アチャコちゃんの京都日誌

あちゃこが巡る京都の古刹巡礼

㉓ アチャコのアキレス腱断絶日誌  株屋余話 

2017-04-15 11:29:29 | 日記

㉓ アキレス腱切った

「ここからは昭和の株屋の独り言。東京証券取引所が人手で取引されていた事を、ご存知でしょうか?今でも、前場、後場というのは、市場の事だ。「取引する場」があったのだ、人手によるので時間がかかる、活況で取引が多いとさらに時間がかかる。同じ時間に発注しても値段が大きく違ったというような話は幾らでもあった。そんな時代。株屋は取引高をノルマに激烈な顧客争奪を繰り広げていた。「無断売買」これは、誠に違法性に満ち満ちた言葉だが、(実際違法)我々は「ダマテン」と呼んでいた。マージャンをご存知の方にはお分かりの、リーチもせず黙ってテンパイする事。パターンは複雑だ。①お客様に徹底的に説明しても許可を頂けない。しかし拒否もしていないと解釈する株屋。典型的なのは、お客が「いいです。」これは「良い」のか「要らない」のか。「けっこうです。」も同様だ。どう考えても無理があっても人間追いつめられると良いように解釈する。「わかりました」どう分かりましたか、お互い分からないママ発注する。②直後に同意を得る場合。売買の機会を逃してはいけないので、「やっておきました。」と事後説明する。後で言っても立派なダマテンだ。承諾もらえなくても承諾いただくまでねばる。③全く何も言わず、何も報告しない。この③が一番多く。この為、とんでもない事件が起こる。吾輩における最大の壮絶な実話の事件を次回報告する。」「アキレス腱はズキズキしてきた。」


 ㉒ アチャコのアキレス腱断絶日誌   再び脱線

2017-04-15 09:36:44 | 日記

㉒ アキレス腱切った

「ケガ以来よく寝る。そして悲しいくらいよく腹が減る。夢もあまり見ないが、昨夜はいつもの夢を見た。朝会社に出社して9時の寄付きまでに一つの注文も取れていない、恐怖に怯える夢だ。実は、吾輩は、大学を卒業して証券会社に入った。『株屋』と呼ばれた時代だ。証券取引所の売買は全部株屋がお客とやり取りして発注していた時代だ。仕手株(特定の資本に買い占められたりして株価が乱高下する銘柄)インサイダー情報による取引(入手した未公開情報で売買する事違法行為)株価操作(意図的に株価を操作する)ダマテン(お客さんに無断でお客の口座で売買する)など、まさに鉄火場、清濁併せ持った世界だった。投資家もそれを承知で参加していた。しかし一方で、日本経済の根幹を株屋や投資家が背負っていた時代だ。証券会社のノルマは、売買取引高で決まった。従って、取引の始まりの寄付き時点で注文がないというのは、絶対にありえない事態だ。『今日も注文がもらえない。』そんな恐怖が、30年以上も経た今でも夢に出てくる。そんな世界なので、トンデモ社員やトンデモ顧客がいっぱい出てくる。平成の今ではあり得ない『パラダイス』だった。」「アキレス腱どころではない。余話をいくつか紹介する。」