OT園通園日記

車椅子生活の母を老人ホームへ訪ねる日々。でもそればかりではいられない!日常のあれこれを書いています。

お墓参り

2010年06月18日 | 家族の話題
午後休をとった娘とランチの約束。
でも、その前に、実家のお墓に足をのばした。

いつも地元でお花を買って持参するのだが、今日はうっかり忘れて出かけてしまった。
最寄り駅で買うと、一束が840円。
「高いなぁ」と、じっくり仏花の束を見ると、けっこう大きな束。
いいや、一束買って、二つに分けて飾ることにしようっと。

お墓までの道を歩きながら、「ねえちゃん、相変わらずケチだよなぁ」と、苦笑する弟の声が聞こえたような気がした。
そう、今でもはっきりと弟の声が聞こえ、姿が見えるような気がすることがある。

いろんな場面で、かなり辛辣なことを言い、顔を見合わせながら共犯者のように笑ったものだった。
仲の良い姉弟で、お互い成人してからは、ケンカなんかしたこともなかった。
そう、最期の半年、ひややかな会話を交わした時期を除いては。(それでも、声を荒げてのケンカだけはしなかった…)

お墓の掃除をし、お線香をあげ、手を合わせながら、その最期の半年のことが悔やまれる。
二年経っても、後悔は薄れることはない。
私の中の申し訳なさが薄れていく時まで、お墓を訪れて、手を合わせたいと思う。

そうそう、お墓の中には、父や祖父母もいるんだった。
懐かしい人たちにも、挨拶を交わす。

弟は、私にとって、まだ懐かしいという感覚はなく、もっと身近な存在。
もう二年もあっていないことが、不思議に思えるほどだ。
そして、その身近な家族がもういない。
この慣れ親しんだ世界のどこにも弟がいないと思うのは、本当に寂しい。

私は本当に恵まれていて、夫も、子どもたちも、孫も、母も傍にいてくれる。
それでもね、あなたの代わりをできる人はどこにもいない。
さびしいよ!