うようだった・・・)。

まぁミスはお楽しみとして、普通にパウンドケーキの作り方をおさらい。
オーブンを180度に予熱

バターと砂糖を練り混ぜる。
(後でボウルとミキサーにこびりついたバターを洗う事を考えると、この作業が苦手で)

卵黄と失敗したメレンゲも混ぜて手早くかき混ぜる。

当然泡立たないので
(寧ろ僅かな泡を潰している感じ)
普通でも3回に分けて入れる全卵を、スプーンですこしづつ練ったバターに入れ混ぜる事で、

生地ベースの分離を防ぐ(←大事)。

お、意外に少しづつ入れる事が功を奏して分離をしなかった

ラム酒とコアントローを入れる風味が良くなるレシピを採用。

ここにベーキングパウダー小匙1を加え(空気が入るように)キチンとふるった粉を数回に分けて入れ、サックリと手早く混ぜる。

少しづつ粉を入れている時点で、あれ?・・・なんか変って気付いてきた。
油脂分や水気が足りな過ぎて、このまま焼いたらショートブレッドになってしまう!!
まさにクッキーやショートブレッドの生地とソックリだ!!
どうする俺?

あまり長く考えているとグルテンが出てきてしまうので、急遽、冒頭で入れ替えておいた牛乳を様子を観ながら足し入れる事で、
卵入りのスコーンソーダブレッドのような生地に変更
(普段、卵を入れないスコーンを作るので、その逆の卵を入れるVer.がケーキっぽくて逆にスコーンっぽくないって事が嫌だったからそれを逆に応用しケーキっぽくしてしまえ!!って)

但し、練るとグルテンが出て膨らまなくなるので極力まで練ってはいかん!!
出来るかなー・・・
(もうヤケクソだ・・・やはり製菓は向かない)

それを牛乳パックの型に詰めていくが、パウンドケーキは焼いている時に盛り上がり易い中央を最初からヘコまして谷型にする事がコツ←ここまで勉強をしたのに・・・

生地はちょっと違うけれど、なんとかパウンドケーキっぽく

因みにオーブンペーパーが折れ曲がってきてしまう時は、ボウルに余っていた生地を糊代わりにして紙同士を貼り付ける事も出来る!!
牛乳に小麦粉を溶いたモノで出来ると何かで観た気がしたので、まあ、手近にあった生地のボウルから取り切れない部分でいっかなって)

バターの油脂分がもしかしたら危ないかも?と僅かに不安だったが、実験成功、貼り付いた!!

ケーキと同じで型を持ち上げて数回ボトンっと落とし、空気を抜いてみた

うちのオーブン5段階ぐらいに分かれているので)
何段目に入れるか最初解からなかったから、スポンジケーキと同じ4段目に入れたが、
後で上面に色が付かなかったので上の段にあげた。
調べると中断に置くと良いとチラっと出てきた。

「普通なら」180度で30分~40分だが、
何せ失敗したメレンゲで作る為に量が少ない為、25分で最初様子をみてみる!!

ボウルを洗う時は1度拭いてから洗えばいいんだな。

10分かもう少しして上面が固まり始めたら1度取り出してバケットのクープみたいに真ん中に薄く縦長の切れ目を入れると、よりパウンドケーキっぽく膨らむ(という)。

それから更に焼いて、焼き上がったけれど、上面が色付いていなかったので上の段に移行し、
底がこれ以上火が入るとフロランタンみたいになるので鉄板をもう1枚入れ、熱を遮断。

とりあえず、竹串を刺して何も付いてこないし、火は通っているので
基本卵入りのスコーンと同じだから・・・
これ以上焼くとフワッとしないので、適度な所で出して、
数回まな板にある程度の高さから落とすとパン作りみたいに水蒸気が抜ける

水蒸気を少しでも抜く為に早めに型から抜いて紙を剥く。
(冷めるまで待った方がいいとか色々な説があるが私は紙が貼り付く事が嫌なので早めに抜いた)

おお、なんとかケーキっぽくなっているような・・・
倍ちょっと膨らんだかな・・・

下段に入れてしまったので底が少し硬くなったが食べられるし、嫌なら切ればいいか。。。
(ほぼ問題無いけれど・・・)

焼きたてはパンっぽいけれど、粗熱が取れたらラップに包んでビニールへ入れ
2日~3日置くと・・・

尋常ではない美味しさの完全な(?)パウンドケーキになっていた・・・

なにこれ、凄い・・・、
こんな美味しいパウンドケーキ食べた事が無いぞってぐらい美味しかった。
(まぁ、高いし、外のは甘いから、あんまり食べないんだけれど、それでも自分で作ると解かるがこんなに砂糖を入れるんだな・・・普通の規定量で作ったらもっとか・・・)
ラム酒とコアントローがホンノリ効いていたので「切れ味」が出たんだろうなー
シットリさ、風味共に格段にレベルが上がる!!

色々学べたけれど素直にパンケーキにしておけばよかった・・・

オマケ

因みにスコーンやフランスパンみたいにリベイクをしたら

又パンっぽく戻ってしまった。

やはりバームクーヘンもそうだったが寝かせるって事が大切なんだなー
スコーンとかパンも少し置いた方が味が落ち着いて美味しいもんな。

そういえばパウンドケーキには3種類の作り方があり、
シュガバッター共立て法(←今回の全卵を少しづつ入れるベーキングパウダーを使った方法)
シュガーバッター別立て法(←上のを交互にメレンゲを混ぜるイメージ)
ジェノワーズ法(←スポンジケーキみたいな作り方)
それぞれ風味や膨らみ方が違う。




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