7月22日 長建寺 弁天まつり
京都には有名な弁財天がいくつかある。本日紹介する長建寺は、伏見区にあるが、京都では比較的新しく、創建は1699年で、中書島の開拓にあたり弁財天を祀ったのがその起こりだ。銭儲けという典型的な現世利益を願う弁天さんは、筆者は、江戸時代に流行ったのではないかと思っている。常に命の危険にさらされていた太古の昔は、むしろ死後の平安を願う(来世利益)が宗教の本願であった。それが戦争もなくなった江戸時代には当然のように生きている間の幸福(現世利益)中心になったと思う。
「島の弁天さん」と呼ばれ親しまれる。その弁天祭は、夜、多くの僧と行者による柴燈大護摩供養が行われる。
その弁財天のお寺を以下に紹介する。なお弁財天を本尊にするお寺は珍しい。
出町妙音堂は、青龍妙音弁財天の画像が本尊だ。出町柳駅から近く、京都・京洛七福神巡りにもなっている。
白雲神社内の「御所の弁天さん」と呼ばれる弁財天は、西園寺家ゆかりの神社の中に祀られている。(正確には京都御苑北部にある。)
三千院の弁財天。珍しくお堂の中ではなく境内に祀られている。散策の途中お参りが出来る。
曼殊院は、左京区修学院の天台宗門跡寺院だが、ここにも弁財天が祀られている。拝観料が必要な曼殊院だが、弁天さんだけなら無料でお参りできる。
六波羅蜜寺の弁財天は立派なお堂に入っている。京都の七福神で一番メジャーである都七福神に選ばれているので訪れる人は多い。
以上、主な弁財天を書いて見たが、まだまだたくさんあるので機会があれば「七福神特集」などやって見ようか?